ポジティブになる方法とそのために身に付けたい6つの簡単な習慣
ネガティブな自分を変えて、ポジティブな人になりたい。
そんな風に思うこともあるかも知れません。
ポジティブな人とネガティブな人。
大きな違いがあるようですが、実は多くの場合、それほど大きな違いがあるわけではなくて、どちらかというと、それは小さな違いのようです。
ほんの小さなことなのだけど、ただ、その繰り返しがその人をポジティブな人にしたり、ネガティブな人にしているのかも、知れません。
今回はそんなポジティブな人とネガティブな人の違いについて、また、ポジティブな人になるために具体的にできる6つのことについて、ご紹介してゆきたいと思います。
ポジティブになることは、ネガティブを消すことじゃない
ポジティブになるということは、ネガティブなことを一切考えなくなること、ネガティブな考えを完全に捨てること。
そんな風に思われる方もいるかも知れませんが、100%ポジティブになる必要はないと思うのです。
もし、そんなことになったら、むしろ危険です。
悪い方を考えることも時には、自分を守るためにはとても大切なことだと思います。
それに、例えば、仕事では多少ネガティブな面のある人の方が成功すると言われています。
そんな風に、ネガティブさが大切な場面も必ずあるように思います。
ただ、それが行き過ぎてしまって、それでポジティブになりたいと思う人もいるかも知れません。
そんな時は、自分の中のポジティブとネガティブの割合を少し、変えてみてもいいかも知れません。
ポジティブな人もネガティブな人も、多くの場合、そんなに大きな違いはない。
そう冒頭では書かせていただきました。
ポジティブな人にもネガティブな一面があることが多いです。
ただ、ポジティブな人は、物事のプラスの面を見ようとする割合が、物事のマイナスの面を見ようとする割合よりもちょっとだけ多い。
ネガティブな人は反対に、物事のマイナスな面を見ようとする割合がちょっとだけ多いのかも。
だから、ポジティブになるには、自分の中のその割合を少しだけ、変えてみるだけでいいのかも知れません。
ポジティブもネガティブも「習慣」が決めている
人の脳というのは、放っておくとネガティブに傾きやすいようです。
自分を守るために悪い方を考える特徴があり、未来の自分を守るために、物事のマイナスな方(出来事)を強く記憶しようとする性質があるため、です。
時にネガティブであることも、自分を守るためには必要だと思うのです。
ただ、恐らく大事なのはバランスで、ネガティブに傾きすぎると、悲観的になってしまったり、希望を失ったり、やる気を失ったり、そんなことが起きるかも知れません。
ポジティブに傾き過ぎれば、自分を守れなくなってしまったり、リスク管理ができなくなったり・・そんなことも起こるかも知れません。
バランスが大事で、ポジティブになるには、ちょっとポジティブの割合が多い位を目指してみてもいいのかも知れません。
そういう意味でのポジティブな人になるためにはどうしたらいいか?
ということですが、ポジティブな人は、物事のプラスの面に意識を向ける習慣ができていて、だから、マイナスに傾きすぎないようです。
ですので、ポジティブになるには、習慣を変えてゆく必要があるのかも知れません。
じゃあ、習慣を変えるにはどうしたらいいか?ということですが、マザー・テレサの言葉(※1)にこんなものがあります。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。(マザー・テレサ)
これを見ると、
習慣を変えるためには、行動を変えること。
行動を変えるには言葉を変えること。
言葉を変えるには思考を変えること。
そして、もう1つ、思考を変えるには、意識を変えることだと思います。
習慣を変えるには、最後の2つ、意識して、思考(考えること)を変えてゆくということからはじめてみてもいいかも知れません。
ポジティブになるために身に付けたい6つの習慣
さて、ポジティブになるために身に付けたい習慣がいくつかあるのですが、今回は6つ、ご紹介したいと思います。
- 1)プラスの面を探す習慣
- 2)他人の視点になる習慣
- 3)ある方とない方
- 4)もっと悪い状況を考える
- 5)体を動かしながら考える
- 6)う・た・しを口癖に
この6つですが、全部を身につけなくても大丈夫です。
どれをやっても大丈夫です。
まずは、できそうなものから、やってみてもいいかも知れません。
1)プラスの面を探す習慣
例えば、何かが起こったとします。
その時、その起こったことに対して、マイナスなことを考えてしまったとします。
それで構いません。
ただ、マイナスなことを考えた後に、①意識して、②その出来事のプラスの面を小さなことでもいいので、2つ、考えるようにします。
例えば、仕事でうまくいかないことがあったとします。
この時、「あぁ、自分は才能がないな・・」とネガティブなことを考えてしまったとします。
でも、それで構いません。ただ、この後に2つ、この仕事がうまくいかなかったということの中にプラスの面を見つけてみようとします。
