才能がないのに続けるのは本当に無駄か?
才能がないのに続けるのは無駄か?
今回はそんなことについて考えてみたいと思います。
才能がないのに続けるのは無駄か?
才能がないのに続けることは、無駄ではないです。
少なくとも僕は無駄だとは思いません。
才能があるとかないというのは、人と比べてはじめて生まれてくる概念なのかなと思います。
例えば、生まれてからずっと無人島で一人だったとします。
絵を描くのが好きで、絵を描いていたとします。
その時、自分に才能があるかどうかということはきっと考えないと思うんですね。
才能があるのかないのかわからないけど、絵を描くことはきっとやめないと思うんです。何故なら、絵は好きで描いていることだから、描いていて楽しいからです。
何かに一生懸命になるには、僕はそれだけで十分な理由になると思います。
才能がないから続けるのは無駄だ、才能がないから努力するのは無駄だと思われるのは、その一生懸命になっていることが何かの形にならないなら意味がない・・そういう思いがあるからなのかも知れません。
絵を描くことが仕事になったら、それは素晴らしいことだと思います。
仕事にはならなかったけど、絵を描いている時間がすごく楽しい。
それも同じ位素晴らしいことだと思うんですね。
例えば、仕事になったとか、入賞したとか、人から評価されたとか・・
そういう風に形にならないから無駄かというと、僕はそういう形になるものだけが、人生の喜びとか楽しみになるわけではないと思っていて。
むしろ、人生の喜びとか楽しみは形のないものだったり、「楽しい」とか「嬉しい」とか、そう思ったその瞬間にあるように思います。
そしてそういう瞬間は、案外、特に意味や意義のないことの中で見つかることも多いように思うんですね。
だけど、自分が「楽しいなぁ」とか「嬉しいなぁ」と思ったその瞬間にそれは「自分にとって」意味のあることになる。そんな気がします。
人と比べない生き方
人の生き方って色々あると思うんです。
人と比べて生きるのも1つの生き方かも知れません。誰かと比べて優れていること、人に勝つことを目的とする人生です。
その人生で必要なのは、人よりも優れた才能なのかも知れません。
だから、その人生を生きようと思ったら、才能がないのに努力を続けるより、その人の中で誰かに勝てる才能のある分野のことに一生懸命になった方がいいのかも知れない。
僕自身、30代の前半まで、人よりも抜きんでなければだめだと思っていたし、何かを成し遂げることが人生では大事なことなんだと思っていました。
人と比べて切磋琢磨することも時に大切なことだと思います。
だけど、人と比べて勝つことだったり、抜きんでることが生きる上で大切なことになった時、勝っている時はいいけれど、負けた時は落ち込んだり、自分はダメな人間なんだと思えて来たりして、苦しくなってしまいます。
勝って喜んで、負けて落ち込んで・・そういう人生もありだけど、僕はそうやって人と比較して生きる人生が楽しめなくなったというか・・苦しくなってきたんですね。
だから、僕は生き方を変えてみようかなと思いました。
これはこのサイトでは何度も書かせていただいてきたことですが、人と比べて抜きんでることを目指す人生ではなくて、楽しむことそのものを目標に生きる人生があってもいいのではないかなと。
その方がきっと楽しいはずだと思ったんです。
楽しむことそのものが人生の目標なので、好きとか楽しいと思えたことはやる意義もやる意味も十分あります。
例え、僕に才能がなくても、それが楽しいと思えたら、それが好きなら、僕はそれをやりたいし、そのことに一生懸命になってみたいです。
好きだから、楽しいから。
僕はそれは何かに一生懸命になる最高の理由ではないかなと思います。
そして、好きなことに一生懸命になって、それを続けていった時、才能があってもなくても、不思議と何かが形になったりします。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。
追記
この記事をアップしてから、10年が経ちましたが、これまで本当に大勢の方に読んでいただきました。ありがとうございます。
ここまで才能がないのに続けるのは無駄か・・ということについて書いてきましたが、何かを続けていけるのはそれが好きだからだと思うんですね。
本当はそれを才能って言うと思うんですね。
続けていけるってことは、すごい才能があるってことだと思います。
そういう努力はいつか必ず報われます。