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これだと思える仕事、好きな仕事、天職を見つけられない

自分が心から好きだと思えることやこれが自分の天職だと思えることって、なかなか見つからなかったりします。

ただ、僕はその天職というものは、色々な見つけ方があるのではないかな・・・と今は思うようになりました。

以前はその見つけ方がさっぱりわかりませんでした。
そして、よく挫折していました。

今はそんな風に思うことはなくなりました。それは、天職というものへの考え方が少し変化したから・・・だと思っています。

天職はどうやったら見つかるのか・・?

天職とは、その名前の通り、天から授かった職業のことで、自分はこれをするために生まれてきたのだと思えるような仕事・・・ということになろうかと思います。

だけど、それをいきなり探そうとしても僕は見つからないのではないかな・・・と思うんです。

天職とは、見つけるものというより、気づくものなのかも知れません。

つまり、これが私の天職だと思ってはじめられることは、どちらかというと少なくて、その仕事を続ける中で、これだと思える瞬間が来るということなのだと・・・思うんです。

ということは、天職だと思えるものに出会うには、何はともあれ、始めてみなければならないことになります。やってみる、まず、一歩踏み出す・・・これが実は一番大事なことなのかも知れません。

そして、その時に考えてみてもいいのかな・・と思うことがあるんです。

本当の自分は、自分が好きなモノはよくわかっている

好きなことを仕事にする・・・そのお仕事は天職になる可能性は高くなると思います。そのお仕事はこれだと思える仕事になるでしょう。

でも、「自分の好きなことがわかりません。自分がこれだと思う仕事が見つかりません」と言う方はたくさんいたりして・・。

それは、好きなことがわからないというよりは、頭で考えて、はじめからできっこないと諦めているだけではないかな・・・と思うんです。

人は誰に教わるわけではないのに、自分が好きなことや嫌いなことがわかるようになるものだと思います。

でも、その自分の好きなことを仕事にしようと考えた時に、無理だ・・・と諦めてしまいます。

そうやって、どんどん諦めていった結果、好きなことがわからない、これだという仕事もわからなくなってしまうものなのかも・・・知れません。

だけど、僕はこれは順番の問題なんだと思うんです。

好き・・・というものは僕は大事にした方がいいと思います。だけど、それをすぐに仕事に結びつける必要もないのかも知れないと思います。

最初はただ、純粋にその好きなことを楽しんでみるだけでもいいのかなと思うんです。

好きなものが自分の仕事になる時

僕の知人にカメラ好きな人がいます。

彼はただ、自分が好きなことを形にしてみようとブログをはじめました。カメラの撮影テクニックであったり、自分が撮影した写真を掲載してゆくうちに多くの読者が集まるようになったそうです。

そして、読者の人が喜んでくれるからと、彼もやる気になって記事を書き続けたり、写真の解説を続けました。

彼はカメラはただ、楽しくて続けていただけで、仕事は別にありました。

そんなことを続けて数年が経った頃に、そのブログを見た業界の方からお仕事のお誘いがあったそうです。

それがどんどん続いていって、今では色々なところで講演をしたり、自分のアトリエを作って、カメラ講座を開いていて、生徒さんも予約でいっぱいの状態だそうです。

彼はそれまで勤めていた会社を退職して、今では好きなカメラが仕事になりました。

順番があるのだと思ったんです。

まず、仕事じゃなくていい、まず自分が楽しむ方が先なのだと。彼はカメラを仕事にしようなんて全く思っていなかったはずです。ただ、楽しいという気持ちを大切にしてきたのだと思うんです。

自分が楽しい!って思えることって、大抵の場合、他にも同じような興味がある方がいるということだと思います。

だから、その「楽しい」をずっと続けていって、どんどん知識を吸収していくと、必ず、その知識に興味がある人達が現れます。

それを続けていく中で、その興味のある人達の需要が一定量に達することもあるのではないかなと、思うんです。

需要が一定量に達した時、それは、その好きなものが自分の仕事になる時かも・・・知れません。

天職だと気づく時

そうやって、最初から好きなことを仕事にと思う必要はなくて、僕は好きなことは仕事ではなくて趣味でもいいので、まず続けてみて、そして、思い切り楽しんだ方がいいのではないかなと思うんです。

仕事にしようと思えば苦しくなります。

でも、ただ自分の好きという気持ちに素直になるだけなら、それだけで楽しめます。それがいつか形になることがあるのかも・・・知れません。

だけど、僕は天職って何もお金をもらうお仕事ばかりではないように思います。

甲子園を夢見た高校球児で、大学に入った時にプロにはなれないと思って途中で野球を諦めた人がいます。

彼はプロになれないならと野球を辞めたんです。

でも、社会人になって、友人達の草野球チームに誘われて、なんとなく野球を再開しました。でも、今度の野球は楽しかったそうです。

何故なんでしょう?

それはきっと何も目指していなかったからかも知れません。夢を追うのも楽しいですが、何も目指さないのも、もしかしたら、もっと楽しいのかも知れません。

ただ楽しいからやる。
理由はそれだけで十分だったりするのだと思うんです。

彼はその後、少年野球の監督になりました。毎日が楽しくて、子供達の笑顔が好きで、そして、何より野球が好きで。

彼は少年野球の監督が天職なんだと感じたそうです。お金はもらっていません。だけど、それは本当は関係ないのかも知れません。

僕は天職って、人の役に立つこと、そして、自分がそれをやることを楽しいと感じるものなんだと思いました。

そんな天職を見つけた彼は、僕には輝いて見えました。