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買うか買わないか迷ったら。買い物に迷った時に決断する9つの方法とは?

何かを買うか買わないか迷った時、どんな風に決断していますか?

こんな時、決断する方法は2つ、あるように思います。

1つは、何か1つのやり方やルールで決断すること。

例えば、後ほどご紹介しますが、「悩む理由が値段なら買え、買う理由が値段なら止めておけ」ということが言われることがあります。

これを買うか買わないか迷った時のルールにしている人もいるかも知れません。

もう1つの方法は、その場面によって、または、買いたいモノやその値段など、買うものに応じて、決断する際に大事にすることを変える方法です。

今回は、後者の方、買うものや、その値段、または、その場面に応じて、どんな決断方法があるのか?ということについてご紹介してゆきたいと思います。

目次

1)自分は何を買おうとしているのか?

何かを買うかどうか迷った時、または、この値段が自分にとって妥当なのかどうか迷った時、

自分は何を買おうとしているのか?

・・と考えてみるのも一つの方法かも知れません。

何を買おうとしているか?

勿論、その商品を買おうとしているわけですが、人はモノそのものを買うということは少ないかも知れません。

多くの場合、そのモノに付いてくる「何か」を買うものだと思います。

例えば、家を買うのも、建物を買うというよりは、そこで得る家族との「幸せな暮らし」を買ったり。

服を買うのも、着るものを買うというよりは、その服を着ることで明るい気持ちになれるというちょっとした「喜び」を買ったり。

だから、そのモノを買うか買わないか迷った時は、そのモノそのものについて考えるのは勿論ですが、それに加えて、自分は、そのモノについてくる何を買おうとしているのかな?

・・と考えてみてもいいかも知れません。

例えば、

・使う喜びを買おうとしている?

それなら、この値段でも買いかな。ただ、使う喜びか・・どれだけ使うかな?

・その商品の希少性を買おうとしている?

自分はこの商品の希少性に惹かれているのかもな。希少性はいいけど、これ、自分は本当に好きなのかな?

・お買い得感を買おうとしている?

ずっと欲しかったものなら、お買い得になったら買いだな。ただ、お買い得だからという理由だけだと、後で後悔するかな・・?

・所有しているという所有欲を満たすために買おうとしている?

自分は持っていること(集めること)に喜びを感じるのか?それとも、使うことに喜びを感じるのか?

・そのブランドの〇〇を持っているというステータスを買おうとしている?

人に見せるために買うのか、自分が好きだから買うのか・・?満足感はどちらが長く続くだろう?

・・・例えば、そんな風に考えてみると、自分の本当の目的が見えてきて、その金額はその目的に対して妥当なものかどうか、または、買うべきか、やめておくべきかといった判断がしやすくなるかも、知れません。

2)「迷ったら買う」 or 「迷ったら買わない」

買うか買わないか迷った時には、「迷ったら買う」という決断方法と、「迷ったら買わない」という決断方法があると思います。

そして、もう1つ、場面や買うものによって使い分けるという方法もあります。

迷ったら買う

①迷ったら買ってもいい金額のラインを決めておく

「迷ったら買う」場面ですが、自分の中で、「迷ったら買ってもいい金額のライン」を決めておくというのも一つの方法です。

買い物は100%迷わないで決断できることばかりではないと思いますし、いくら考えてもこれでいいのかどうかわからないこともあるかも知れません。

そのような場面で、例えば、1万円以下だったら、迷っても買っていい。という風に自分の中で迷ったら買っていい金額のラインを決めておきます。

その金額のラインはその時々で変えてもいいかも知れません。20代まではそのラインを5000円にしよう、40代からは1万円にしよう、とか。

僕(筆者)自身、このルールを使っていて、いいかなと思ったモノは、自分が設定した金額のライン以下であれば、迷わず買うことにしています。

それほど大きな金額ではないモノを買う時に使えるルールですが、直感で買うことができるので、(失敗することもあるかも知れませんが)よく考えて買う時よりも、買ってみた後に大のお気に入りになる・・なんてことも多いかも知れません。

