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人に喜ばれる上手な褒め方。褒め上手な人が共通してやっていたこと

誰かに言ってもらった一言が嬉しくて、ずっと心に残っている。

そんなことがあったりします。

世の中には、褒めるのがとても上手な人達がいますが、僕自身は褒めるのが上手ではありません。

だから、褒められて嬉しかったこと、かけていただいて嬉しかった言葉を長年ノートに書き留めてきました。

「あぁ、こういう言葉をかけてもらうと嬉しいんだなぁ」とか「こういう風に褒めてもらえるとこんなにやる気になるんだなぁ」そう思いながら、そのいただいた言葉をノートに書き続けてきました。

自分も少しでもそういった人達に近づきたいと思ったためです。

そうやってずっとノートに書き続けてきて、ある時、そういった人を喜ばせてくださる方々やその方々の言葉には共通点のようなものがあることに気づきました。

今回は、長い間そういった言葉をノートに書き留めてきた筆者が気づいた、褒めることがとても上手な人達の褒め方とその共通点について、ここにまとめてみたいと思います。

褒め上手な人は、「性格ではなく、行動を褒める」

褒め上手な人は、相手そのもの(例えば、相手の性格や人格)ではなく、相手の行動を褒めることが多いようです。

性格や人格を褒められることも勿論嬉しいのですが、そのやり方だと次に褒める時に繰り返しになりやすく、場合によっては、相手を(返答に)困らせてしまうケースもあるかも知れません。

一方、褒め上手な人は相手の行動を褒めようとすることが多いようです。

例えば、相手の優しさを褒める時も、「優しい人」と性格そのものを褒めるのではなく、相手がとった「優しい行動」を褒めようとする。

優しい人は、優しい行動を沢山している人ですから、その行動の分だけ、褒めることができます。

また、その行動も一辺倒ではありませんから、色々な褒め方ができるわけで、このやり方なら相手に負担をかけずに褒め続けることができるかも知れません。

褒め上手な人は、「結果ではなく過程を褒める」

褒め上手な人は、成果のような「結果」ではなく、努力のような「過程」を褒めようとすることが多いようです。

これは例えば、親が子供を褒める時に大切なことだと言われることもありますが、「成果」が出た時に褒めることが習慣になると、子供は次もよい結果を出さないといけないとプレッシャーを感じることがあります。

また、そのやり方だと、成果を出さないと褒めることができません。

一方で、努力のような「過程」を褒める方法だと、相手も結果を出すプレッシャーがなく、また、成果が出なかった時でも、相手を、または相手のそれまでの努力であったり、姿勢などの過程を褒めることができます。

褒め上手な人は、「絶対評価で褒める」

褒め方にも、2種類あると言われています。

①相対評価
②絶対評価

①相対評価

人と比較して相手を褒めること。

例えば、「○○さんよりわかりやすい説明だったね。」といった褒め方です。

②絶対評価

比較しないで相手を褒めること。

例えば、「○○くんはわからない人の立場に立って説明してくれるよね。」といった褒め方です。

この2つですが、絶対評価の方が喜ばれることが多く、褒め上手な人も絶対評価で人を褒めていることが殆どのようです。

相対評価がそれほど喜ばれない理由は、人との比較によって褒められているので、「今回は評価してもらったけど、もし違う人と比較されたら今度は評価してもらえないのではないか?」と相手に思わせてしまうから、かも知れません。

褒め上手な人は、「さりげなく褒める」

あからさまに褒められるとちょっと照れくさかったりします。大袈裟に褒められると「お世辞を言ってくれたのかな」と思うこともあったりします。

でも、さらっと褒められたり、さりげなく褒められたりすると「本当にそう思ってくれたのかな」と思って、とても嬉しかったりします。

褒め上手な人は、そんな風にさらっと、さりげなく褒めてくれる人が多いようです。

そういった、さりげない一言の方がかえって心に残ったりするのかも知れません。

褒め上手な人は、「意外なところを褒める」

習字の先生に「字が上手いですね」と言っても喜んでくれなさそうです。

プロサッカー選手に「サッカーが上手いですね」も相手は嬉しいとは思わないかも知れません。

褒め上手な方々は、褒められる側の人にとって意外な一言であったり、意外な点を指摘してくれることが多いようです。

自分では思ってもいなかった一面を指摘してもらえて、そこを良かったと言ってくれたりすると、嬉しい気持ちになります。

それは相手(褒めてくれた人)が自分をよく見てくれていた証拠なのかも知れませんし、だからこそ、意外な一面を指摘して褒めてもらえた時に嬉しいと感じるのかも知れません。

褒め上手な人は、「相手をよく見て褒める」

先程の続きになりますが、褒め上手な人は相手のことをよく見てくれているのかも知れません。

そうやって相手のことをよく見て、そして、言ってみればオーダーメイドのようなやり方でその人を褒めているように思います。

誰にでも同じように褒めるのではなく、その相手のツボであったり、相手が大切にしているものや価値観というものをよく理解した上で、褒めてくれているというか。

そういう意味で、相手をよく見ること、相手をよく知ろうとすることが褒め上手になる第一歩なのかも知れません。

褒め上手な人は、「具体的に褒める」

人を喜ばせる褒め方をしてくれる人達に共通していたもう1つのポイントが、「具体的に褒める」という点です。

「仕事、よくがんばっているね。」

・・と言ってもらえると嬉しくなったりします。

「この間の企画、○○○○なんて、すごい発想だと思う。」

・・そう言われたら、もっと嬉しかったりします。

褒めている内容やその対象が大きすぎるよりも、より具体的な内容について褒めてもらえる方が嬉しかったりするのは、やっぱり、先ほどの話につながりますが、「自分のことをよく見ていてくれたんだ」と思えるからなのかも知れません。

そう思うと、人は見てくれている人がいてくれることが嬉しくて、そうやって相手のことを考えてくれる人は喜ばれる人でもあるかも知れません。

褒め上手な人は、「間接的に褒める」

先程の例ですが、

「この間の企画、○○○○なんて、すごい発想だと思う。」

と直接言われても嬉しいと思います。ただ、

「この間の企画、みんな(もしくは○○課長と○○さんが・・etc.)○○○○なんて、すごい発想だって言ってたよ。」

そんな風に誰かを通して間接的に聞くと、さらに嬉しかったりします。

面と向かって褒められると照れくさかったり、お世辞じゃないかなと思ったりしますが、人伝に聞くと「本当にそう思ってくれたんだろうな」と思って嬉しくなったりするものです。

だから、褒めようと思っても直接本人に言うのではなくて、その近くの人に伝えてもいいのかも知れません。その方が喜ばれることもあるようです。

褒めようとする人は、喜ばれる人

ここまで褒め上手な人達がやっていたこと、褒め上手な人達にあった共通点についてご紹介させていただきました。

色々な褒め方があると思うのですが、ただ、褒めようとしてくれたその気持ちが実は一番嬉しかったりするのかなと、そんな風に思うことがあります。

認められたり、褒められると嬉しくなるものですが、ただ、もっと嬉しいのは、そういう気持ちをもらったこと、自分のことを見てくれていたこと、信じていてくれたことであったり、そういう思いが嬉しかったりします。

勿論、褒め方そのものも大切だとは思うのですが、人を褒めようとすることそのものが、その気持ちがあるということが、人に一番喜ばれることなのかも知れません。

褒め上手な人はそんな、相手に対する温かい気持ちを共通して持っているようです。