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自分を肯定する3つの方法。自分を肯定できないのは何故か?

自己肯定感という言葉があります。

自己肯定感とは、自分自身のことを肯定、または認めることができている感覚のことを言います。

この自己肯定感が十分にあると、他人と自分の違いを受け入れられるようになったり、自分に自信が持てたり、または自然体の自分でいれたり・・そんなことが起こったりします。

ただ、自己肯定感が低い場合はその反対で、他人の言葉に気持ちが大きく揺れ動いてしまったり、人と自分を比べて落ち込んだり、自分に自信が持てなかったり、または、自分を大きく見せたくなったり・・そんなことが起こったりする。

それだけ、自分を自分で肯定するということは大切なことなのですが、いざ、自分を肯定しようと思っても、思うようにいかないことがあります。

特に自分を認めるということをしてこなかった人、自分の欠点ばかりを見ようとしてきた人、自分を否定し続けてきた人、そういう人はなかなか自分を肯定できなかったりします。

今回は、自分を肯定できないのは何故か?どうやって自分を肯定したらいいか?ということについて見てゆきたいと思います。

目次

自分を肯定できないのは何故か?

自己肯定感は、子供の頃の親との関わり方が深く関係していると言われています。(他にも要因はありますが、親との関係が大きく関係していると考えられています)

この辺は専門家によっても多少意見がわかれるのですが、親との関係の中で自己肯定感が低くなってしまう主な原因は次の3つになります。

1)親に否定されて育った
2)親に褒めてもらえなかった、認めてもらえなかった
3)親が過干渉だった/過保護だった

いずれのケースも自己肯定感が低くなってしまう傾向があります。

※この3つについては自己肯定感がない原因は何か?自己肯定感がある人とない人の違いとは?にて詳しくご紹介しています

例えば、1)親に否定されて育った人の場合ですが、この場合も自己肯定感が低くなってしまう傾向があります。

それは親に否定されたから(認めてもらえなかったから)ということも勿論あるのですが、子供は、親が自分に接してきたように、自分自身に対しても接しよう(向き合おう)とするところがあって、否定されて育った人は、親にそうされたように、自分自身を否定していたりします。

その癖は、無意識でやっていることが多く、また、大人になってからも続けていることも多いようです。

大人になって、例えば、本で自分を肯定した方がいいと知って、いざ、実践しようとしてもうまくいかない理由の1つは、そんな形で自分を否定することが自分の癖、習慣になっているから、かも知れません。

その場合は、自分を否定する癖があることにまずは気づく必要があると思います。

無意識の間に自分を否定し続けてきた人の場合、自己否定をやめるまでに時間がかかります。また、自分を肯定することを習慣にするまでに、他の人よりも時間がかかります。

ですので、その場合はうまくいかないからといってすぐに諦めてはだめだと思うんですね。

時間はかかっても、自分を肯定することを続けてゆけば、いずれそれが自分の習慣になってゆきます。そして、そうなった時、自己肯定感は少しづつ高まってゆきます。

こんな自分になれたら。そう思っているうちは自分を肯定できない

自分を肯定できないという人の中には「こんな自分になれたら自分を肯定できるのに」・・そんな風に思っている人もいるかも知れません。

ところが、「こんな自分になれたら自分を肯定できる」そう思っているうちは自分を肯定できないんですね。

それは何故かというと、自分を肯定するというのは、自分のいいところだけを肯定することではないからです

自分のいいところは肯定するけど、自分の欠点は肯定しない。

そのやり方だと自己肯定感というのは思うように高まりません。

自分を肯定するとは、そういうことではなくて、自分のいいところだけじゃなくて、自分の欠点も全部ひっくるめて「それでいい」と肯定することを言います。

だから、こんな自分になれたらと思っているうちは本当の意味で自分を肯定できないですし、自己肯定感も高まらないのです。

自分を肯定するとは「ありのままの自分を受け入れる」こと

ここからはもう少し具体的に自分を肯定する方法について見てゆきたいと思います。

先ほど、自分を肯定するとは、自分のいいところだけじゃなくて、自分の欠点も全部ひっくるめて、それでいいと肯定することと書かせていただきました。

それは言い換えると「ありのままの自分」を自分で受け入れるということになります。

「ありのままの自分」ですから、いいところだけじゃなくて、欠点も含めてそれでいいと受け入れる必要があります。

ただ、いいところは受けいれられても、欠点についてはなかなか受け入れられないという人もいるかも知れません。

そんな時はどうしたらいいか?というと、例えば「今はそれでいい」と受け入れてみるのも良い方法だと思います。

欠点をそれでいいと受け入れられなくても、「今は」それでいいと受け入れることならできるかも知れません。

ずっとそれでいいわけではないけれど、今はそれでいいんだと、受け入れてみるのです。

色々なやり方があると思いますが、そんな風にして「ありのままの自分」を受け入れることが自分を肯定するということで、ありのままの自分を受け入れ続けてゆくと、自己肯定感はゆっくりと、だけど、着実に高まってゆきます。

