与える人になるには?与える人になりたいと思った時に気を付けたい5つのこと
与える人になりたい。
そんな風に思うこともあるかも知れません。
与える人は、好かれる人、また会いたいと思われる人でもあると思います。実際に多くの人から好かれる人を観察していると、その殆どが与えるということを実践していることに気づきます。
与えるということを実践することで人間関係がどんどん良くなってゆくことがあります。
例えば、夫婦関係もそうだし、友達との関係、彼氏・彼女との関係もそうですが、与えようとすることで、うまくいかなかった関係がどんどん改善していった・・そんなことがよくあります。
それだけ、人との関係では、与えるということが大事なことなのだと思います。
今回は、
- 与える人になるためにはどうしたらいいか?
- 与える人になりたいと思った時に気を付けたいこと
- 何を与えたらいいか?
といったことについて見てゆきたいと思います。
目次
1)誰かのためではなく、自分のためでいい
誰かのためではなく、自分のために与える。
「えっ?これ逆じゃないの」
そう思われるかも知れません。
ただ、与えるのは、誰かのためではなくて、自分のため・・与える人達はそんな風に考えていることが多いようです。
与えようとするのは、自分がそうしたいから。得ようとしている自分より与えようとしている自分の方がいいと思えるから。
与えようとする方が人間関係がうまくいくから。与えることで喜んでもらえた時、自分が嬉しくなるから。
色々な理由があると思いますが、与えようとしている人はそんな風にして自分のために与えようとしていることが多いようです。
そして、自分のためだから、うまくいくのかも知れません。
これがもし、誰かのために与えようとした場合、どうしても見返りが欲しくなってしまったりします。
あなたのためにやってあげたのに・・と見返りが欲しくなってしまうのです。
だけど、自分のためであれば、自分がそうしたくてやっているのであって、見返りはそれほど求めなくて済みます。
だから、与える人になりたいと思った時は、自分のため、自分がそうしたいから与える・・という気持ちが大切なのだと思います。
2)与えることと自己犠牲の違い
与えることを実践しようと思った時についやってしまうことがあります。
それが自分を犠牲にしてしまうことです。
でも、与えることと自分を犠牲にすることの違いは何でしょうか?
それはこんな図にするとわかりやすいかも知れません。
この図を見てもわかりますが、右下のところに行ってしまうと自己犠牲になってしまいやすく、反対に左上に行ってしまうと今度は与えるではなく、得ようとする人になってしまう。
一番理想的なのは、右上の自分にも良くて、相手にもいい、ということなのだと思います。
3)与える人になるために必要なこと
与える人になるために必要なことは何かと聞かれたら、一番大切なのは「与えたいと思う心」なのかなと思います。
これはいくら教えてもらってもそう思うことは難しくて、だから、与えたいと思った時点で一番大切なものはもう自分の中にあるのだと思います。
それ以外に必要なものは何かと言われたら、それは「心の余裕」なのかなと思います。
与えるという行為は、自分の中にあるものを人に差し出す行為でもあると思うんです。
自分の中にある何を?というと、心の余裕だと思います。
だから、心に余裕がない時はなかなか人に与えることができません。自分がいっぱいいっぱいの時に人に優しくできないのと一緒です。
言い換えると、与える人になるためには、心の余裕が必要で、与える人でい続けるためには、心に余裕を作り続ける工夫が必要なんだと思います。
そのため、心に余裕を作るために大事なことがいくつかありますが、その1つが自分を大事にするということだと思います。
自分の気持ちに嘘をついて自分を粗末にしてゆくと、心に余裕がなくなってゆきます。
反対に自分の気持ちに素直になって、自分を大事にしてゆくと、心に余裕が戻ってきます。
その心にできた余裕が、自分を与える人にしてくれます。
それからもう1つ、注意したいことがあります。
それは、誰にでも与えようとすると、心の余裕がすぐになくなってしまうということです。
与えるという行為は、自分の中にあるもの(心の余裕)を人に差し出す行為と書かせていただきましたが、誰にでも与えようとすると、その自分の中にあるものがすぐになくなっていって、与える人でい続けるのが難しくなってゆきます。
だから、誰にでも与えるのではなくて、自分が与えたいと思った人に与えるということが大事なのだと思います。
4)バランスを大切に
人間関係は与えるようにするとうまくいく。
そんな風に言われることがあります。そして、その通りだと思うのです。
ただ、与えることを実践しているのに、人間関係が一向によくならないことがあります。
これは何故かというと、バランスが大きく崩れているから、かも知れません。
人間関係は、与えているものと得ているもののバランスが取れている時が一番長続きすると言われています。
だから、得るだけではだめなのですが、反対に与えすぎてしまっても、与えているものと得ているもののバランスが崩れてしまってうまくいかなくなったりします。
与えることはとても大事なことではありますが、同時に「与える」と「得る」のバランスを取りながら関係を育んでゆくということも同じように大切なことだと思います。
だから、例えば、してあげるだけではなくて(与えるだけではなくて)、時にはやってもらったり、時には相手に甘えてみることも大切なことかも知れません。
5)何を与えたらいい?
「与える人になりたいけど、何を与えたらいいかわからない。」
そんなこともあるかも知れません。
何を与えたらいいかと迷った時は、自分がしてもらったら嬉しいことを与えてみるといいかも知れません。
例えば、いつも自分のことを「それでいいよ」と肯定してくれる友達がいて、それが嬉しいと思ったら、自分も誰かのことを肯定してみる。
これも与えていることになると思います。
例えば、自分のことに興味を持ってもらうことが嬉しいと感じたら、自分も相手に興味を持とうとしてみる。
これも与えていることになります。
それができるようになってきたら、今度は、相手が欲しいものを与えてみるのもいいかも知れません。
自分が与えたいものではなくて、相手が欲しいものを与えてみるのです。勿論、自分のために、です。自分が与えたいから、です。
相手が欲しいものを与えようとすると、喜ばれることが多いです。
喜ばれると嬉しくなる。人にはそんな持って生まれた性質があるので、喜ばれるとまた与えたくなる。
そんなサイクルになると、ずっと与える人でいることができるかも知れません。
それでももし、何を与えていいかわからなくなった時ですが、マザーテレサはこんな言葉を残しています。
The smile is the beginning of love.
笑顔は愛の始まりです
微笑むこと、笑顔で人と接しようとすることも与えること・・なのだと思います。