彼氏や夫が束縛してくる
「彼が束縛しようとする人で嫌になりました」
・・・もうかなり前のことですが、そんな風に話してくださった方がいました。
束縛していた彼、束縛しなくなった彼
話は変わりますが・・・僕の友人が、以前に付き合っていた彼女を何かと束縛しようとしていた・・・とある時話してくれたんです。
「もう他の男とは話すな!」
ある時、喧嘩になってそんなことまで言ってしまったそうです。それを聞いた彼女は嫌な気分になったに違いありません。彼女だけど、そんなことまで強制されるのはおかしい・・・と。
二人は結局、別れることになりました。
彼はその後、別の女性と結婚しています。結婚してからも奥さんを束縛していたかというと、そうではなくて・・・殆ど束縛しなくなったそうです。
それはちょっとしたことが原因でした。
常に1番でいたい男性の心理
男性はナンバーワンになりたい、女性はオンリーワンになりたい・・・そんなことを耳にしたことがあります。
勿論、男性らしくない男性もいるし、女性らしくない女性もいて、男性だから、女性だから・・・というのは全部当てはまるものではないと思うんです。
でも、男性だからこその心理と言いましょうか、特徴のようなものもあって、それは女性にはなかなか理解できないものかも・・知れませんし、その逆もそうなのかも知れません。
男性は一般的にはプライドが高くて、頼られていたい、自分が1番でいたい・・・と考える傾向が強いようです。
男性の嫉妬というのは、そういったものが危うくなった時にやってくるある種の劣等感のようなもので、劣等感とは、自分が自分でいられなくなる危機を感じた時に訪れるものでもあったりします・・。
彼が束縛しようとしていた彼女は、彼に対して頻繁に他の男性の話をしたりしたそうです。勿論、彼女に悪気なんてありません。
自分の父親がどうとか、自分の会社の上司がどうとか、大学時代の友人が・・・という風にただコミュニケーションの1つとして話をしていたと思うんです。
ただ男性は1番でいたい、自分が一番頼られていたいと思う傾向(あくまでも傾向ですが・・)があるので、他の男の人の話を持ち出されると、自分の立ち位置が危ういと感じてしまい、自分を守ろうとするかも・・知れません。
それが怒りになることもあって。
結婚して何故彼が束縛しなくなったのか・・?
そんな彼が結婚して、束縛しなくなったそうです。
原因は何だったのか・・・それは彼が教えてくれました。彼の奥さんは彼のいいところを見つけてよく称賛してくれる人でした。
称賛なんて言うと大げさですが、人には誰にでもいいところが必ずあると思うんです。勿論、同時に欠点もあって。
だけど、彼の奥さんは欠点ではなくて長所のところだけを見て「すごいね」と言ってくれたそうです。
この奥さんの言葉が彼を変えたんです。
「もう他の男とは話すな!」
そんなことまで言っていた男が、奥さんに「もっと友達と遊んで来たら?」・・・なんて言い始めたそうです。
彼が束縛してしまっていた彼女は彼に信じてもらえていないことが悲しかったのかも知れません・・。
ただ、彼にとって問題だったのは、他の男性と話すことそのものではなくて・・・自分が彼女にとって一番頼れる存在、ナンバーワンの存在でいられなくなるかも知れないという危機感だったのかも・・知れません。
その部分、頼られていたい、自分が1番でいたいという思いが満たされた時に、束縛したいという思いも彼は手放したのかなと、思いました。
これがもし男女逆のパターンでも、束縛したいと思ってしまうその本当の原因があって、それは満たされていない思いであって・・・そこを満たそうとしてみることで相手の気持ちも変わってくるのかも知れません。
彼女や妻が束縛してくる・・・そんな時は、相手の方をオンリーワンのように扱っているか、大切にされているとちゃんと思ってもらえているか・・・ということを考えてみた時に、何かしら二人がもっと笑顔でいられる方法が見えてくるのかなと・・・思うんです。