考える力を持つ簡単な方法、不安や恐怖に打ち勝つには?
何を考えるか・・・というのは、そのままどう感じるか・・・に直結してくるものだと思います。
だから、大袈裟に言ってしまうと・・・何を考えて生きるかが自分の人生を決めるのだと思います。
僕はよく「何を考えるか」「何を見るか」ということを意識します。何かが目の前に現れます。そのどこを見るかで、感じ方というのは変わってくると思うんです。
不安になる時は、不安になるものを見て、不安になるようなことを必ず考えているものだと思います。
何を見て、何を思うか・・・それが自分の感じ方を決めると思うんです。
だけど、どうにもコントロールできなくなったりすることが・・・あったりもします。不安に悩まされたり、悩みに押し潰されそうになったりすることもあります。
そんな時に必要なのは、自分の中にもともとある、「考える力」・・・なのかも知れません。
心の3つの癖
考える力・・・なんて言うと大袈裟かも知れません。でも、それは誰もが持っているものだと僕は思うんです。
ただ・・考える力を引き出すのに必要なことがあると思うんです。それは心の癖(脳の癖)を知ること・・・だと思います。そしてそれを上手に使う必要があると思うんです。
その心の癖は3つあります。
1)心は問いかけに対して、答えを出すのがとっても得意
2)心は問いかけられた時に集中する
3)心はその問いかけに対する答えを具体的に視覚的なイメージを作ってくれる
実はこれを逆に使ってしまうと不安になったり、怖くなります。
例えば・・・「もし緊張して何も話せなかったらどうしよう」と考えます。これも問いかけのようなものですので、1)心はすぐに反応します。
緊張して何も話せなかったら・・・その答えが不安であったり、恐怖になります。
心は2)の集中してそのことを考えます。だから、悩み出すとずっと同じことを考えてしまうことがあるのだと思います。1つのことを堂々巡りのように考える・・というのはまさにそれです。
3)「緊張して何も話せなかった」・・・というイメージは具体的に浮かんできます。
・・・こうやって不安になります。
でも、実際には何も本当は起こっていないわけ・・・です。
「もし緊張して何も話せなかったらどうしよう」と思っただけ・・・です。
だけど、思っただけでも心はその問いかけに3段階で反応してしまうので・・・最後に不安や恐怖を感じてしまいます。
考える力は「問いかける」ことで引き出される
その心の癖は使い方を間違えなければ、とっても強い味方になってくれるのだと思うんです。
考える力は自分自身に「問いかける」ことで引き出されると思います。
集中したい時や不安になった時、怖くなった時、緊張した時、悩んだ時・・・そんな時に必要なのは、「こうなったらどうしよう」と思うことではなくて、「じゃあ、自分はどうするのか?」という問いかけです。
僕はよくこの「問いかけ」というものを使います。
例えば、大勢の人前でスピーチをすることになったとします。当然緊張すると思います。この時、やってしまうのが・・・「緊張したらどうしよう・・?」と思ってしまうことだったりします。
でもその問いかけは逆効果でした。
そこで、違う問いかけをします。それは例えば、「このスピーチで何を伝えるべきか?」という問いかけだった場合、心は先ほどの3段階で1)すぐ反応して、2)集中して、3)その具体的なイメージであったり、答えを出してくれます。
「じゃあ、ここだけは伝えられるようにしよう」・・・とか、「一番後ろの人に聞こえる声で話そう」・・・という風に具体的に実行に移せる答えを出してくれます。
考える力というのは、自分の中にあるものだと思います。
そして、それは「問いかけること」で引き出される・・・僕はそう思ってます。
悩んだ時、不安になった時、怖くなった時・・・どうしていいかわからなくなった時・・・自分の心に問いかけることで、そういった不安や恐怖に打ち勝つことができると思うんです。
考えるということは、自分に問いかけるということでもあるのかも・・知れません。