「プラスの面か・・う~ん、昔の自分に比べれば、まだよくできているのかな」
「あとは、う~ん、こういうことがないともっと勉強しようとは思えないかな」
こんな感じでやってみます。
物事には二面性があって、マイナスなことばかりではなく、プラスの面が隠れていることもあります。
大事なのは、そのプラスの面にも意識を向けること、そして、それを習慣にしてゆく・・ということだと思います。
そして、何かを習慣にするには、日常の中で習慣になっていることと同じように、繰り返す・・ということが必要なのかなと思います。
最初は、意識しないとできません。
だけど、何度も繰り返してゆくうちに、例えば、何も考えなくても同じ道を曲がろうとするように、意識しなくてもできるようになる瞬間が必ず、やってきます。
ここから、ご紹介することもそんな感じで習慣にしてゆくことが大事なポイントになります。
2)他人の視点になる習慣
自分の視点から離れて、他人の視点になることで、ポジティブに物事を考えられるようになることがあります。
他人の視点になるには、例えば、自分が友達の○○だったら、この状況をどんな風に考えるかな・・・でもいいですし、
または、友達の○○が今の自分と一緒の状況なら、どんな声をかけてあげるだろう?と考えてもいいかも知れません。
他人の視点になるには、そんな風に友達の視点になるのもいいですし、または、自分が憧れている人、尊敬している人の視点になりきって、考えてみるのもいいと思います。
そうやって、他人の視点になると、客観的に考えることができたりします。
3)ある方とない方
これは以前にもご紹介したことがありましたが、以前にアメリカである実験が行われました。
40歳になった時に「もう40歳」と考えるグループと「まだ40歳」と考えるグループの寿命を比較するという実験で、2千人もの人が対象となりました。
結果はどうなったと思いますか?
結果は「まだ40歳」と考えるグループの方が長生きだったんです。
しかも何年差ではなく、10年も差が出たそうです。
まだ40歳と考えたグループは、ある方、残っている方に意識を向けたのだと思います。
一方、もう40歳と考えた人は、ない方、失ったものの方に意識を向けたのかも知れません。
ポジティブになるために身に付けたい習慣は、「まだ40歳」と考えた人達のように、ある方に意識を向けるということになります。
ちょっと練習をしてみましょう。
目の前に大好きな飲み物が半分入ったコップがあります。
このコップには、好きな飲み物が・・
A)半分も残っている
B)半分しか残っていない
どっちですか?
答えは・・・
A)半分も残っている、です。
4)もっと悪い状況を考える
同じことであっても、他のもっと悪い状況に比べてみることで感じ方が変わってくることがあります。
例えば、捻挫をしてしまって、自分の好きなスポーツがしばらくできなくなったとします。
これだけを考えると、気持ちが落ち込んでしまうかも知れません。
ただ、例えば、病気で寝たきりの人だっている、と思ってみると、「こんなことで落ち込んでちゃだめだな」と思えてくるかも、知れません。
これもある意味、先ほどのある方とない方と一緒なのですが、そんな風に、今よりももっと悪い状況の中で、今の状態を考えるようにすると、気持ちが前向きになれることもあります。
5)体を動かしながら考える
人の心は不思議なもので、じっとしたまま何かを考えようとすると、多くの場合、マイナスに傾きやすいようです。
だから、例えば、じっと座ったまま何かを考えようとしない方がいいかも知れません。
じゃあ、どうしたらいいかというと、体を動かしながら考えます。
特に考えないといけないけど、考えるとネガティブな気持ちになってしまうようなものは。
体を動かしながら・・ということですが、一番いいのは、歩きながら考えることかも知れません。
体を動かしながら考えると、余計なことをある意味考えられなくなって、頭の中が整理されてゆくことがあります。
毎日ウォーキングすることを習慣にして、悩むことが減ったと感じる人もいますが、歩きながら考える癖をつける・・というのもポジティブになるための1つの方法かなと思います。
6)う・た・しを口癖に
これも以前に少しご紹介したことがありました。
「う・た・し」とは、心理学博士で沢山の著書を残された小林正観さんが度々語っていらっしゃったことで、「嬉しい・楽しい・幸せ」の略になります。
この「嬉しい・楽しい・幸せ」は実は僕自身もずっと実践し続けているのですが、やり方は簡単で「嬉しい、楽しい、幸せ」と口にするだけです。
(1日に1回言うだけでもいいですし、100回言ってもOKです。回数は多い方がより大きな効果があるようです)
この時、気持ちが入っていなくても構いません。
「嬉しい、楽しい、幸せ」とは思えていなくても構いません。
ただ、不思議なもので、言葉を先に発してしまうと、その言葉に見合った気持ちがその後にやってきたりします。
また、これも不思議なのですが、「嬉しい・楽しい・幸せ」と口にしていると、嬉しいことや、楽しいこと、幸せなことが思わぬ形で見つかるようになったりします。
「嬉しい・楽しい・幸せ」
とても不思議な力のある言葉だと思います。