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何故、自己否定をしてしまうのか?【自己否定の人生から抜け出す方法】

こんにちは。おかしな幸福論のモリです。

今回は、自己否定についてお話ししていきたいと思います。

具体的には

①人は何故、自己否定をしてしまうのか?
②自己否定の人生から抜け出す方法

の2つについて、お話ししていきたいと思います。

目次

何故、自己否定をしてしまうのか?2つの理由について

まず最初に、人は何故、自己否定をしてしまうのか?ということについてですが、今回は時々自己否定をしてしまうということではなくて、自己否定が癖になっている、習慣になっていることを前提にお話ししたいと思います。

さて、自己否定をしてしまう1つ目の理由が、「思い込み」です。

専門的な言葉だと、認知のゆがみなんて言いますが、簡単に言うと、間違った考え方の癖です。

この考え方の癖は、子供の頃に親との関係の中で手に入れてしまうことも多いです。

例えば、テストで90点を取ったら親に、よくやったねではなく、あと10点だったねと言われると、完璧じゃないとやる意味がないとか、1つでもうまくいかないことがあると、全てがダメだと思うようになってしまうことがあります。

これを「全か無か思考」と言いますが、この考え方の癖があると、1つでもうまくいかないことがあった時に、自分はダメだ・・と自己否定をしたくなります。

もう1つ例を出します。

例えば、親が、自分の長所はあまり見てくれないのに、短所ばかり見て、そこを責められる・・・ということが続くと、やはり子供自身も、できていることは過小評価して、できないことを過大評価(重要視)する・・ということをするようになったりします。

これを「拡大解釈と過小評価」と言いますが、この考え方の癖があると、うまくいっていることには意識が向かず、うまくいっていないことばかりに意識が向くので、やはり同じように自分を否定する機会が増えていくわけです。

自己否定をしてしまう2つ目の理由ですが、自己否定をしてしまうのは、自分を否定されてきたから、ということが非常に多いです。

もっと言うと、例えば、子供の頃に親や周りの人達に否定されたことが、自己否定をしてしまう原因になっていることが多いです。

例えば、親に褒められて育った人は、自己否定はまずしません。

自己否定が癖になっていたり、自己否定をやめられないというのは、過去に誰かに(恐らくは親に)否定されて育ったことが原因になっていることが多いです。

そんな風にして、親に否定されて育った子供は、自分自身でも自分を否定するようになります。

親から否定的な言葉やメッセージをかけ続けられてしまった子供は、自分がそのかけられた言葉の通りの人間なんだと思って育つ。

そう指摘する専門家も多いですが、何をやってもダメな子だと言われて育つと、自分は何をやってもダメだと、子供は思うようになります。

つまり、自分でも、自分を否定するようになるわけです。

そんな風にして、子供は親が自分に接してきたように、自分自身に対しても接しよう、向き合おうとするところがあって、だから、否定されて育った人は大人になってからも、無意識の間に、自分自身をよく否定していたりします。

これが自己否定をしてしまう理由、もしくは自己否定なんてしなくていいと思いながら、何故かそこから抜け出せない2つ目の理由です。

自己否定から抜け出す3つのポイント

では、こういった自己否定から抜け出すにはどうしたらいいでしょうか?

ポイントは3つあります。

1つ目は、間違った考え方の癖に気付いて、手放すということです。

例えば、先ほどの「1つでもうまくいかないことがあると、全てがダメだと思う」というのは間違った考え方の癖なんですね。

考え方の癖というのは、極端で、柔軟性に欠けているという特徴があります。

1つだめだと全てダメだ・・というのも極端な考え方です。それに柔軟性がありません。

1つダメでも、他がうまくいっているかも知れないわけですから。

じゃあ、こういった間違った考え方の癖に気付いて、そして、それを手放すにはどうしたらいいか?というと、これは以前にも少しご紹介したことがありましたが、「本当にそうだろうか?」と自分に問いかけてみるのもいい方法です。

先ほどの例だと、うまくいっていないことがあって、全てがダメだと考えそうになった時、自分に「本当にそうだろうか?」と問いかけてみます。

すると、そうとは限らないかも知れない・・うまくいっていることだってあるじゃないか・・という風に「本当はそうでない理由」が浮かんできたりします。

脳は、問いかけにはよく反応してくれます。

だから、自分に問いかけてみる、「本当にそうだろうか?」と問いかけてみることは、自分の中にある考え方の癖や思い込みを手放すには、とても効果があります。

このやり方は、実は「論理療法」という心理療法を応用したやり方なのですが、考え方の癖や思い込みを手放すにはとても効果があるので、おすすめです。

考え方の癖やその癖を変える方法については、考え方の癖を変える方法でもご紹介していますので、興味のある方はそちらもチェックしてみてください。

自己否定から抜け出すための2つ目のポイントは、「自分の中にいるもう一人の存在に気付く」ということです。

これはもし、親に否定されて育ったことが自己否定をしてしまう原因になっている場合ですが、先ほど、親に否定されて育った子供は自分でも自己否定をするようになると言いました。

これは考え方によっては、自分の中に、自分を否定してくる存在(この場合は親)がいて、その自分の中にいる存在が自分を否定している・・という風に考えることもできるわけです。

つまり、自分はダメだな・・と思うのは、自分の中にいるもう一人の存在(この場合は親)がお前はダメだと言ってくるから。

ただ、そもそも親が子供を否定するのは、親自身も自分の親に否定されて育ったから、ということが多いんですね。

つまり親も、何かしっかりとした考えや理由あって子供を否定しているわけではなく、自分でも、言ってみれば、よくわからずに、子供を否定していることが多い・・ということなんだと思います。

何が言いたいかと言うと・・

もし、そんな理由から否定しているのだとしたら、その親の言葉はもう受け取らなくていい、ということなんです。

もっとも、そう言われてすぐにできるかと言うとそうではないと思います。

ただ、少なくともそういったことに気付くだけでも、違ってくると思います。

自己否定から抜け出すための3つ目のポイントが、「自分そのものではなく、自分の行動に注目する」ことです。

何かマイナスなことがあった時、自分をまるごと否定しなくていいんですね。

例えば、仕事のミスをしてしまった時、自分はダメだ・・と自分そのものを否定する必要はないんです。

この時、注目するべきなのは、ミスをしたその内容だけでいいわけです。

つまり、変えるべき、改善すべきなのは自分そのものではなく、自分の行動なんですね。

自己否定が癖になっていて、それが原因で落ち込むことが多い人は、何かマイナスなことがあった時、自分を丸ごと否定していることが多かったりしますが、本当はその必要はなくて、注目するのはそのマイナスな何か、もしくはその自分の行動だけでいいんです。

そんな風にして、自分そのものまで否定しないということが、自己否定をやめる上ではとても大切なことだと思います。

ということで、今回は自己否定について色々と見てきました。

最後までお読みいただいて、ありがとうございました。