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後悔と反省の6つの違い。後悔を反省に変えるために必要なことは?

後悔と反省。

似ているようでこの2つにはいくつかの違いがあります。

今回は、そんな後悔と反省の違いについて、また、後悔が消えない時はどうしたらいいか?後悔を反省に変えるために必要なことは何か?といったことについても見てゆきたいと思います。

後悔と反省の6つの違い

後悔と反省にはいくつかの大きな違いがあります。

まず後悔と反省の意味ですが、こんな違いがあります。

後悔・・・自分のしてしまったことを、あとになって失敗であったと悔やむこと。

反省・・・自分のよくなかった点を認めて、改めようと考えること。

(出典:デジタル大辞泉)

もう少し詳しく違いについて見てゆきたいと思います。

後悔・・・過去を見ている
反省・・・未来を見ている

後悔は後ろを悔やむと書きますが、過去を見ている状態です。一方、反省は、過去のことを踏まえた上で、未来、前を見ている状態です。

後悔・・・受け入れられていない
反省・・・受け入れている

後悔は、まだその後悔している何かを自分の中で受け入れられていない、または受け入れようとしていない状態です。

反省の場合は、自分のしたことを受け入れることができている状態です。

後悔・・・過去が今の自分を苦しめている
反省・・・過去をこれからに生かそうとしている

後悔は、過去が今の自分を苦しめている状態。一方、反省は過去を今や未来の自分や誰か、何かのために生かそうとしている状態です。

後悔・・・自分を責めている
反省・・・自分を許している

後悔は、罪悪感などを自分に与えている状態。自分を責めています。反省は間違いや失敗などを認めた上で、自分を許している、または許そうとしています。

後悔・・・視野が狭くなっている
反省・・・広い視野で考えられている

後悔している時というのは、案外視野が狭くなっていることが多いものです。反省している状態では、それよりももう少し視野が広くなっていることが多いです。

例えば、自分が友達に言ってしまったある言葉を後悔しているAさんと、同じことだけど反省しているBさんがいたとします。

AさんとBさんの違いですが、例えば、

Aさん(後悔)の場合は、自分が相手に言った言葉ばかりに気持ちが向いているのに対して、Bさん(反省)の場合は、例えば、自分が相手だったらその言葉をどう受け取ったかな・・と考えている、のかも。

言い換えると、Aさんの視野は少し狭くなっていて、Bさんはもう少し広い視野で過去のその出来事を見ています。

後悔・・・主観的に考えている
反省・・・主観的+客観的に考えている

後悔の場合は、その過去の何かを主観的に考えている、または見ていることが多く、反省の場合は、主観的に見ながらも、どこか客観的にも見れていることが多いかも知れません。

先ほどのAさんとBさんの例はまさに、そのいい例です。

Aさんはその出来事に対して、主観的にしか見れていないのに対して、Bさんは、主観的に考えながらも、客観的にも見れている状態です。

簡単に見てきましたが、後悔と反省にはこういった違いがあるようです。

後悔が消えない時はどうしたらいいか?

例えば、どうしても後悔が消えないような時はどうしたらいいでしょか?

これは後悔が消えない。後悔しても仕方がないと思うのに頭から離れない時は?でも書かせていただきましたが、僕(筆者)は後悔してもいいと思ってます。

後悔がないと反省もないと思うからです。

後悔しない人は恐らくいません。だけど、後悔するからこそ、それを次に生かそう、反省に変えようと思えるのだと思います。

また、後悔が消えないことにも、意味があると思います。

何故、後悔が消えないかというと、それは心がまだ、後悔することの中から何かを学ぼうとしているから、かも知れません。

後悔はつらいものだけど、ただ、それは意味があってやってきて、そして、自分に何か大事なもの、必要なものを教えようとしてくれているのかも、知れません。

その学びがまだ終わっていないから、後悔が消えない。

だとしたら、後悔が消えない時は、今はまだ、後悔していてもいい時、今はまだ、何かをその中から学ぶべき時というサインなのかなと、思うのです。

後悔を反省に変えるために必要なこと

さて、後悔を反省に変えたいと思った時には何が必要でしょうか?

そのためには、先ほどの後悔と反省の違いがヒントになるように思います。

先ほどの違いですが、

1)見ている方向

後悔・・・過去を見ている
反省・・・未来を見ている

後悔を反省に変えるためには、過去を見てもいいので、その後で、これからを見ようと(考えようと)してみてもいいかも知れません。

2)受け入れる

後悔・・・受け入れられていない
反省・・・受け入れている

後悔と反省の大きな違いは、過去を受け入れようとするかどうかです。

もっとも、どうしても受け入れられない何かもあるかも知れません。

ただ、そういうこと以外、許せるかも知れないと思うものは、少しづつ許してゆく、受け入れてゆくようにすると、後悔が反省に変わってゆきやすいと思います。

そのための方法は色々ありますが、「それも自分だから」と自分に言い聞かせてみるのも自分を肯定することにつながり、とてもよい方法だと思います。

3)過去をどうするか

後悔・・・過去が今の自分を苦しめている
反省・・・過去をこれからに生かそうとしている

後悔を反省に変えるためには、過去をこれからに生かそうと思ってみるのもよい方法です。

「生かそう」

そんな発想が、反省へとつながってゆくように思います。

4)自分を責めるか許すか

後悔・・・自分を責めている
反省・・・自分を許している

これも先ほどの受け入れることと似ていますが、できる範囲で許せることを許そうとすることが後悔を反省に変えてゆくためには大事なことかも知れません。

5)視野

後悔・・・視野が狭くなっている
反省・・・広い視野で考えられている

少し視野を広げてみることで、後悔から抜け出せることがあります。

視野を広げるためには、誰かの視点になって考えてみるのもよい方法だと思います。

6)主観的 or 客観的

後悔・・・主観的に考えている
反省・・・主観的+客観的に考えている

これも先ほどの視野と似ていますが、自分の視点で主観的に考えようとすると、なかなか後悔から抜け出せないかも知れません。

そんな時は、少し客観的に、相手の視点になったり、または、自分が尊敬する人ならどう考えただろう?あの人なら、後悔を続けるだろうか?と考えてみてもいいと思います。

反省を改善につなげてゆく

改善とは、反省で得たもの、浮かんできたアイディアを具体的なアクションに移してゆくこと・・になります。

改善というものは、僕はとても大事なものだと思っていて、改善がこれからの何か、自分自身であったり、人間関係であったり、そういったものをより良いものへと変えてゆくと思うのです。

後悔というのは、ある意味、その改善につながってゆくもので、だから、後悔することも決して無駄ではないかも知れません。

大事なことは、後悔しないことではなくて、いつかは後悔を反省に変えてゆくこと、そして、それを改善につながてゆくことなのかなと、思います。