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不安を解消する、取り除く方法

不安というのはとても嫌な感情かも・・知れません。
不安に押し潰されそうになることもあります。

でも、あることをすると不安は大人しくしてくれるようにできているようです。

不安のメカニズム

不安に押し潰されそうになってしまう方とそうでない方の違いは不安を感じるか、感じないか・・・では実はありません。

不安は両者とも感じていること・・・なんです。でも、その後に何をしようとするかで、その後の感じ方に大きな差が出てしまうようです。

不安に押し潰されそうになってしまう方がやってしまうこと・・・それは不安を取り除こうとすること、打ち消そうとすること・・・です。

一方、不安に押し潰されそうにはならない方は、不安を感じても、それは仕方がないことだと思って諦めてしまいます。

でも、不安で仕方がない方は、少しでも不安が残っているといけないわけで、少しでも不安が自分の中にあるとそれを打ち消そうと一生懸命になります。

そのため何度も何度も同じことを考えたり、同じ行動に出たりすることがあります。また同じことを考えているのはわかっていてもそれがやめられないわけで・・・

ただ、不安というものは誰にでもあるものです。

例えば、車を運転していて、危ない目にあったとします。そうすると次に車を運転する時、同じ道を通る時はやっぱり不安になるわけで。

でも不安だけど、その気持ちはあるけど、車を運転してそこを通るわけです。つまり、この場合は、不安はそのままにしておいて、それでも自分がやるべきことをやったわけです。

ところが、不安で仕方がない人は、その不安をまず打ち消してしまおうとする。ところが、不安というものはそもそも人に備わった感情なので、なくなりません。

先ほどの車のこともそう。危ない目にあって、また同じことが起こるんじゃないか・・と不安になるからこそ、同じことになるのを避けることができます。

実は不安とはそういう風に自分を守ろうとしているものだと思います。

恐怖突入

不安というのは人間に備わった本能で、その本来の仕事は自分を守ること・・・だと思うんです。

もし、不安を感じないようになってしまったら大変です。例えば、海外に行って、危ない場所に平気で行ったりしたら大変な目にあうかも知れません。

不安を感じるから安全に暮らせているわけで・・。

不安は実は自分には必要なものだった・・・そう思うと不思議ですが、不安はそれ以上に大きくなったりはしません。

不安は受け入れてくれることを望んでいるので、拒否されるとどんどん大きくなります。でも、受け入れられると、案外大人しくしてくれるようになります。

不安を不安として受け入れたら、次にやることは、行動することです。

怖いと思っていたこと、不安でできなかったことを思い切ってやってみます。これを「恐怖突入」といいます。

車の運転でしたら、怖い、不安だという気持ちはそのままにしたまま、車を思い切って運転してみる。すると、不安から少しづつ解放されてゆきます。

自分の本心は何?

人は不安で行動できないことがあります。

それはそれでよい判断というケースもあるかも知れません。例えば、暗い夜道をウォーキングしようかどうか迷い、やっぱり不安だからと夜歩くことをやめるのは賢明な判断かも知れません。

でも冒頭の車の例で言えば、車に乗るのが不安だから友達の家に遊びにいくのはよそう・・・と思ったとします。

これはどうでしょう。
これはただ不安な気持ちに耐えきれず、ただ逃避しただけ・・・です。

そんな時は「恐怖突入」をすることが1つの解決方法なのですが、その「恐怖突入」にも躊躇することがあります。そう思ったら、まず、自分が本当にやりたいことは何なのか?と考えてみることだと思うんです。

その結果、友達の家に遊びに行きたいのが自分の本心だと気づけば、その気持ちを大切にして「恐怖突入」してみることだと思います。

豊かな人生を送るために必要なこと

不安におびえて暮らすことは決して豊かな人生とは言えないのかも知れません。

でも不安は決して悪者では・・・ありません。

大切なのは、なくそうとしてもなくならない不安をなんとかしようとすることではなくて、不安を飼いならしながら生きてゆくこと・・なのかも知れません。

不安症の方というのは、実はよりよく生きたいという欲望が強い方だと指摘する専門家もいます。僕もそうだと思います。僕自身、不安に押し潰されそうになったことが以前はよくあったから・・です。

でもその裏には、よりよく生きたいという気持ちがあったと思うんです。

自分はこうしたい、こうなって欲しい・・・そういう欲望が強すぎるがゆえに、それを邪魔するようなものが不安になってしまうことってあると思うんです。

そんな時は、不安よりも、よりよく生きたいという自分の本来の気持ちを大切にするべきなのかも知れません。

そのためには不安はあるがままにしておきながら、自分の本心を大切にすることが豊かな人生を送る秘訣なのかなと僕は思っています。