自分は愛されない、存在価値がない人間だと思ってしまったら
自分は誰かに愛されるに値しない人だと、存在する価値もないと・・・そんな風に話される方もいらっしゃいます。
勿論、そんなことはありません。ただ、そう思ってしまったのにはやっぱり色々な事情があるものだと思いますし、それはなかなか捨てることのできない思いだと思うんです。
否定的な言葉を聞かされて育った子供
人は生まれてから、どんな言葉をかけてこられたか・・・それによって、自分をどう捉えるかということも変わってくるようです。
幼いころ、というより、生まれてからの1年間、その間に赤ちゃんが聞く言葉のおよそ8割は否定的・消極的な言葉・・・そんな調査もあります。
親から否定的な言葉やメッセージをかけ続けられてしまった子供は、自分がそのかけられた言葉の通りの人間なんだと思って育つと指摘する専門家は多くいます。
「何をやってもダメな子」
と言われて育った子供は「自分は何をやってもダメなんだ」と思ってしまうようになる傾向にあって、ダメな自分は愛される価値のない人間なのだ・・・という思いに発展してしまうこともあるかも、知れません。
それは幼い頃だけじゃなくて、大人になってからであっても、誰か自分の大切な人に自分を否定されることで、そういう思いを持つようになることもあると思うんです。
いつだって、やり直せる
でも、そういった原因があるから、じゃあ、一生その自分は誰かに愛されるに値しない人だと、存在する価値もない・・・というような考え方を持ち続けなければならないかというと、僕はそうではないと思っています。
原因探し・・・というのは本当はそこまで必要なものではないのかも知れません。
だけど、自分にはそういった考え方の癖がある・・・それを知るきっかけになるなら、それは意味のあることなのかも知れません。
でも、それ以上は原因は大袈裟に言えば(これからの自分には)どうでもよくて・・・大事なのは、じゃあ、今から自分はどう生きるのか・・・ということなのだと思うんです。
やり直すことは簡単なことではないけれど、人はいつだって、やり直せると思います。
自分にかける言葉を変えてゆく
自分を否定する言葉、例えば、自分は誰かに愛されるに値しない人だ、存在する価値もない人間だ・・・と思うことは、自分に対して否定的な言葉を投げかけていることになります。
それは誰かから、同じ言葉をかけられているのと同じで、自分がどんどん辛くなってゆきます。
そんな自分を変えるためには、自分にかける言葉を変えてゆく必要があるのかも知れません。
例えば、「わたしはわたしのままでいい」と口にしてみます。そんな言葉を自分にかけてみます。
そうは思えなくても、無理にでもその言葉を口にしてみます。
すると、不思議と気持ちは少し、楽になれます。それはきっと誰かから同じような言葉をかけ続けられているもの以上の効果があると思うんです。
「お前はお前のままでいいんだよ」・・・そう親に言われて育った人は、プラス思考であったり、積極的な人に育つそうです。
でも、それは自分で自分自身に対してしてあげても、つまり、「わたしはわたしのままでいい」という言葉を自分で自分にかけてあげても、同じような効果があります。
そして、「わたしはわたしのままでいい」と思うのに遅すぎるなんてことはありません。