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不安になった時の6つの解消方法・対処方法

これまで不安については、不安や心配な時に気持ちが楽になる5つの言葉不安の鎮め方繰り返す不安の消し方将来の不安を解消する方法などで、不安になった時にはどうしたら気持ちが楽になれるか?不安を鎮めるためには何をしたらいいか?といったことについてご紹介してきました。

今回は、これまでご紹介してきた不安への対処方法、不安の解消方法を少しまとめてみたいと思います。

不安には実はこんな仕組みがあった

不安というと、悪いもの・・という風に思う人もいるかも知れません。

ただ、不安というものは実は人に備わったモノで、それは生きていくためには、なくてはならないもののようです。

不安になった時は辛いものですが、実は不安は自分の味方なんだと思います。

不安だから、夜道を一人で歩くのはやめようと思えます。不安に思うからこそ、自分の身を守ることができるわけです。

だけど、不安(心)にはある癖というか任務のようなものがあって、それは何かというと、「最悪の事態を考える」ということになります。

不安という自分に備わった感情には、最悪を考える癖があり、それがまた不安の仕事でもあると思うのです

だから、例えば、体の一部が調子が悪かったりすると、不安はすぐさま「最悪」を考えて、悪い病気なのではないか?・・と考える癖があります。

例えば、いつもメールを返してくれる友人がメールを返してくれなかった。

そんな時、心は最悪を考えるので、自分のことを嫌いになったのではないか・・と考える癖があります。

この時点で人は二手に分かれます。

その不安が想定した最悪の事態に振り回されてしまう人とそうでない人です。

不安が考えた最悪の事態に振り回されてしまう人は、ある意味、不安がした仕事を真摯に受け取る方なのかも、知れません。

その不安が考えた最悪の事態に振り回されない人は、「まぁ、そういうこともあるかも知れないけど、そうなるとは限らない」と心がした仕事を受け取ってはいるけど、それは可能性の1つとしか捉えていないのかも、知れません。

ここからはちょっとおかしなたとえ話になりますが、自分を「船」に例えてみます。

自分は「自分という船」の船長で、不安や怒り、悲しみ、寂しさ・・という感情は皆、この自分という船の乗組員です。

そして、みんな、この船が安全に航海することができるように働いてくれてます。

この乗組員たちはみんなまじめです。
そして、案外不器用です。

例えば、「不安」という乗組員は、最悪のことを考えるのが仕事です。
アンテナを張り巡らせて、常に最悪の状況を想定します。

そして、それを船長である自分に伝えるのが彼の仕事です。

彼はただ、最悪の状況やこんなことがあっては危ないです・・ということを伝えることしか、できません。

彼はちょっと、不器用なのです。

その状況がどの位の確率で起こるとか、論理的に考えて起こりうるかどうか・・というような分析は一切してくれません

それは船長である自分に委ねられています。

船長である自分は、彼のその性格(不安の性質)をよ~く把握しておく必要があります。

その不安という乗組員は最悪を考えてそれを伝えるだけが仕事であるということを、十分に理解しておく必要があるのです。

そして、彼はまじめなので・・船長の自分がそれを「わかったよ」と受け取るまで何度でも同じことを報告に来ます。

それを把握しておかないと、自分という船のために仕事をしてくれている不安という乗組員に船長の自分が振り回されることになります。

船長である自分は、乗り組み員の報告は受け取っても、それに振り回されたりせず、それを冷静に分析し答えを出すこと・・それが仕事です。

不安という乗り組み員が報告してきた案件は、船長の自分がそうやって冷静に分析して、論理的に答えを出した時に・・終わりになります。

このお話は実は以前、別の形でお話させていただいたことなのですが、不安を悪いものとして捉える代わりに、自分という船の乗組員として考えてみると、不安に対する感じ方も変わってくるかも知れません。

さて、次からは不安になった時に具体的にできること、不安への対処方法や不安の解消方法について見てゆきたいと思います。

1)不安はわからないことを考えるほど大きくなる

これは、不安の鎮め方。不安な気持ちが次々と湧き上がって怖くなったらで書かせていただきましたが、不安はわからないことを考えるほど、大きくなるという特徴があるようです。

