頑張っても報われない時、どうやって前に進んだらいいか?
頑張っても報われない。
そんなこともあるかも知れません。
一生懸命努力しているのに、それが結果につながらなかったり、評価してもらえなかったり。
または、自分を磨こうと頑張っているのに、いい人に恵まれなかったり、人間関係でも思うようにいかなかったり。
そんな時はどうしたらいいでしょうか?
頑張っても報われないのは何故でしょうか?
今日は、そんなことについて考えてみたいと思います。
目次
頑張ったことが報われる時、報われない時の違い
不思議なもので、頑張っているのに、それが何かしらの形で報われる時と、そうではない時があったりします。
例えば、仕事でも、努力しても、それが結果につながることもあれば、全く結果につながらないこともあったりして。
人間関係、例えば、恋愛も同じで、うまくいく時と、全くうまくいかない時があったりする。
頑張ったことが報われる時と、報われない時があるわけですが、これは何故かというと、それは「頑張る方向」が合っているか、合っていないかの違いなのかも知れません。
「頑張る方向」、もしくは「頑張り方」が合っている時は、それが良い結果につながることが多く、努力も報われたりします。
ただ、「頑張る方向」、もしくは「頑張り方」が合っていない時は、その努力も報われないことが多い。
頑張っても報われないということが続くと、どうしても「自分の頑張り方が足りないんだ」と思ってしまいますが、実はそうではないかも知れません。
もう自分は十分に頑張っていて、その頑張っていることそのものは間違っていないし、それはむしろ、評価されるべきことだけど、だけど、たまたま、その頑張る方向が少し間違っているだけ・・なのかも。
そのほんのちょっとのズレ次第で、努力は報われたり、報われなかったりするようです。
だから、頑張っても報われないと思った時に必要なのは、「自分の頑張りが足りないからだ」と自分にさらに鞭を打つことでもなければ、「自分には才能がないんだ」「自分には魅力がないんだ」と自分を責めることでもないかも知れません。
本当に必要なのは、ズレを少し修正すること、なのかも知れないからです。
多くの場合、頑張る方向が大きく、大きくズレていることって少ないと思うんです。
仕事でも恋愛でも、または、人間関係でも。
それはほんの少しのズレだったりします。だけど、ほんのちょっとのズレが続けば、それはいずれは大きなズレになってしまうかも知れない。
頑張っても報われない時、必要なことは、何かを大きく変えるということではないように思います。
いきなり何かを大きく変えるのではなくて、まずは、今やっていることをほんの少しだけ変えてみる・・ということが大事なことなのかなと思います。
例えば、仕事でも結果的に大きく何かを変えることになるとしても、まずは、今やっていることを少し改善する、少しだけ方向修正することからはじめてみてもいいのかも知れません。
報われない時は、まだベストな時期ではないということ
農作物は、種をまいてから、収穫するまでにはある程度の時間がかかります。
それはまた、まく種の種類によっても違っていて、収穫までに時間がかかるものもあれば、早く収穫できるものもあります。
頑張りや努力というのは、この例でいえば、種をまいている時期だと思うんですね。
そして、頑張っても報われないというのは、種をまいたけど、まだ芽が出てきていない状態です。
じゃあ、頑張っても報われない=収穫もない・・ということかといったら、そうとは限らないと思うんですね。
そのまいた種によって、収穫の時期というものがあって、それはただ、まだ収穫するのにベストな時期ではない・・ということなのかも。
例えば、恋愛でも、一生懸命頑張って自分を磨いているのに、いい人に恵まれない・・・というのは、頑張ったことが無駄だったということではなくて、今はまだ、報われるタイミングではないだけ、なのかも。
例えば、仕事でも、頑張ったことが無駄だった、間違っていたとは限らないわけです。頑張ったことは間違っていなかった、ただ、今はまだ、それが報われる時期ではないだけなのかも。
物事には、頑張ったことが報われる適切な時期というものがどうもあるようです。
