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人間関係でよく不安になる、イライラしてしまう原因は何か?

人の反応が必要以上に気になって、不安になったり、イライラしてしまったりする。

そんなこともあるかも知れません。

そんな時はどうやったら、そんな自分を変えることができるでしょう?また、そもそも人間関係で必要以上に不安になったり、イライラしてしまう原因は何でしょうか?

今回はそんなことについて見てゆきたいと思います。

本当の理由は、自分を守ろうとする本能が勝手に働くから

人間関係で、相手に対して必要以上に不安になったり、イライラしてしまうといっても、その理由や原因は人によって様々だと思います。

人間関係では、不安になるようなことが起こったり、イライラしてしまうようなことが起こったりすることもあると思います。

ただ、頻繁に不安になったり、イライラしてしまうということになると、何か原因があるのかも知れません。

その原因の1つですが、自分の中にある本能が勝手に働いてしまうから・・ということが考えられます。

例えば、友人にメールを送ったとします。

今日か明日には返信が来るだろうなと思っていたけど、2日経っても返信がこない。

こんな時、マイナスなことを考えて不安になってしまう人と、そうでない人にわかれると思います。

マイナスなことを考えて「嫌われたのかな」と思ってしまう人と、気長に友達の返信を待つことができる人にわかれると思うのです。

これには実は「期待」が大きく関係しています。

人は何か自分の期待通りの反応が得られなかったり、自分が期待していたことと違ったことが起こった時、自分にとってよくない可能性を考える傾向があると言われています

これを心理の世界ではネガティビティバイアスと言います。

これは、自分にとってよくない可能性を考えることで、自分の身を守ろうとするある種の本能のようなもの。

このケースでは、メールの返信がすぐに来るという反応を「期待」していたのに、それとは違うことが起こったため、自分にとってよくない可能性を、例えば、「嫌われたのではないか」といったことを考えてしまったわけです。

これも自分を守ろうとする本能が勝手に働いたためです。

「嫌われたのではないか」と予めよくないことを考えることで、実際にそうだった時のショックを減らそうと(自分を守ろうと)しているわけです。

人間関係でよく不安になる、イライラする理由は、この本能が働きすぎているからかも知れません。

自分を守ろうとする本能のスイッチを半分オフにする

自分を守ろうとする本能が働きすぎてしまうと、人間関係では不安になったり、イライラしてしまうことが多くなってしまうかも知れません。

では、この自分を守ろうとするスイッチをオフにするには、どうしたらいいか?

ということですが、先ほど、人は何か自分の期待通りの反応が得られなかったり、自分が期待していたことと違ったことが起こった時、自分にとってよくない可能性を考える傾向がある・・と書かせていただきました。

この、自分にとってよくない可能性を考えることをストップさせるには、最初の部分、「期待」を変えてゆく必要があります。

例えば、期待度を落としたり、期待することを少しやめてみると、先ほどの自分を守ろうとする本能も自然と働かなくなります。

例えば、先ほどのメールの例だと、今日か明日には返信が来るだろうと相手の反応を期待してしまっていたわけですが、この場合も、すぐに返信が来るとは限らないと「期待」を少し捨てておくと、自分を守ろうとするスイッチもオンにならずに済むかも知れません。

もっとも、友達だったり、自分の彼氏や彼女だった場合は、全く期待しないなんてことは現実的には難しいことですし、期待してしまう相手だと思うんですね。

ただ、全部ではなくても、少し捨てるだけでもいいのかも知れません。それだけでも気持ちは全然違ってきます。

いずれにしても、「期待」というのは、人間関係における不安やイライラに深く関わっているようです。

期待を捨てた分だけ、楽になれる

期待を捨てれば捨てるだけ、人間関係の不安やイライラも減ってゆくと思います。

ただ、期待を捨てることは案外難しい。
どうしても癖で期待してしまうものだったりします。

先ほどのように相手が自分に近い人だった場合はどうしても期待してしまうものだと思います。

それに「こんなことをしたら、こうしてくれるだろう」と無意識の間に思っているもので、これで相手が期待通りに反応してくれたらいいのですが、相手の反応が期待と違うと、それが先ほど書かせていただいたように不安やイライラにつながってしまいます。