だから、例えば、将来、この会社はどうなるのだろう?と考えると不安になります。

将来、自分の会社はどうなるのだろう?と考えても、自分にはわからないことが多いためです。

さて、強い不安に駆られた時にできることがありますので、ご紹介します。

まず、ノートと鉛筆を用意します。または、PCなどにタイプしていっても結構です。

頭の中でやってみてもいいのですが、ノートなどを使って実際に書き出してみると頭が整理されていくので、非常に効果的です

強い不安に駆られている時は、頭が整理されていない状態であることが多く、言い方を変えると、頭が整理されている状態では強い不安を感じることが難しくなります。

さて、ノートを用意したら、そのページをこんな風に3分割にします。

そしたら、①不安に思っていること、②わからないこと、自分にはコントロールできないこと、③わかること(できること)、自分でコントロールできることを書き出してゆきます。

例えば、会社でプレゼン(スピーチ)をすることになって、強い不安が湧いてきた・・というケースで考えてみると・・

まず、何をどんな風に不安に思っているのか、①の覧に全部書き出してみます。

自分のスピーチはどう思われるだろうか?緊張しすぎて、言いたいことを忘れてしまうのではないだろうか?・・などなど、とにかく思いつくものは全部書き出してゆきます。

②の覧には、自分にはわからないこと、自分にはコントロールできないことは何か?と考えて、思いついたものは全部書き出してゆきます。

例えば、自分のプレゼンを人がどう評価するかは、自分にはわかりませんし、自分ではコントロールできません。

緊張して言いたいことを忘れてしまうのではないか・・と思っても、それはいくら考えてもわからないことですし、また、緊張して言いたいことを忘れてしまうのではないかと思うことの中に自分でコントロールできるものが何一つありません。

そんな感じで、とにかく思いついたものを書き出してゆきます。

最後に③の覧に自分にわかること(できること)、自分でコントロールできることを書き出してゆきます。

例えば、緊張した時のために、自分用のアウトラインかカンペのようなものを作っておこう・・というのは自分にできることですし、自分でコントロールできることになります。

例えば、一番後ろの席の人に聞こえる声で話すことを心がけよう・・でもいいです。それなら、自分でコントロールできます。

そんな感じで、とにかく思いついたものを書き出してゆきます。

不安全体を見ると、なんだか怖くなってきたりすることもあるかも知れません。

ただ、不安をこうやって分割してあげると、少し冷静になれるかも知れません。

そして、こうやって不安を分割したら、自分にはわからないこと、自分にはコントロールできないことに焦点を当てるのではなく、意識して、自分にわかっていること、自分にコントロールできることに焦点を当てるようにします

不安は、自分にわかっていること、自分にコントロールできることを考えれば考えるほど、薄れてゆく・・そんな特徴があります。

2)不安は感情で考えるほど大きくなる

不安はまた、感情で考えるほどに高まってゆく・・という特徴があります。

「こうなったらどうしよう・・(怖い)」

・・と考えるのは、(怖いという)感情で考えているわけですが、不安はそんな風にして、感情で考えようとすると高まってゆきます。

そんな時は、感情ではなくて、理性で物事を考えるようにします

不安は感情で、感情に勝てるものは、理性だけだから、です。

理性で考えるやり方もいくつもありますが、ここで1つ挙げるとすると、論理的に考えることもよい方法です。

論理的に考える・・なんていうととても難しいことのように聞こえてしまうかも知れませんが、「本当にそうだろうか?」と自分に問いかけるだけで構いません。

不安に駆られた時、その不安に思っていることに対して、

「本当にそうだろうか?」

・・と自分に問いかけてみるのです。

不安に駆られている時は、一つのこと(可能性など)にとらわれていることが多いものですが、「本当にそうだろうか?」と考えると、本当にそうなのかを確かめるために、自分が思っていること以外の可能性についても考えなくてはならなくなります。

すると、何かにとらわれている状態から抜け出せるようになることがあります。

3)こうなってしまうのではないか?と考えると不安になる

「こうなってしまうのではないか?」と考えると、不安に駆られてしまいます。

そうなるかどうかは多くの場合、「自分にはわからないこと」だからです。

先ほどの、1)不安はわからないことを考えるほど大きくなる・・でもご紹介しましたが、わからないものを考えるほど、不安になります。

この場合は、「こうなってしまうのではないか?」ではなく、「こうなったら、こうしよう」という「対策」を立ててみることで、不安が一気に薄れてゆくことがあります

「こうなったら、こうしよう」という対策は1つだけでなく、いくつも考えてみます。(用意するようにします)

「こうなってしまうのではないか?」と「こうなったら、こうしよう」には実は1つ、決定的な違いがあります。

何だと思いますか?