②失敗しても得るものがある

もう1つの迷ったら買う場面は、例えば、失敗しても大きく後悔しないような時や、失敗して失うものよりも得るものの方が大きいような場面です。

例えば、資格取得のための講座。

申し込んで実際にやってみて、自分には合わなかったなと思っても、新しいことに挑戦できたという自信が得られると思った場合、失敗しても得るものがあるわけで、このような場面では、迷ったら買う(やってみる)をルールにしてみてもいいかも知れません。

また、実際に所有してある程度使ってみないとわからない・・というようなモノもあるかも知れません。

そういうモノを買って、失敗だったと思っても、使ってみてはじめてわかるような何かを知ることができた場合(そして、それを次に生かせるような場合)は、得るものがあったわけです。

その2つ、失敗して失うもの(お金など)と、失敗しても得られるものを比較してみて、得られるものの方が大きいと思ったら、買ってみる・・というのも一つの方法かも知れません。

③いつも買わずに後悔するタイプ

突然ですが、いつも買って後悔するタイプですか?
それとも、買わずに後悔するタイプですか?

3つ目の迷ったら買う場面ですが、これまでの自分を振り返って、圧倒的に買わずに後悔することが多い・・と思ったら、迷ったら買ってみるようにするのも一つの方法かも知れません。

迷ったら買わない

①失敗したと思った時に大きく後悔するもの

迷ったら買わない場面ですが、失敗したと思った時に大きく後悔してしまうようなもの、失敗から得るものより、失うものが多いようなものを買う時は、「迷ったら買わない」を自分のルールにしてみるのも一つの方法かも知れません。

例えば、家の購入を考えて、失敗したら大きく後悔するだろうと思ったら、迷ったら買わないというルールで決断します。

買い物の場合は、失敗しても得るものがある場面は案外少ないかも知れません。

どちらかというと、失敗した時に得るものより、失うものが多い場面が多いかも知れませんね。

②いつも買って後悔するタイプ

2つ目の迷ったら買わない場面ですが、自分の過去を振り返って、いつも買うか買わないか迷った後に買って後悔することが多いと思ったら、迷った時は、買わないということをルールにしてみてもいいかも知れません。

3)誰のために買うのか?

(自分のモノを)買うか買わないか迷った時、「誰のために買うのか?」と考えてみるのも一つの方法かも知れません。

誰のためか?自分のモノなら、自分のため・・のはずですが、「人からこう思われたいから」・・という理由で何かを買おうとしてしまうこともあるかも知れません。

この車に乗ることで、周りの人からこう思われたい・・・と思ってその車を買うのは、本当の意味では自分のためというより、誰かのために買うようなものかも知れません。

その場合、その何かは自分が本当に好きなものではないこともあって、だから、購入した後に、何故こんなものを買ったのだろう・・と後悔してしまうこともあるかも知れません

それに、他人がどう思うかは、わからないもので、人は色々なことを思うものだと思います。

その車に乗ることで、ある人は「いいね」と言ってくれるかも知れませんが、ある人は「らしくないね」なんて言ってくるかも知れません。

だから、「人にどう思われるか?」ということを軸にして、買い物をしようとすると、決断できなくなります。

それは答えがないからだと思うのです。

そうではなくて、自分が基準でいいと思うのです。

自分がいいと思うから買う。誰かのためではなくて、自分のために買おうとすると、決断しやすくなるかも、知れません。

4)価格を使用回数で割ってみる

買うか買わないか迷う時は、そのモノが欲しいことはわかっていても、価格に迷う・・ということもあるかも知れません。

その場合は、価格を使用(するであろう)回数で割ってみるのも一つの方法です。

例えば、①30万円する仕事用の腕時計と②5万円のプライベート用の腕時計、どっちを買おうか?と悩んだとします。

この場合、それぞれ何年使うだろう?週に何回使うだろう?と考えてみます。

①30万円の仕事用の腕時計

これはいいモノだから、最低でも20年は使うだろう。仕事で使うから、週に最低でも3回は使う。

・・と思ったとします。

すると、1年を52週とした場合、

3回 × 52週 × 20年間 = 3120回(使用する予定)

