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怒ってしまった後に大人気なかったと後悔して自分を責めたくなったら

本当は怒るようなことではなかったはずなのに、感情的になってしまって、怒りの感情を抑えられなかった。

そして、後になってそんな自分が大人気なかったと後悔したり、そんな自分を責めたくなったり・・・そんなこともあるかも知れません。

今回は「後悔」というものについて少し考えてみたいと思います。

人はその時々で精一杯のことをしている

「あぁ、あの時、もっと冷静に対応していたら」、「もっと大人の対応ができていたら」・・・そんな風に思って、怒ってしまった自分を恥ずかしく思う・・・そんなこともあります。

だけど、たとえ、自分で大人気なかったと思ったとしても、そこには怒りたくなった理由というものがあるものだと思うんです。

怒りというのは、その場だけで湧き上がってくるものもあれば、たまりにたまって、抑えられなくなってしまうものもあって。

怒ったことを後悔して、大人気なかったと後悔するような怒りは、恐らく、その後者の方が多いのではないかな、と。

ずっと我慢してきたことがあって、それが溢れるようにして感情になってしまうこともあれば・・

ずっと自分を抑えてきて、無理をしてきて、または自分を犠牲にしてきて、それで溢れてしまう感情もあって。

何が言いたいのかと言うと・・・その感情は、たとえ、大人気なかったと思うようなことであっても、その時はそれが精一杯だったのかも知れない・・・ということで。

人はその時々で精一杯のことをしていると、ある時から僕はそう思うようになりました。

勿論、その精一杯とは自分のベスト、100%ではないけれど、その時の自分なりに精一杯のことをしていることが多いんじゃないかな、と。

だから、もし、その時に戻れたとしても、抑えることができないものは抑えることができない・・・のかも知れません。

勿論、それでは済まない深い後悔もあるかも知れません。ただ、「大人気なかった」と思うようなことに関しては、それはその時は自分の精一杯だったのかも、知れません。

「もう終わったことなんだから、気にしなくていい」・・・後悔している時はとてもそんな風には思えないと思うんですね。

ただ、「あの時は仕方がなかったんだよ」と自分にそんな声をかけてあげることができたら、少しだけ、気持ちは楽になれるかも知れません。

それはその後悔を消すことにはつながらないかも知れませんが、その後悔から自分を許すための一歩にはなると思うんです。

人は意味があって後悔するもの

人が感じる感情というものは意味があって、感じることが多いように思うんです。

怒ってしまったのにも、やはり何か意味がある・・・のかも知れません。

後悔することもやはり同じように、理由があって、意味があって、しているものだと思うんです。

先程、ずっと我慢してきたことがあって、それが溢れるようにして感情になってしまうこともあれば、ずっと自分を抑えてきて、無理をしてきて、または自分を犠牲にしてきて、それで溢れてしまう感情もある・・・

と書かせていただきましたが、例えば、後悔はそういうものに気づかせてくれるものでもあると思うんです。

何かを自分に伝えるために湧き上がってくるものでもあると思うんです、後悔というのは。

だから、後悔が止まらない時は、無理に止めなくてもいいのかも知れません。

少なくともそう思ってみると気持ちはまた少し楽になれます。

何か理由があって湧き上がってくるのが後悔であれば、(後悔が止まらない時は)自分を責めるんじゃなくて、また、後悔をやめようと無理をするのでもなくて・・・

あえて、後悔を続けてみて、そこにあるものをじっくりと感じてみるべき時なのかも知れません。

その中に、この先の自分に必要な何かがあるかも知れないからです。