頑張っても報われなかった理由
これはある人の話なのですが、彼女はある資格試験に何年も挑戦し続けたそうです。その資格を取得して、自分のお店を出すために、です。
毎日、仕事が終わってから夜遅くまで勉強して、週末もやりたいことを我慢して勉強。そんなことを何年も続けたのに、結局、試験に合格できなかった。
彼女は、「あれほど苦しい思いをしたのに、努力は報われるなんて嘘だ」と、そう思ったそうです。
しばらくは、何もやる気が起きなかったそうですが、ふとしたことがきっかけで、以前からやってみたかったジムのトレーナーの仕事を始めることに。
すると、人をサポートする仕事が合っていたのか、彼女はとにかく人気のトレーナーさんになりました。
ある時、ジムの会員さんのすすめもあって、個人トレーナーとして彼女は独立。自分のお店を持つことになったのです。
以前、あれほど努力してもうまくいかなかったのに、やってみたかった仕事をしてみたら、ビックリするほど物事がスムーズに流れはじめたわけです。
この時、彼女はあることに気づいたのだとか。
それは、最初に頑張っていたことは、資格を取って自分のお店を出すことで人から評価してもらいたいという気持ちがモチベーションになっていて、その後にうまくいったことは、人に評価されたいからやっていたわけではなくて、自分が心からやりたいと思っていたことだった・・・ということだったそうです。
つまり、頑張っても報われなかったのは、自分が心からやりたいと思っていないことだったからではないか、と。
自分がやったことが報われる場所がある
先ほど、仕事で同じように努力しても、それが結果につながることもあれば、全く結果につながらないこともある。恋愛でも同じように頑張っているのに、うまくいく時と、全くうまくいかない時があったりする。
そんな風に書かせていただきました。
頑張ったことが報われる・・ということを考えた時、大切なことは、
1)頑張る方向(頑張り方)
2)報われる時期
3)報われる場所
の3つだと思うんですね。
もし、頑張っているのに報われない時、この3つの中のどれかが報われない理由なのだと思います。
1)頑張る方向(頑張り方)
先ほど書かせていただいたように、頑張る方向や頑張り方が少しズレていたり、間違っていると、頑張ったことは報われないかも知れません。
2)報われる時期
これも先ほど書かせていただきましたが、報われるべき時期、報われるのにベストなタイミングというものがあって、頑張っているのに報われないのは、まだその時期ではないだけなのかも知れません。
3)報われる場所
頑張っても報われない3つ目の理由が「場所」なのだと思います。
正確には、場所や人(相手)ということになりますが、自分が頑張ったことが報われる場所というものがどうもあるようです。
反対に、頑張っているのにそれがどうしても報われない場所もあります。
僕の知人に、とても優秀な男がいます。
彼は、仕事のできる人間なのですが、以前勤めていた会社では、彼は殆ど評価されませんでした。
その理由は、彼の仕事の仕方ではなく、彼の性格でした。彼は思ったことをズバズバ言う性格で、上司にも自分の意見をしっかりと伝えようとする人でした。
ところが、その会社ではその彼のやり方は評価されなかった。どれだけ頑張っても、彼のお給料は上がることはなかったそうです。
最終的に彼は自分がいるべき場所はここではないと悟って、転職。
次の会社では彼の思ったことをズバズバ言う性格がかえって評価され、彼は今はその会社で部長を務めています。
給料も頑張った分だけ上がるそうで、自分の居場所はここなんだと、そう思ったそうです。
人には、その人が輝ける場所というものがあるのかも知れませんね。
恋愛の場合、場所というより、相手ということになりますが、特別なことをしなくても、自分のことをいいと言ってくれる人は必ずいます。
やったことが報われる相手というものが必ずいます。
ただ、先ほどの彼の話ではありませんが、やってもやっても報われない相手もいます。
大事なことは、自分がやったことが報われる場所や相手を見極めるということなのかも知れません。
今はまだ報われなくても、諦める必要はないかも知れません。
自分が輝ける場所は、必ずあるのですから。