ホーム > 悩み全般 >

将来や仕事の不安で眠れない毎日から私が抜け出した方法

今回は、将来のことや、仕事のこと、お金のこと(経済的なこと)への不安があって、眠れない日々が続くような時に・・

どうやったら楽になれるか?、どうやったら眠れるようになるか?、また、眠れない時には何をしたら(考えたら)いいか?ということについて書かせていただきたいと思います。

実は僕自身、夜、眠ろうとしても全然寝つけず、朝になって新聞配達の人のバイクの音が聞えてきて・・眠るのを諦めて新聞を取りにいく。

そんなことを繰り返していた頃がありました。

そんな日々からどうやって抜け出したのか、また、眠れない時に思っていたこと、思うこと、そんなことについても書いてみたいと思います。

その前に、不眠というのは睡眠障害で、ストレスや不安、抑うつ、または身体的な病気や痛みなどが原因と言われていますので、その場合はどうか専門家にご相談なさってください。

ここでは(このサイト全体もそうですが)、あくまでも僕自身がやってきたことや思っていることを書かせていただいておりますので、その点についてご了承いただければ幸いです。

目次

眠れない日々

僕自身が眠れない日々を送っていた理由はいくつかあって、一つは過去の小さなトラウマのようなもの、もう一つは、将来の不安(仕事や仕事に関係してくるお金、経済的な不安)でした。

過去の小さなトラウマのようなものというのは、仕事を首になったことでした。

仕事を失ってから、就職活動を続けていたのですが、なかなか見つからずに、もう貯金も底をついてしまって、もうダメだと・・思った時にある会社の社長さんに拾っていただきました。

ところが、仕事にも慣れて、これでもう大丈夫だと思っていた矢先に体調を崩してしまって(ドクターストップがかかり)、拾っていただいたご恩をお返しできぬまま、会社を退職することになります。

それから少しして体調が良くなった後、小さな仕事ですが、以前からやってみたかったことがあり、思い切ってはじめてみようと思いました。

その仕事を立ち上げてからは、365日働きました。

やる気に満ちていたし、やらなければいけないと、もう二度と仕事を首になった時のような思いはしたくはなかったし、もう二度と貯金がなくなってもうダメだと思ったあの頃には戻りたくはなかったのです。

そして、仕事がやっと少し軌道に乗ったかなと思った頃、突然眠れない日々が始まりました。

 ***

仕事は朝から晩までやっていて、いつもは、(疲れていたので)ベッドに入るとすぐに眠れていたのですが、眠れない・・

過去のこと、これからの仕事のことを考えると不安が湧き上がってきて、眠れないのです。

この時の経験が僕が不安について勉強しようと思ったきっかけになりました。今、このサイトで不安に関する記事が多いのはこのためです。(不安に関する記事一覧

少し話がそれましたが、それから冒頭のような毎日が続くようになりました。

眠れない日が続いて、思うようになったこと

眠れないと、精神的に落ち込むもので、だから、最初は寝なきゃとあせってみたり、眠れないことに苛立ちを感じたり、そんなことを続けていました。

ただ、そんなことが毎日のように続くと、眠ることはどちらかというと諦めるようになったというか、そんな記憶があります。

寝ようと思っても眠れない、だったら、何故眠れないのか、また、不安について徹底的に考えてやろうと開き直っていたというか、諦めていたというか。

高校の頃、部活の先生が試合前になると必ず言ってくれたことがあって、「眠れなくても、横になっているだけでも疲れはとれるものだから」と。

試合前に緊張して眠れなくなることを考えてくださったのか、そんな風に話してくださいました。

そんなことを眠れない時は思い出して、「横になっているだけでも疲れはとれている」と自分に言い聞かせていたように思います。

開き直って、不安に思っていたことと正面から向き合おうとしたことで、眠れない日々は解消されるどころか、さらに続くことになるのですが、その後、眠れるようになる日がついにやってくることになります。

