夫や妻、彼や彼女とわかりあえないと思った時の2つの選択肢
いくら好きな相手でも、いくら夫婦であってもわかりあえない時ってあると思うんです。それはもしかしたら、男女の違いがそうさせるのかも・・知れません。
ある方が、「結婚する時、相手を好きになった理由が、離婚する時の原因になる」・・・という話をされていました。
そうかも知れません・・。
人は自分と違うところを持った人に惹かれて一緒になりたいと思い、相手の自分と違うところが嫌になるものなのかも・・・知れなくて。
どんな夫婦もそんな違いって持っているものだと思います。でも、それでもうまくいっている夫婦もいたりします。
そんな夫婦はどちらかが最初に「あること」・・・をしたのだと思うんです。
わかってみようとする心
うまくいっている夫婦。そんな夫婦だって、必ず違いがあって、分かり合えないことってあると思うんです・・。
でも、うまくいっている理由はどうも、どちらかが最初に相手をわかってみようとしたから・・・なのかも知れません。
夫婦喧嘩になると、どちらが正しいか・・・ということをお互いに主張したりして、どんどん理解できなくなってゆくものかも知れません。
でも、大事なことってどちらが正しいかということより、相手が何を大事にしているのかとわかってみようとすること・・・なのかなと、思ったんです。
自分にとってはそれはあり得ない考え方でも、その考え方を大事にしている相手をわかってみようとする心・・・というか。
そっちの方が結局自分が楽なんじゃないかなと・・・思ったんです。
如何に自分が正しいか、相手が間違っているかを伝えようとするより、相手の考え方を理解しようとしてみることで、楽になれるのは自分だったりします。
でも人っておかしなもので、自分のことを相手にわかってもらえたと思った時に、自分のことを認めてもらったと思った時に、何も言われなくても、その認めてくれた人のためなら変わりたいと思うもの・・・だと思うんです。
変わらなかった夫、変わった夫
僕の知人夫婦がいるんです。
旦那さんの方は再婚でした。再婚する前、当時の奥さんは休日にリビングで寝転がってテレビばかり見ている旦那さんに「寝ているんだったら、手伝ってよ」・・・そんな言葉をかけ続けたそうです。
するといつもひどい夫婦喧嘩がはじまって・・。
奥さんも小さな子供がいて、大変だったのだと思うんです。手伝ってほしいと思うのは何も不思議なことではありません。でも、結局二人はわかりあえなくて、離婚という道を選びました。
今の奥さんは、休日にリビングで寝転がって、テレビしか見ない旦那さんに、「仕事で疲れているんだから、ゆっくりしてて」と言って、何も手伝ってほしいとは言わなかったそうです。
そんなことが数年続いたある日に、旦那さんの方から「掃除機かけようか?」と言ってきたそうです・・。今では、旦那さんはトイレ掃除までしてくれるのだとか・・。
人って変わってくれと言われている間は、自分から変わろうとは思えないものなのかも・・知れません。
でも、あなたはあなたのままでいいと言われた時にはじめて、自分からその人のために変わろうとするものだったりするのかなと、思ったんです。
自分の中にはない考え方や価値観というものに出会った時、それを拒否するという選択肢と、自分にはないものだけど、相手が大事にしているものをわかってみようとする選択肢があるのかも知れません。
どちらを選んでもうまくいくかどうかはわかりません・・・でも、僕は、後者を選んでみる価値はありそうな気がしています。