価格を使用回数で割ると・・・

30万円 ÷ 3120回 = 96円(1回当たり)

・・・になります。

②5万円のプライベート用の腕時計

こちらは5年位は使うかな。プライベート用だから、週に1回使う程度かな。

・・と思ったとします。

1回 × 52週 × 5年 = 260回(使用する予定)

価格を使用回数で割ると・・・

5万円 ÷ 260回 = 192円(1回当たり)

・・・になります。

使用回数当たりの価格にすると・・

①30万円の仕事用の腕時計 = 96円(1回当たり)

②5万円のプライベート用の腕時計 = 192円(1回当たり)

こうやって価格を使用回数で割ってみると、そのモノが自分の使い方では高いのか、妥当な値段なのか、安いのか・・といったことがわかる場合もあります。

また、ここまで具体的な数字にしなくても、買うか買わないか迷った時は、「買ったら、どの位使うだろうか?」と考えてみるだけでもいいかも知れません。

使用回数が多ければ、使用する回数当たりの価格は下がるわけですし、使用回数が殆どないようであれば、それは値段以上に高い買い物になってしまうかも、知れませんから。

5)「悩む理由が値段なら買え、買う理由が値段なら止めておけ」

「悩む理由が値段なら買え、買う理由が値段なら止めておけ」・・・と言われることがあって、それを買うか買わないか迷った時の決断のルールにしている人もいるかも知れません。

値段ではなくて、モノを見て買った方がいいよ。
安いからお得、高いからいいモノとは限らないよ。

・・ということでしょうか。

とても的を得ている考え方かも知れないですね。

6)自己嫌悪の少ない方を選ぶ

これは迷った時、決断できない時に決断する9つの方法でもご紹介しましたが、自己嫌悪の少ない方を選ぶというのも一つの方法だと思います。

つまり、買うか買わないか迷った時、

買わない決断をした自分を後になって嫌になるなら、買う
買う決断をした自分を後になって嫌になるなら、買わない

買わない決断をした自分を後になって嫌になるなら、買う

何か新しいことにチャレンジしたいと思うこともあるかも知れません。

例えば、大人になってからピアノをはじめたいと思う人も多いそうですが、「どうせ自分にはできない・・」と諦めて、ピアノを買わなかったら(挑戦をする前に諦めたら)、そんな自分を後で嫌になるだろうな・・

そう思ったら、思い切って買ってみる・・のも1つの方法かも知れません。

買う決断をした自分を後になって嫌になるなら、買わない

例えば、車を買うことになって、ステータスが欲しくて外車を買おうと考えた。

だけど、実は外車は実はそんなに好きではなくて、それなのに、ステータスを求めて外車を買った自分が後になって嫌になりそう・・

そう思ったら、買わないのも1つの方法かも知れません。

7)その後のことを考える

何かを買った直後というのは、誰でも嬉しいし、満足するものだと思います。

また、何かを買う時は、その時のことは考えるものだと思います。「これを今買わないと損をするのでは・・」とか。

ただ、何かを買う時は、買った後のことも大事になってくるかも知れません。

ですので、買う決断をした1年後のことを考えてみてもいいかも知れません。

「1年後のこと?・・う~ん、1年後も同じようなセールをやってるだろうなぁ・・。じゃあ、焦って今買わなくてもいいかな・・」とか。

反対に、「このカメラ、結構な値段がするけど欲しい。1年後?買って1年後もガンガン使ってるだろうな。じゃあ、値段なりの価値はあるか・・」と思うかも知れませんし。

買うか買わないか迷った時は、1年後のことを考えてみるのも一つの方法かも知れません。

8)知識がないと、選べない

買うという決断をするためには、何か理由が必要なのかなと思います。

人は何の理由もなく、何かを買うなんてことはあまりないかも知れません。

何か理由があって、何かを買うのですが、その理由というものは、その製品、またはその分野の知識からくることが多いように思います。

例えば、カメラを買おうと思います。

いくつも商品があって、悩みます。「これは見た感じが好きだけど、買うか買わないか迷ってしまう・・」と。

そんな時、カメラに対する知識があれば、自分が必要な機能がわかり、その機能で商品を絞り込んだり、買うか買わないかの判断ができるかも知れません。

もし、買うか買わないか迷う理由がそんな風にして、知識やリサーチ不足から来ている場合は、知識をつけることで、「こんなに簡単なの?」という位、すぐに決断できるようになることもあると思います。

9)それを使っている自分をイメージできるか?できないか?