眠れない毎日から抜け出すことになった理由

眠れなかったのは、過去のことであったり、将来の不安が原因だったわけですが、そもそも何故不安になるのだろうか?そんなことを朝方までずっと考え続けていました。どうせ眠れないのだから、と。

そんな風に考えている中で、自分が(自分を)守ろう守ろうとしていることに気づいたのです。

守ろうとしていたのは、自分自身であったり、仕事であったり、将来の自分であったり。

それは今思えば悪いことではないと思うんです。

将来のことを思って不安になるからこそ、それが今、行動に出ようとする力になります。

ただ、守ろうとするのは悪くはなくても、守り過ぎようとすると、不安はどんどん膨れ上がるようです。

守ろうと思えば思うほど、不安が高まって、結果、眠れなくなる。

それならば、守ろうとすることの代わりに、何か違うことをしなければならないと、そう思ったのです。

じゃあ、守る代わりに何をしようと思った時、突拍子もないことかも知れませんが、「感謝してみよう」と思いました。

「ありがたいなぁ」という言葉を不安で一杯だった時に口にしてみました。

余裕がないわけで、心から「ありがたいなぁ」と思えたわけではなかったですが、何でもいいからそこから抜け出したい一心だったと思うんです。

とにかく「ありがたいなぁ」と口にしてみようと。

わけもなく「ありがたいなぁ」と口にしてみた時、少しだけ気持ちがふっと楽になれました。

それで僕はその「ありがたいなぁ」「ありがとう」という言葉を口にし続けてみようと、思いました。

不安なことを思う時間を「ありがたいなぁ」と口にする時間に変えました。

とにかく1日に多い時は何百回とその言葉を口にし続けました。

そんなことを続けていると、不思議と「ありがたい理由」が浮かんでくるのです。

「ありがたいなぁ」

そう口にすると、後は脳が勝手に「ありがたい理由」を探してくれるようです。

すると小さなことでも、ありがたい理由が見つかったりする。

将来のことはわからないけれど、今、こうして仕事がある自分がいる。(ありがたい)将来のことはわからないけど、自分にはまだこれからできることがあるはずだ。(ありがたい)

そんな風にして、守ろうとする代わりに感謝しようとしたわけですが、これが不安には最高の薬になったのです。

その言葉を言い続けてどの位経ったでしょうか・・・眠れない日々はそんなことをはじめてから少しづつ、少しづつ減ってゆき、気づいたら僕はそこから抜け出していました。

その言葉を口にすることは、それから今現在まで、10年間続けています。

「不安は悪いこと」から「不安は自分に何かを伝えてくれるもの」に

今、眠れない日はなくなりました。

ただ勿論、たまには・・眠れない日もあります。

やはり同じように仕事のことなどを考えた時に、眠れなくなって、夜が明けてゆく日も時にはあります。ただ、そんな日があっても、そんな日が続くことはなくなりました。

感謝という薬は、効果がずっと続くようです。

僕はずっと、不安になることは悪いことだと思っていました。

不安だから、眠れないわけです。だから、不安は悪いことに違いない。それは疑う余地がないことだったというか。

ただ、今は、不安は時に辛いものではあるけど、何かを自分に伝えるためにやってくるメッセージだと思うようになりました。

だから、不安が湧いてきて眠れない日がやってきても、そんな風に考えて、そして開き直ってその不安を受け入れて、正面から向き合おうとするようになりました。

それは決して気持ちのよいことではないけれど、ただ、今こうして不安がやってきたのは、何か自分に大事なメッセージを伝えるためではないかなと僕はそう思うようになりました。

だから、眠れずに考えることも、何か意味があるのだろう。今のこの時間(眠れずに考える時間)というのは、これからの自分にいつか、生きてくるのだろう、と。

眠れない日はそんなことを自分に言い聞かせながら、不安が運んできてくれたメッセージを探そうとしています。

冒頭でもご紹介したように不眠には色々な原因があるかと思います。

ここで書かせていただいたのはあくまでも僕の個人的な記録のようなものですから、そういったことも含めて不眠で悩まれている方がいらっしゃいましたら、必要に応じて専門家にご相談なさってください。