人間関係で感じる必要以上の不安やイライラを減らすには、この無意識の間に期待していることを見つける・・ということが大事になってきます。

でも、「どうやって見つけるの?」ということなのですが、実は、不安になった時や、イライラした時というのはその絶好のチャンスだと思います。

対人関係で不安になったり、イライラしてしまった時、「どこかにその相手に対して何かを期待していなかったか?」と自分に問いかけてみます。

多くの場合、そこには何かしらの期待が隠れていたりします。

先ほどのメールの例では、「今日か明日に返信が来るだろう」という期待があったわけです。

こうやって、自分が無意識に持っていた期待を見つけたら、次からはその期待をできるだけ捨てておく、または、少し期待度を下げておくようにします。

すると、次からは、自分を守ろうとする本能が勝手に働かずに済むようになります。

自分に嘘をついたり、自分を犠牲にしていると、期待してしまう

自分の気持ちに嘘をついたり、自分を犠牲にして何かをしていることが、人への期待につながることがあります。

自分を犠牲にしてやっているのだから、相手もこの位はしてくれるだろう・・という風に、無意識の間にそれが期待につながってしまったり・・

または、人間関係で自分の気持ちに嘘をついて(無理をして)何かをした場合も、相手に対しては無意識の間に「これだけしたのだから・・」とやはり何かを相手に期待したくなったりします。

そういうことを考えると、自分の気持ちに正直でいることや、自分を犠牲にし続けないということが、人間関係の不安やイライラを減らす方法でもあるのかも知れません。

ネガティビティバイアスはこんな環境で起こりやすい

自分の期待通りの反応が得られなかったり、自分が期待していたことと違ったことが起こった時、自分にとってよくない可能性を考えてしまう「ネガティビティバイアス」ですが、実はある環境だと、起こりやすいと言われています。

それはどんな環境かというと、相手と面を向って話せない環境です。
代表的なのが「ネット」です。

ネット上のSNSもそうですし、ネットを使う「メール」などもそうなります。

何故かと言うと、例えば、メールの場合は、言葉で相手とコミュニケーションをとるわけですが、多くの場合、相手の表情ですとか、仕草、相手の言葉のトーンといったものがわかりません。

こんな風に相手を知る情報が少ないと、相手の本意が伝わらないこともあります。

例えば、「次の週末にお昼一緒に食べない?」とメールしたら、「ごめん。用事がある。」と簡単な返信が来たとします。

これだけだと、相手がどんなトーンで、とか、どんな表情で言ったかということがそれほど伝わってきません。

ただ、これが実際に会っていたとすると、「ごめん」という言葉一つでも、(本当に申し訳なさそうな)表情や仕草、言葉のトーンなどが伝わってきやすいわけです。

すると、余計な心配をしなくて済むかも知れません。

ですので、対人関係で不安になった時は、必ず相手と会うようにすることが大事だと思います。

また、遠く離れて会えないなど、メールなどしか判断する材料がない時は、そのメールの文章だけではなく、相手との過去の歴史のようなものを考えてみると、不安であったり、イライラがなくなることがあると思います。

そのメールだけを見て、「嫌になったのかな」と思ってしまっても、今までのその人との歴史、その人がしてくれたことですとか、そういったことを考えてみると、言葉だけにとらわれずに済むようになると思います。

いずれにしても、面と向かって会えない形でのコミュニケーションでは「ネガティビティバイアス」が起こりやすい、そう思っておくことも、人間関係の不安やイライラで悩まされないためには必要なことかも知れません。

期待せずにはいられない関係では「方法」に期待しないようにする

ここまで人間関係と不安、イライラについて色々と見てきましたが、友達ですとか、彼氏彼女、夫や妻、または家族に対して全く期待しないというのは、やっぱり難しいことだと思います。

例えば、夫や妻に対して、自分を尊重してもらうことを期待するのは当然のことだと思います。

ただ、この場合は例えば、尊重してもらえることは期待しても、その方法については期待しないということが大事なことなのかも知れません。

愛情や友情もそうですが、その表現方法は人によって違うからです。

だから、そういった「方法」に期待してしまうと、相手の真意が見えなくなってしまうことがあります。

期待せずにはいられないような関係で、相手に対して不安になったり、イライラしないためには、「方法」のような限られたことではなくて、もっと大きな視点で相手との関係を見つめてゆく必要があるのかも知れません。