自分が残してきた結果ではなくて、自分が辿ってきた過程を認めてゆく

肯定とは、認めるという意味がありますが、自分を肯定するとは、自分を認めるということでもあります。

この時、自分を認めようとする時、1つ大切なことがあります。

自分を肯定しようとする時、多くの人がここで間違ってしまうのですが、その大切なことは何かというと、目に見えるものではなくて、目に見えないもので自分を認めるようにしてゆく、自分を肯定してゆくということになります。

目に見えるもの、例えば、結果のようなもので自分を認めようとするのではなくて、目に見えないもの、例えば、それまでの過程で自分を認めようとすることが大切です。

結果のようなもので自分を認めるということをしていると、結果が出なかった時の自分を認めることができなくなってしまいます。

これだと、先ほども書かせていただいた全部ひっくるめて自分を肯定する(認める)ということができなくなってしまう。

そうではなくて、過程、例えば、自分の在り方であったり、自分の姿勢であったり、そういった目に見えないもので自分を認めてゆきます。

例えば、試合に勝てたかどうかで自分を認めようとするのではなくて、その試合に至るまでの自分の努力(姿勢)ですとか、そういったもので自分を評価したり、認めるようにしてゆきます。

たとえ、結果は思わしくなくても、そこに至るまでの自分の努力ですとか、自分の姿勢、自分の在り方、そういったものであれば評価できるかも知れません。

自分の姿勢や在り方といったものは目には見えません。だけど、その目に見えないものは、本当はすごく大切なものだと思うんですね。

結果も大切なことかも知れないけど、そこに向けて努力したことこそが本当に価値のあるものだと思います。

そういった目に見えないもので自分を評価したり、自分を認めるようにしてゆくと、自己肯定感は高りやすくなります。

また、目に見えるもので自分を評価することで得た自己肯定感は案外失いやすかったりしますが、そういった目に見えないもので自分を評価したり、自分を認めようとすることで得た自己肯定感は失い難い感覚になることが多いです。

世の中の2割の人を大切にすることで手に入る自己肯定感

ここで少し話が変わりますが、世の中には不思議な法則のようなものがいくつか存在します。

その中の1つが「2:2:6の法則」です。

これはどんな法則かというと、世の中の人の2割はあなたのままでいいと、何をしても評価してくれる人。2割はあなたのままではだめだと、何をしても評価してくれない人。

残りの6割は自分がその人達の役に立った時だけ、いいと言ってくれる人達です。

本当に悲しいことに、自分にとても近い人、例えば、自分の親が何をしても評価してくれない2割に入っていたりすることもあって、その場合は自己肯定感が著しく低下してしまうことがあります。

ところで、先日はこんな風にツイートさせていただきました。

「自分を肯定しよう。」

そう思った時は、できるだけ、先ほどの3つのグループの人達のうちの1番目、あなたのままでいいと言ってくれる人達、自分を肯定してくれる人達と付き合うようにする必要があると思います。

そして、あなたのままではダメだという2割の人達からは極力距離を置くようにします。

そういった人達と一緒にいると、自分を肯定する習慣が身に付かなかったり、自分を肯定する習慣が身に付くまでに非常に長い時間がかかってしまうためです。

そういう人が友人にいる場合も、距離を置きます。そういう人がもし自分の親だった場合も、できる範囲で距離を置くようにします。

もっとも、物理的な距離を置けないケースもあるかも知れませんが、その場合は、心の距離を置くようにします。

そうやって、できるだけ、ありのままの自分を受け入れてくれる人達と付き合うようにしてゆくと、自己肯定感も高まってゆきます。

また、そういった人達と付き合うようにしてゆくことで、自分で自分を肯定しやすくなりますし、自分を肯定することが習慣になりやすいと思います。

これまで、自分を認めてくれない人や自分を否定する人とばかり付き合ってきた。そんな人もいるかも知れません。

そんな人が何もしなくても自分を認めてくれる人がいることを知った時、すごく驚くと思うんです。「認めてもらうために何かをしたり、何かを証明しようとする必要がないんだ」と。

世の中にはそういう人がいます。ありのままのあなたでいいと言ってくれる人が必ずいます。