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物事の楽しみ方。好きではじめたのにうまくいかず、嫌になったら

何かをはじめて、何かに一生懸命になって、楽しくなることがあります。

人が楽しくなるのは何故か・・・みたいなことも脳の研究から色々とわかってきているそうですが、その1つは、人は上達したと実感した時に喜びのようなものを感じる・・・ということのようです。

何かをはじめたばかりの頃は何もできないわけで・・その分、簡単に上達しますし、上達するのが手にとるようにわかるので・・楽しさを感じたりします。

だけど、そうやって続けてゆくうちに思うようにいかなくて、うまくいかなくて、好きではじめたことなのに、嫌になってくることがあります。

それはきっと、上達するという楽しみを最初の頃のように感じられなくなったから・・・なのかも知れません。

だけど、いつまでもずっとその好きなもの、スポーツでも他の趣味でもそうですけど、ずっと楽しみ続けている人もいます。

ただ、楽しめなくなってしまって、やめてしまう人も、ずっと楽しみ続けていられる人もそんなに大きな違いがあるとは思えません。

きっと小さな違いしかないわけで・・でも、それが結果的にはその好きなものを楽しみ続けられるかどうかの違いを生んでいるのかも知れません。

楽しめなくなってしまう人とずっと楽しみ続けられる人のちょっとした違い

その違いは何か・・・というと、それは簡単に言うと意識の違いなのかなと・・思うんです。

好きではじめたことなのに、うまくいかなくて嫌になってやめてしまう方・・・そんな方はきっと向上心が強くて、何事にも一生懸命で、そして、高い目標を掲げたり、多くのことや高いレベルを自分に求めている方なのではないかなと・・思います。

そして、得ているものより、失ったものを見て、上ではなく下を見たり、できなかったことを無駄として捉えてしまうことが、あるのではないかなと・・・思うんです。

ずっと楽しめる人は、向上心はあるけどそんなに強い向上心は持っていなくて、一生懸命やる時とやらない時をコントロールできて、高い目標もあったりするけど、目の前にあるちょっと手が届かない程度のところを目標にすることが多く、自分を客観的に捉えているので、その時の自分に合ったレベルで満足できるのかなと・・思います。

そして、失ったものより得ているものを見て、その時々が一番下だと思って上を見て・・・できなかったことは無駄ではなくて、それも1つの学びとして捉えているのではないかなと・・・思うんです。

こうやって考えてみると、全く違うように感じますけど・・・でも1つ1つ見てゆくとそんなに差はないように思うんです。

どこを見ているか・・・それだけの違いなのかも知れません。

先程、目標の立て方の違いで、楽しめなくなってしまう人は高い目標を掲げるのに対してずっと楽しみ続けられる人は高い目標もあっても、目の前にある目標を大切にしている点を挙げさせていただきました。

これは人が楽しいと感じる仕組みを考えた時、後者の方が理にかなっているように思うんです。

人は上達した・・・と実感した時に楽しみや喜びを感じるようにできているようです。

そう考えると、楽しみ続けるには、ほんの少しだけでもいいので、上達したことを実感できる工夫が必要で・・・だからこそ、高すぎる目標を掲げてしまうと、そこに行くまでに時間がかかるので・・・その間楽しめない、モチベーションが保てなくなるわけで。

楽しみ続けている人は、自分を客観的に捉えた上で・・そのほんの少しだけ上を目指しているのかも・・知れません。

だから、比較的、その目標を達成しやすく、その時、人の脳は喜びを感じます。大きな目標も小さな目標も、「達成」することが喜びになるので・・・小さな目標の方が喜びの回数が多くなります。

楽しめなくなる人は上ではなく下を見たり・・・ということも挙げさせていただきましたが、これはどういうことかというと、以前の自分はここまでできた・・・という風に考えた時、下を見ていることになると思うんです。

それは失ったものを考えているわけでもあって。

以前の自分と比較することも悪いことではないと思いますが、昔はここまでできたのに・・・という風に考えると、下を見ることになるので・・・その昔の自分を超えるまでは上達していないことになり・・・喜びも感じられません。

それよりも・・・今の自分をゼロの地点として考えて、そこからじゃあ、どう上達しようと考えることは下を見ていなくて、上を見ているわけなので・・・上達できますし、喜びも感じられると思うんです。

常に今がゼロ地点で上を見る・・・そういうやり方の方が楽しめるのかも知れません。