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自己肯定感がない原因は何か?自己肯定感がある人とない人の違いとは?

前回、自分を肯定する3つの方法。自分を肯定できないのは何故か?では自分を肯定する方法についてご紹介しました。

その時も少し書かせていただきましたが、今回は自己肯定感がない原因についてもう少し詳しく見てゆきたいと思います。

また、記事の最後では、簡単にできる自己肯定感を高める方法についてご紹介します。

目次

自己肯定感が持てない3つの原因

前回のおさらいになりますが、自己肯定感は、子供の頃の親との関係が深く関係していると言われています。

親との関係ということですが、下記の3つが自己肯定感が持てない原因になっていることが多いようです。

1)親に否定されて育った
2)親に褒めてもらえなかった、認めてもらえなかった
3)親が過保護だった/過干渉だった

どういうことか、少し詳しく見てゆきたいと思います。

1)親に否定されて育った

子供の頃、親に否定されて育てられた人の場合、自己肯定感が著しく低下してしまうことがあります。

特に成長段階の子供の時期に否定され続けると、子供自身も自己否定をするようになります。

その自己否定は無意識のうちに習慣になってしまうことも多いです。

だから、大人になってからも自己否定を続けてしまっていて、そういった人は自己肯定感が低かったり、自己肯定感が全く持てないということもあります。

また、怒られてばかり、注意されてばかりというのも「今のあなたはダメ」という否定にもなるわけですが、それが自己肯定感の低さにつながっている場合もあります。

ありのままの自分を否定された経験が「自分のままではダメなんだ」「頑張らなければ認めてはもらえない」という思い込みにつながることがあります。

その思いを持ったのは、幼い頃や子供の頃であったとしても、その思い込み(自分のままではだめだ、頑張らないと人には認めてもらえないといった思い)を大人になっても持ち続けてしまうこともあります。

こういった場合は、まず、自己否定をする癖や頑張らないと認めてもらえないという思い込みが自分の中にあることに気づく必要があります。

2)親に褒めてもらえなかった、認めてもらえなかった

否定されたわけではないけど、親に褒めてもらえなかったり、親に認めてもらえぬまま大人になってしまった人も自己肯定感が低くなってしまう傾向があります。

また、以前にも書かせていただきましたが、まだ親の愛情がたっぷり欲しい時期に自立を促された人もいるかも知れません。

例えば、弟や妹が生まれて「あなたはお兄ちゃんなんだから」「あなたはお姉ちゃんなんだから」と早すぎる段階で自立を促されたり。

まだ親にたっぷりと甘えていたいこの時期に自立することを求められたことが、何かしらの形で大人になってからの自己肯定感の低さにつながっているケースもあるようです。

「子供は親に褒められたくて生きている」

心理学博士で沢山の著書を残された小林正観さんの言葉ですが、子供は親に褒めてもらいたい、認めてもらいたいという欲求があります。

ところが、そういった欲求が満たされないまま大人になってしまうと、その満たされなかった思いを違う形で満たしたくなることがあります。そして、それが強すぎる承認欲求になってしまうこともあります。

3)親が過保護だった/過干渉だった

親が過保護だった場合や過干渉だった場合も、同じように自己肯定感が低くなってしまうことがあります。

過保護に育てられるということは、自分でできることをやってもらうということですが、それは言い換えると、もしくは受け取り方によっては、あなたにはできないから私がやってあげるという、ある種の否定にもなってしまいます。

そしてそれが、自己肯定感を持てなくなった原因になっていることもあります。

また、過干渉な親だった場合も同じように自己肯定感が低くなってしまう傾向があります。

過干渉な親は、子供がやりたいことや子供の気持ちをある意味無視して、こうしなさい、ああしなさいと言ってくるわけですが、これも過保護な場合と一緒で子供を否定していることにもなります。

そのため、過干渉な親に育てられた子供の自己肯定感も低くなりやすいです。

大人になってからも自己肯定感が持てないのは何故か?

自己肯定感が持てない原因が子供の頃にあったとしても、大人になったら、自立することで自己肯定感を持てるようになるのでは?と思う人もいるかも知れません。

ただ、先ほども書かせていただきましたが、例えば、否定されて育つと、否定された子供自身が自分を否定するようになり、それはいつしか癖や習慣のようになってしまうことがあります。

そういった習慣は大人になっても続くことが多く、また、自分に自己否定の癖があることは知らず、無意識の間に自己否定をしている場合もあります。

そういった自己否定の癖がある人の場合、例えば、本で自己肯定感を高めた方がいいことを知って、いざ、やってみようと思ってもなかなかうまくいかない場合があります。

ではどうしたらいいか?ということですが、それについては少し後で詳しくご紹介します。

自己肯定感がある人とない人の違いは何か?

