人の批判ばかりする人を気にしない3つの方法とは?
人の批判ばかりしていたり、または人を悪く言ってばかりいる人といると嫌な気分になってしまう。
そんなこともあるかも知れません。
今回はそんな人の批判ばかりする人を気にしないためにはどうしたらいいか?ということについて見てゆきたいと思います。
人の批判ばかりするのは何故?
冒頭の批判ばかりする人は、相手に直接言うのではなく、相手がいないところで、その相手の批判をするそうですが、批判する時は、相手に直接言うことは少なくて、相手がいないところで、言う(批判)することが多いと思います。
これは愚痴を言う心理と似ているかも知れません。
上記の記事でも書かせていただいたのですが、例えば、会社では、上司が部下のいないところで部下の批判をするよりも、部下が上司のいないところで、上司の批判をすることの方が多いのではないかなと、思います。
これは立場(の強さ・弱さ)が関係しています。
つまり、直接言えない弱い立場にいる人の方が、人を批判したくなるもの・・かも知れません。
もっとも、上司であっても(人に直接はっきりと言えない性格のせいで)弱い立場に自ら立ってしまっている人もいるかも知れませんが。
ただ、多くの場合は部下の方が弱い(立場にいる)わけです。
また、部下が上司のいないところで、上司の批判をしたくなるのは、上司のことで何かしら辛い思い、嫌な思いをしているから、かも知れません。
人の批判ばかりする人のその(批判ばかりする)理由も、その人によって様々だと思いますが、ただ、そんなやるせない思いがあって、そして、直接言えない、またはそのことに対して自分から何もできない(と自分で思っていること)が相手のいないところで、批判をしたくなる理由の一つなのかも知れません。
人の批判というと人への攻撃という風に感じてしまうかも知れませんが、そうではなくて、批判はやるせない思いと弱い立場(または弱さ)がそうさせているのだと考えてみると、感じ方も変わってくるかも知れません。
引き下げの法則
人の批判ばかりするもう1つの理由は、引き下げの法則というものが関係していることもあります。
引き下げの法則とは、他人が自分よりも優れている、上であることを嫌って、その相手を自分、または自分よりも下のレベルまで引き下げようとする心理のことです。
冒頭の知り合いの方が言っているのは、他人への批判というより、他人の悪口に近いものなのだそうですが、そういった一方的で、一見すると攻撃的な批判(悪口)は、引き下げの心理が働いてしまっていることもあるかも知れません。
例えば、Aさんという人がいたとします。
そのAさんは、同期で入社したBさんのことをいつも批判しています。
「あいつは、口ばかり達者で、本当は仕事ができないヤツだ」
「なんであんな無能な奴が部長なのか、やっぱり学歴だけで判断されるのかね」
・・・と。
会えばBさんの批判や悪口ばかり。言葉もかなり攻撃的です。
何故、Aさんはここまで同期のBさんを悪く言うのか?
実はAさんはまだ平社員で、自分の仕事が評価されないことにひどく落胆していたのです。
Aさんはもしかしたら、相手を悪く言うことで(批判することで)、相手を自分のところまで引き下げようとしているのかも、知れません。
自分が劣等感を感じないために、または、自分の傷ついた自尊心を何とかするために。
先ほども書かせていただきましたが、人の批判ばかりする理由は他にもあるかも知れません。人によってもその理由は少しづつ違ってくると思います。
ただ、いずれにしても、ここまでご紹介してきたように、何かしらの事情があって、批判せずにはいられない状況に陥っていることが多いのかも、知れません。(だからといって、その人を受け入れてあげましょうということではありませんが)
何らかの理由や事情で、自分の中にやるせない思いであったり、悲しさ、辛さがあって、それが批判というものに形を変えて、その人の口から出てきている。
例えば、そんな風に思ってあげることも、批判ばかりする人、またはその人が言っていることを気にしないということにつながってゆくかも、知れません。
それは間違っていると思うとイライラしてしまう
人の批判ばかりすることがいいことかと言ったら、それはあまりいいことではないかも、知れません。
特に悪口に近いような一方的な批判ばかりしていると、周りから人が離れていってしまうことがあります。
(話を聞かされている)自分もどこかで同じように悪く言われているのではないか(批判されているのではないか)と思ってしまうからです。
ただ、相手に対して、それはいいことじゃない、間違っていると思ってしまうと、イライラがどんどん大きくなってゆくことがあります。
そんな時はどうしたらいいでしょうか?
実は人には、自分に求めていることを、他人に対しても無意識の間に求めてしまう・・・という特徴があります。
だから、「人の悪口や批判は口にしてはいけない」と自分に求めていると、悪口や批判をする人が許せなくなってしまうことがあります。
そんな時は自分に求めることをやめてみるのも一つの方法です。
求めるのをやめるといっても、人の悪口を言いましょう、人をどんどん批判しましょう・・・ということではなくて、正しいことだからやるのではなく、自分がそうしたいからする・・・に変えてみるのです。
つまり、人の悪口を言ったり、人の批判をするのはよくないことだから言ってはいけない・・・と自分に求めるのではなく、例えば、自分は人の悪口を言わないことがカッコイイと思うから言わない・・・に変えてもいいかも知れません。
人の悪口を言わない人はカッコイイ。
その場合、悪口を言う人は、カッコイイ人の引き立て役になります。
悪口を言う人がいて、はじめて、悪口を言わない人がかっこよく見えたりするものですから。
そんな風にして、自分に対して求めているようなことをできる範囲で、正しいことだからやるのではなく、自分がそうしたいからする・・という風に変えてゆくと、他人にイライラする機会がどんどん減ってゆく・・そんなこともあります。
まとめ
さて、ここまで批判ばかりする人を気にしないためにできることについて3つほど、見てきました。
そのうちの2つは、批判ばかりする・・・ということに対する捉え方を変えるという方法でした。
そして、3つ目は、自分に課しているものを探して、そして、それを少し変えてみると、他人にイライラしたりすることが減ってゆく・・・ということでした。
他人にイライラした時、その問題全体を見るのもいいかも知れませんが、その問題を分割して考えるようにしてみると、自分がどうしたらいいのかがはっきり見えてくることがあります。
この場合は、人の批判ばかりする相手の問題と、その相手にイライラしてしまっている自分の問題とに切り離してみるのも一つの方法かも知れません。
相手の問題は相手の問題です。
相手の問題は自分ではどうにもできないことが多いですし、相手を変えることもできません。
ただ、自分のことであれば、何とかできるかも知れません。変えることができるとすれば、自分だけなのだと思うのです。
今回のことであれば、ここまでご紹介してきたように自分の捉え方を変えるのも一つの方法ですし、または、できるのであれば、(自分が動くことで)相手と少し距離を置いてみるのも一つの方法かも知れません。
そんな風にして、相手ではなく、自分ができることに意識を向けてゆくことも、人間関係で悩んだ時には大切なことではないかなと、思います。