それは、覚悟があるかないか、です。

「こうなったら、こうしよう」と思うということは、こうなったら・・という言ってみれば最悪の事態を覚悟しているということになります。

不安というのは、冒頭でも書かせていただきましたが、自分(船長)に最悪のケースを想定して伝えることが仕事です。

だから、船長の自分がその最悪を受け入れて、ある意味、覚悟した時、不安という乗組員はその仕事を終えて、去ってゆくことが多いです。

もっとも、最悪の場合・・ですから、確率でいえば、殆ど起こらないようなことです。

だけど、不安はそれが仕事なので、最悪はこうですと伝えてきます。この自分という船が安全に航海を続けるために、です。

また少したとえ話に戻ってしまいましたが、「こうなってしまうのではないか?」ではなく、「こうなったら、こうしよう」という「対策」を立ててみると、不安がす~っと薄れてゆくこともあります。

4)主観的と客観的

自分一人だと思うと不安になります。

自分一人だけがこんな不安な思いをしているのだと思うと、怖くなったりします。

ただ、実際は、世の中には、同じような状況にいるような人も他にいるかも知れない。

同じような状況の中、その状況(不安)にうまく対処できているような人もいるかも知れません。

そういう人、モデルを見つけて、「あの人はどう対処しているのだろう?」「あの人はどんなことを考えているのだろう?」と考えてみるのも不安を鎮めるためにはよい方法だと思います。

自分のことではなくて、他の人のことを考えてみると、今、不安に思っていることを少し客観的に見れるようになります。

その「客観的に見る」ということが、不安に駆られたり、不安に押し潰されそうになった時には大事なことだと思います。

そして、それが「理性で考える」ということにつながってゆきます。

不安になっている時の多くは、主観的に物事を考えていることが多いように思います。

そんな時は、先ほどのように、同じような状況でうまく対処できている人を見つけてもいいですし、自分の憧れの人、または自分が尊敬する人がいたとしたら、その憧れの人、尊敬する人なら、こんな時、どう対処するだろう?と考えてみると、不安に思っていることを客観的に捉えられるようになることがあります。

ここで大事なポイントですが、その人に実際に「どう対処したらいいでしょうか?」と聞く必要はありません。

実際に答えが返ってきても、それを人は主観的に受け取ってしまいがちで、それだと、客観的にはなれないからです。

そうではなくて、「あの人ならどう対処するだろう?」と自分自身で考えることが大切なポイントになります。

また、客観的に考えるもう1つの方法としては、今、自分が感じている不安と全く一緒のモノを自分の友達が感じていて、自分に「どうしたらいいのかな・・?」と相談してきたら、自分はどう答えるだろうか?

・・と考えてみるのもよい方法だと思います。

5)不安は今に気持ちを向けると消えてゆく

不安というのは、まだ起こっていない未来を思って感じるものだと思います。

逆を言うと、気持ちが今に向かっていれば、不安に思うことが難しくなります。

そのため、不安を感じた時は、今に気持ちを向けると、または、今、自分にできることは何か?と考えてみるといいかも知れません。

例えば、将来のお金のことが不安になった時は、まだ先にある未来に気持ちを向けることを一旦お休みして・・そして、その不安を一旦受け入れた上で、「今、自分にできることは何か?」と考えてみます。

すると、気持ちが今に向きます。
今、自分ができることに気持ちが向きます。

そんな風にして、今に気持ちを向けると、不安は自然と消えてゆくことがあります。

6)「相手をどうするか?」ではなく「自分はどうするのか?」

例えば、何か対人関係で不安なことが湧き上がったとします。

こんな時、「相手をどうするか?」と考えると、不安が高まってしまうことがあります。

これは1)のわからないことを考えるほど不安が大きくなる・・ことと一緒で・・

自分以外の人のことは、わからないことが多く、そして、自分以外の人は多くの場合、自分ではコントロールできないものなので、だから、「相手をどうするか?」と考えると不安がむしろ大きくなってしまうことがあります。

そんな時は、「相手をどうするか?」ではなく、「自分はどうするのか?」と考えてみます。

「自分はどうするのか?」

・・そう考えると、その不安に思っていることに対して、自分ができること、自分がコントロールできる範囲内のことに気持ちが向きます。

そして、先ほどもご紹介しましたが、自分にできること(わかること)、自分がコントロールできることに意識を向ければ向けるほど、不安は薄れてゆきます。

最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。