そういった子供の頃の原因や癖・習慣の部分は除いて、自己肯定感がある人とない人の違いは何でしょうか?

自己肯定感がある人とない人には実は1つ、大きな違いがあります。

それは何かというと、自己肯定感がない人は、自分のいいところは肯定しようとするけれど、自分の欠点は否定していたりします。

一方、自己肯定感がある人は、自分のいいところも欠点も全部ひっくるめて自分を肯定しようとしていることが多いのです。

自分を肯定しようとする時、こんな自分になれたら自分を認められるようになるだろうと、そう思ってしまうことがあるかも知れません。

でも実は、そのやり方ではいつまで経っても自己肯定感を持てないんですね。

というのも自己肯定感というのは、自分の良い点にだけ持つものではなくて、いいところも悪いところも全部ひっくるめた、自分自身に対する「それでいい」という感覚だからです

だから、何者かになろうとすることでは自己肯定感は持てません(何者かになった時に自己肯定感が手に入っても、それは一時的なもので終わってしまうことが多いです)し、何かを成し遂げたところで(一時的には自分を肯定できても)、本当の意味での自己肯定感は手に入りません。

以前にこんなツイートをさせていただいたことがあります。

実は僕自身、以前は自己肯定感が持てずにいて、その時は何者かになれたら、自分を肯定できるだろう、自分に自信が持てるだろうと思っていたんです。

でもそのやり方では自己肯定感も自信も、どちらも持つことができない。そう気づいたのはずっと後になってからでした。

自己肯定感を持つにはどうしたらいいか?

自分を肯定する方法については、自分を肯定する3つの方法。自分を肯定できないのは何故か?にて詳しくご紹介していますので、よかったらそちらも参照ください。

ただ、前回はご紹介できなかったことになりますが、自己肯定感を持つために具体的に実践できることを1つ、ご紹介したいと思います。

やり方は簡単で、1日の終わりに3つ、自分のよかったと思う点をノートに書いてゆきます。

それは小さなことでも構いません。

例えば、「道に落ちていたゴミを拾った」でもいいですし、「人に道を譲った」でもいいです。

また、自分の姿勢や在り方、例えば「今日は諦めずに最後まで練習を頑張った」でもいいですし「今日はお客様の立場になって考えようとしていた」でもいいです。

どんなことでもいいのですが、自分のよかったと思う点を3つ探して、ノートに書いてゆきます。できれば、同じタイミング(寝る前など)で行うと習慣になりやすいと思います。

こんなことで自己肯定感を持てるようになるの?

そう思う人もいるかも知れませんが、実は自分で自分のことを認めた方が、他人から認めてもらうより効果があります

勿論、他人から認めてもらっても自己肯定感は手に入るのですが、他人から認めてもらうことで自己肯定感を持とうとするやり方には2つの問題があります。

それは人の評価というのはわかれやすく、移ろいやすいという点です。

ある人は認めてくれても、ある人は認めてくれないかも知れません。そうすると、せっかく認めてもらって自己肯定感を手に入れても、次に会った人に否定された時にその自己肯定感を失ってしまったりします。

また、人の評価は移ろいやすいものです。

生前は全く評価されなかったのに、死後になって評価されるようになる人もいます。以前は認めてくれていたのに、結果が出なくなった途端に批判してくる人もいるかも知れません。

だから、人の評価に(自己肯定感を得るために)依存してしまうと、確かな自己肯定感を持つことが難しくなります。

一方、自分で自分を認めてゆくやり方は、誰にも依存せずに済みます。

自己肯定感を持ちたいと思った場合は、そんな風にして、自分の中で完結するやり方がおすすめです。

最後に自己肯定感はいきなり高まったりするものではなくて、少しづつ高まってゆくものだと思います。

「こんなにやっているのに、また自分を否定してる・・」そんな自分に気づいた時は嫌になってしまうこともあるかも知れません。

でも、たとえそう思ってしまっても、自己肯定感は少しづつですが、自分の中で高まっていっているものです。だから、途中で諦めないで、継続してゆくことが大切だと思います。

そうやって少しづつでも継続してゆくと、ある日、自分に対する感じ方が変わっていることに気づく瞬間がやってくると思います。

自己肯定感が持てるようになると、色々な変化が起きます。

自分に自信が持てるようになったり、他人のことが気にならなくなったり、または、他人と自分の違いを認められるようになったり、他人をうらやましいと思わなくなったり。

だから、どうぞ諦めないでください。それは続けていれば、必ず手に入るものですから。