これは、7)その後のことを考えることに含まれるかも知れませんが・・

「これ欲しい!」と思って買ったのに、買った後、ほとんど使わずに手放してしまった・・なんてこともあったりします。

例えば、ドラマで俳優さんが来ていたジャケットに似たものがあって、これ欲しいと思って買ってみたけど、結局1回も着なかった・・とか。

そんなことが多い場合は、買うか買わないか迷った時に、それを使っている自分をイメージできるかどうか?で決めるという方法もあります。

例えば、この腕時計カッコいいなと思って、自分がその時計を毎日使っているところをイメージしようとしたら・・

「時計だけを見るとカッコいいんだけど、この文字盤だと、自分の普段の服装には、合わないかも知れないな(使っているところをイメージできない)・・」と思うかも知れません。

例えば、2台目に一眼レフのカメラが欲しいと思って、自分がその一眼レフを日々使っているところをイメージしようとしたら、「最初は使うと思うけど、結局は今持ってる軽いミラーレス一眼の出番が多いかも・・」と思うかも知れません。

反対に、2台目のカメラもよく使っている自分の姿がイメージできたら、それは買いなのかも知れません。

「迷うことの楽しさ」と、売り切れて買えなかった時に思うこと

何かを買うというのは、とても楽しいことだと思います。

それが自分の何かのモチベーションにもなりますし、自分へのご褒美というのは、僕(筆者)は大切なことだと思います。

・・・と書いておいて、おかしな話をしますが、以前の自分は典型的な買い物下手で、何かを買うことが苦手でした。

「お店に入ると、『早く買いなさい』というカウントダウンが自分の頭の中ではじまる・・」なんて言って、友人達に笑われていました。

そんな自分だったからこそ、買い物で後悔しないためには、どんな買い方をすればいいか?と考えるようになったわけですが・・

ただ、今は、買い物に対する考え方がガラっと変わって、買うこともそうなのですが、何を買おうかな?と考えている時間であったり、買うか買わないか迷っている時間も楽しいと感じるようになりました。

そのため(選んだり、迷うことが楽しいと思うようになってからは)、「迷ったら買わない」ようになりました。

(先ほど書かせていただいた自分が設定した金額以上のモノを)買うか買わないか迷った時は、「迷う楽しみができた」「選ぶ楽しみができた」と思って、それを買わずにお店を出ます。

「早く買いなさい」というカウントダウンタイマーはいつの間にかオフになったようです。

だけど、以前はそのモノが「売り切れたらヤダな・・」なんて思っていた頃もありました。

買われてしまったらどうしよう?と。

今は、買えなかったら、「ご縁がなかったんだな」と思うようになりました。

逆に時間をかけても手に入ったものは、ご縁があったのだと思うようになり、急いで買おうとしていた頃よりも、モノに対する愛着がわくようになってゆきました。

「迷う楽しみ」という考え方は、買い物が苦手だった自分をガラっと変えてくれたように思います。

心身が不調な時は、大きな買い物はしない

これは、迷った時、決断できない時に決断する9つの方法の最後でも書かせていただいたことですが、心身が不調の時は、できるだけ大きな決断はしない方がいいかも知れません。

というのも、心身の調子が悪い時は、本来の自分ではいられない、本来の自分のように考えられないことが多く、判断力、決断力というのもどうしても鈍ってしまうためです。

そんな本来の自分ではない時に感じること、思うことは、自分が本当に求めていることとは違っている可能性があります

ですので、そのような場合はまずは、治療や休むことに専念して、本来の自分を取り戻してから、改めて考え直してみてもいいかも知れません。

体調や心の調子が悪い時の心の持ち方、自分の許し方

特に大きな買い物をするような場合は、できるだけ心に余裕のある状態で決断するということが大事なことのように思います。