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プラス思考になる方法とは?考え方の癖を変える1つの方法

プラス思考になりたいけど、どうしてもネガティブに物事を考えてしまう。

そんなこともあるかも知れません。

プラス思考を辞書で調べると、このように出てきます。

何事においても、きっとうまくいくさ、何とかなるものだなどと良い方向に考えが向くこと。特に、悪い状況の中でも前向きに考えること。物事を肯定的にとらえる考え方。(出典:デジタル大辞泉(小学館))

悪い状況の中でも、物事を前向きに、または、肯定的にとらえる考え方・・ということですが、人にはその考え方に「癖」のようなものがどうもあるようです。

考え方の癖を変える方法

それは癖になっていて、無意識のうちにやってしまう考え方で、プラス思考もある意味、癖であり、反対のマイナス思考も癖なのだと思います。

考え方を変えるというのは、難しいことではあると思います。

ただ、それが「癖」ということであれば、変えることができるかも知れません。

考え方の癖を変える方法については以前、考え方の癖を変える方法で10個の考え方の癖とそれぞれの特徴について、また、その考え方の癖の変え方についてご紹介しました。

今回は、もう一つの考え方の癖を変える方法について、また、プラス思考で考えるためには何をしたらいいか?ということについて、ご紹介してゆきたいと思います。

目次

何でも、いつでもポジティブではなくてもいい

プラス思考で考えるためにはどうしたらいいか?

・・というお話の前にこんなことを書くのは矛盾しているかも知れませんが、何でもポジティブに考えることができなくてもいいと思うんですね。

例えば、何か自分にとって、とても悲しいことが起こったり、気持ちが落ち込んでしまうようなことが起こったりすることがあるかも知れません。

そんな時、すぐに、その出来事を肯定的に、前向きに捉えるなんて難しいことで、無理に自分にプラス思考を求めることで、それがむしろ、自分を苦しめたり、自分を追い詰めてしまうこともあります。

そんな時は、例えば、悲しい時は、悲しくていいと思います。
気落ちが落ち込んだ時は、落ち込んでもいいと思います。

たとえそれがマイナスな感情だったとしても、自分に湧き上がってきた気持ちを否定しないで、ただ、その気持ちを「今はそう感じていてもいい」と受け入れてみると、不思議とその感情はその後(自分自身に受け入れてもらったことで)ゆっくりと薄れてゆく・・・そんなこともあります。

そしたら、その後で、気持ちが少し楽になった後で振り返ってみて・・

例えば、あぁ、あの時はあんな風に悲しい気持ちになったけれど、それはあの時の自分にとって必要だったのかなと、思えるかも知れません。(そう思えるためにどうしたらいいか?ということは少し後でご紹介します)

それこそが、プラス思考だと思うのです。

また、これからプラス思考になるためにできることについてご紹介してゆきますが、ずっと、いつもプラス思考ではなくてもいいと思います。

ちょっとマイナス思考な部分がある位が僕はいいと思ってます。

人の気持ちは、上がったり、下がったりを繰り返しているもので、時には、どうしても物事を前向きに捉えられない時もあるかも知れません。

時には、どうしても物事を肯定的に捉えることができない時もあるかも知れません。

だけど、それで構わないと思います。

そういう時があってもいい。ずっとプラス思考ではなくてもいいと思います。

おかしな話ですが、「プラス思考になれない時もあるよ」と思えることもまた、プラス思考なんだと思います。

そういった自分の(人の)不完全さを許してゆくこともまた、プラス思考になるためには必要なことなのかなと、思います。

自分の考え方の癖を変える「リフレーミング」という方法

さて、前置きが長くなりましたが、冒頭で、プラス思考も、その反対のマイナス思考も考え方の癖であると、書かせていただきました。

考え方が「癖」になっているわけですが、それは言い替えると、何か特定のことが起こった時に、こんな風に考える傾向がある・・・ということなのだと思います。

何かや、または何かの出来事に対しての捉え方の癖や傾向があると言いましょうか。

例えば、

「自分はこだわりが強い」 → 「だから、よく悩んでしまうんだ」

・・という風に思っていたとします。そう思っている時はそれは自分の中では事実というか、真実なわけです。

だけど、同じように

「自分はこだわりが強い」

と思っていても、

「そのお陰で仕事は妥協しないという良い面もある」

・・という風に捉える人もいるかも知れません。

これも、考え方の癖なんだと思います。

何か1つの事実に対して、捉え方、考え方というのはいつもあって、そして、自分がどのように考えるか、捉えるか・・・というのはある程度、傾向がある・・・ということだと思います。

では、自分に考え方の癖、または傾向があったとして、それをどうやって変えていったらいいのでしょうか?

