松下幸之助さんが残された2つの名言
パナソニックを一代で築いた松下幸之助さんは数々の名言を残されていて、その中でも僕が大切にしている言葉がいくつかありまして、今回はその中の2つをご紹介させていただきたいと思います。
あなたは運がいいですか?
「あなたは運がいいですか?」
これは松下幸之助さんが面接の最後に聞くようにしていた言葉だったそうです。この言葉のどこが名言なのだろうと・・・思われてしまうかも知れませんが・・
松下幸之助さんは、この質問をして、「運が悪かったです」と答えた人はどんなに優秀な人でも採用しなかったのだとか。
反対に「運がよかったです」と答えた人は採用するようにされていたそうです。
きっと、「運がよかったです」と答えた方も「運が悪かったです」と答えた方も平坦な道だけを歩いてきたわけではなかったことは、松下幸之助さんはご存じだったと思うんです。
では松下幸之助さんが何故、「あなたは運がいいですか?」とわざわざ聞かれたかというと、感謝の気持ちがあるかどうか・・・ということを確かめたかったのだと思うんです。
運がよかったと思える心は、自分の力ではなくて、周りの人達に支えられてきたという思いがなければ持てないものなのかなと・・・それは言ってみれば、周りへの感謝の心に支えられた謙虚さなのかなと・・・そのお話をお聞きして思いました。
「あなたは運がいいですか?」
そう聞かれた時に、「はい」と言える自分でいれたらいいなと、思っています。
世の為、人の為、ひいては自分の為
「世の為、人の為になり、ひいては自分の為になるということをやったら、必ず成就します。」(松下幸之助)
松下幸之助さんは沢山の名言を残されていますが、これは僕が座右の銘にしている言葉の一つです。この言葉はいつも心の中にあります。
できているか・・・と言われると、できていないかも知れません。ただ、迷った時にいつも思い出す言葉の1つなんです。
仕事で迷った時、自分がやっていることが果たして本当にいいことなのだろうかと・・この道で良いのだろうかと迷うことがあるんです。
そんな時に大切にしていることの1つがこの松下幸之助さんの言葉です。
大学を卒業してから今まで色々な仕事に就いてきましたが、今思い返せば、ほぼ・・自分のことばかり考えてきました・・。
口では立派なことを言って、でも、自分のことしか考えていない自分・・。恥ずかしいことかも知れません。そういう自分がいたことはでも、今でも変な言い方ですが大事にしているというか・・。
そういう自分を認めてゆくことで、勘違いしないように自分を戒めていたり・・・そういう自分を許すことで、色々なことが許せるようになる気がしていて。
・・・話はそれてしまいましたが、仕事で迷った時、これは自分のことだけを考えているのか・・・と考えてみます。誰かのことを考えているのかと・・。
そう考えて、自分のことだけを考えているなと思ったことで、うまくいった仕事が今まで1つもありませんでした。
そう思った時、極端な話ですが・・・今度は誰かのために何かをしようとしていたこともありました。でもそれもうまくいかなかったんです・・。
自分が抜けていたから・・・です。
そう思って松下幸之助さんの言葉を思い出して、これまでサイトでも何度もご紹介させていただいてきましたが、自分のために、誰かのことを考えてやってみようと・・・仕事だけじゃなくて、色々なことをそういう思いでやってみようと思うようになりました。
「世の為、人の為、ひいては自分の為」、松下幸之助さんがおっしゃった「世の為」ということは僕にはとても遠いところにあるものです。
ただ、「世の為、人の為、ひいては自分の為」、いつも迷った時には思い出して、救われているように思います。