許せない人は許さなくていい【許せない人を許そうとした人達の末路】
こんにちは。おかしな幸福論のモリです。
今回は、「許せない人は許さなくていい」そんなテーマでお話ししていきたいと思います。
また、記事の中では、許せない人を許そうとするとどうなるか?ということについてもお伝えしていきたいと思います。
許せていないことを許しても心は癒されない
誰かを許せない気持ちでいっぱいになって苦しい。
そんな時、ふと許したら楽になれるのかな・・そう思うことがあります。
許すことで心は楽になる。
心理の専門家が書いた本や精神世界の本にはそんな風に書いてあったりします。
そして、実際そういうことってあるんですね。
許すことで手放せることって沢山あります。
ただ、1つ注意しなくてはいけないことがあります。
それは何かと言うと、許した方がいいのは自分が心から許したいと思っている場合だけ、ということです。
もし、心から許したいと思えていないのに許そうとしたり、自分の本当の気持ちを抑圧して許そうとすると、むしろ心の傷を広げてしまうんですね。
ただ、多くの人は許すことが心を癒すことになると信じていて、実際、僕自身も長い間、許すことが心の傷を癒すことになると信じていました。
ところが、実際はそうではないんですね。
許せない人を許そうとするとどうなるか?
実は以前に許せていないことを許そうとすることが心の癒しになるか、そんな調査・研究が行われています。
この研究では、許せない人がいる人達にその相手を許すように伝え、その後の経過を観察しました。
相手を許そうとした人達は当初、許したと思ったことで、心がすっきりしたと感じたそうです。
ただ、それは一時的なことだったんですね。
実は、その人達の心の傷は少しも癒えていなくて、許そうとした後、または許したと思った後も、その人達は以前と同じように苦しんでいたそうです。
むしろ、許そうとしたことで、さらに苦しみが増してしまった人や、許したはずなのに怒りや許せない気持ちが湧いてきて、自分の許し方が足りないと自分を責める人が出てきた。
この調査、研究を行った、医療コンサルタントでセラピストのスーザン・フォワードはその後、長い年月をかけて、「許す」という概念について研究を続けました。
そして、最終的に「許さないといけないから許す」という考え方は、傷ついた心の回復にはつながらず、むしろ、その妨げになることに気付いたそうです。
スーザン・フォワードは「許さないといけないからという理由で無理やり許そうとするのは、自分をだましているだけだ」と、そして、前向きな人生を送るために必ずしも許せない人を許そうとする必要はないと語っています。
許しが癒しにならないなら、何が心を癒してくれるのか?
許せていないことを許そうとしても心の癒しにはならない。
むしろ心を壊してしまう原因になる。
もしそうだとしたら、どうしたらいいでしょう?
こんな時に大事なことは、ここまで見てきたように、無理に許そうとしたり、無理に自分の気持ちを抑え込もうとしたり、消そうとしたりすることではないんですね。
それよりも、大事なことは寄り添うことだと思います。自分の本当の気持ちに。
自分は許せないって思ってるんだって、だから、許さなくていいよって、寄り添うことですね。自分が本当に思っていることに。
そうすることで、許せない心はゆっくりと癒されていきます。
これは例えば、友達に「許せないことがあったんだ」と話した時、「許せないなんて思ってちゃだめだ。許した方がいい」って今の気持ちを否定されるのと、「許せないんだったら、許さなくていいよ」って寄り添ってもらうのと、どっちが気持ちは楽になるか?
そういうことと一緒なんですね。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。