そのためにはいくつか、やり方があります。

今回はその中の1つになりますが、「リフレーミング」という方法をご紹介したいと思います。

「リフレーミング」とは、心理療法の1つで、「事実に対して与えている意味づけを変え、異なる見方でとらえ直すこと」(出典:三省堂 大辞林)という方法です。

先程の、

「自分はこだわりが強い」

ということに対して、

「だから、よく悩んでしまうんだ」

と捉えるのも1つの見方、捉え方になります。そして、そういう風に捉えることが自分の中で癖になっていることがよくあります。

ただ、それが癖になってたとしても、全部を変える必要はないと思います。

先程をも書かせていただきましたが、全部、プラス思考ではなくていいと思うのです。

ただ、何かの捉え方をした時に、自分の気持ちがひどく落ち込んでしまったり、気分が悪くなってしまう捉え方に関しては、変えてゆけたらいいのかも知れません。

先程の、「自分はこだわりが強い」→「だから、よく悩んでしまうんだ」という捉え方も自分をマイナスに捉えていて、この捉え方を続けていると、自分が嫌になってくるかも、知れません。

もし、そうであれば、この捉え方に関しては、変えてゆけたらいいのかなと、思います。

そして、変えてゆきたいと思った時、先ほどの「リフレーミング」という方法を使います。

ちょっと具体的にやってみたいと思います。

1)自分の捉え方の癖に気づく

リフレーミングとは、「事実に対して与えている意味づけを変え、異なる見方でとらえ直すこと」ということでした。

さて、リフレーミングのやり方ですが、まず最初に自分の捉え方に気づくことからスタートします。

「自分はこだわりが強い」→「だから、よく悩んでしまうんだ」

・・・の「だから、よく悩んでしまう」と何かをマイナスに捉えている自分に気づくことが最初のステップです。

2)視点を変えて、考え直してみる

リフレーミングの次のステップですが、自分の捉え方や癖に気づいたら、「事実に対して与えている意味づけを変え、異なる見方でとらえ直して」ゆきます。

そのためにできる一つ目の方法が、自分の視点を変えて、考え直してみるという方法になります。

この場合、自分の視点ではなくて、誰か、例えば、自分の親友の視点になって、もう一度、「自分はこだわりが強い」という点について考えてみます。

親友の○○だったら、自分のこの「こだわりが強い」ということをどう考えるかな?と。

すると、「こだわり派でいいんじゃないの?そういう人も世の中には必要だよ」と言ってくれるかもな。

・・・例えば、そんなことを思うかも知れません。これはもう、先ほどの何かに対して与えている意味づけを変え、異なる見方でとらえ直したことになります。

これが一つ目の方法になります。

2)プラスの意味を与えてみる

2つ目の方法ですが、例えば、「自分はこだわりが強い」ということに対して、今は、「だから、よく悩んでしまうんだ」と捉えているとします。

次にリフレーミングをしてゆきますが、この時、あえて、無理にでも、プラスの意味を与えてみます。

繰り返しますが、例えば、気持ちが辛くなっている時は、無理にプラス思考になろうとしない方がいいです。

その時は、「今はそう思ってもいい」と自分の気持ちをあるがままに受け入れて、気持ちが楽になった後で・・このリフレーミングということをしてみるといいかも知れません。

さて、少し話がそれましたが・・この「自分はこだわりが強い」ということに対して、何かプラスの意味を与えてみます。

何か1つのことが起きたとします。1つの事実です。

それに対して、捉え方というのは実はいくつも存在します。

例えば、雨が降ります。

「嫌な天気だなぁ・・(どんより・・)」

・・と捉えるのも1つの捉え方。

「雨か、じゃあ、今日は家でじっくり漫画が読める!(ラッキー♪)」

・・と考えるのも1つの事実に対する捉え方です。

「だから、よく悩んでしまうんだ」と捉えるのは、1つの捉え方でしかありません。

「こだわりが強い」ということに対して、他にも捉え方があるかも知れません。「こだわりが強い」ということに対して、プラスの面もあるかも知れません。

それを探します。

この時、例えば、「そのお陰で仕事は妥協しないという良い面もある」と捉えるのも1つの捉え方だと思います。

こんな風にして、何か1つの事実に対して、プラスの意味を与えてゆきます。

この捉え方というのは、とても大事なもの、自分の気持ちを大きく左右するものだと思います。

今回のケースでも、「こだわりが強いから、よく悩む」のではなくて、「こだわりが強いことをマイナスに捉えているから、よく悩んでしまう」・・のかも知れませんから。

ちょっとづつ、できるところから

さて、ここまでプラス思考になるためにどうしたらいいか?そして、そのための「リフレーミング」という方法について見てきました。

こんな風にして、何か自分の気持ちを落ち込ませる自分の考え方、捉え方に気づいたら、リフレーミングを使って、捉え方、見方を変えてみる・・・ということをしてゆきます。

最初はうまくできなくても構いません。

少しづつでも、できるところから、やってみます。

無理をしないで、無理にプラス思考にはならなくても構いません。

自分がこれについてはちょっとトライしてみようかな・・と思ったことからでも構わないと思います。

ただ、そんなことを少しづつ続けてゆくと、自分の考え方や捉え方の傾向が少しづつ見えてくると思います。

そうなってくると、ちょっと、面白くなってくると言うか、自分の知らなった自分を見つけたような気持ちになるかも知れません。

そうやって自分の傾向がわかってくると、プラス思考に変えてゆくスピードも速くなってゆくのではないかなと、思います。

自分を落ち込ませる考え方の癖を見つけて、捉え方、見方を変えてゆく・・・ということを続けてゆくと、それがいつかは自分の本当の癖になることがあります。

そうなった時、もう意識しなくても、プラス思考の自分になれているのではないかなと、思います。