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責任感が強すぎる、自責感にさいなまれる

責任感が強すぎて、それが自分を追いつめてしまっている方もいらっしゃるかも・・知れません。

お仕事のことで悩まれて、「もうすべて諦めてしまいたくなりました」・・・と話してくださった方がいました。すべてとは・・・生きることも含めてという意味で使われていたのだと・・思います。

彼女はとても責任感の強い方なのだと思ったんです。
だから、逃げたくなる自分をひどく責めていました。

だけど、僕は、逃げることは悪いことじゃないと思うんです。

勿論、いきなりすべてを放棄しましょう・・・ということではなく、その前にできることもあるとは思うんです。だけど、最後は逃げてもいい・・・その位の気持ちでいいと思うんです。

生きるのを諦めそうになる位なら、逃げた方がいい、僕はそう思います。

自分の力のなさにうつ状態になった僕

そんなことを言う僕は、本当はそんなことを言える立場ではないのかも・・知れません。

もう昔の話になりますが・・・僕自身、自分の力のなさやその力のなさが生んだ、責任に耐えられない状態が続いていったことがあって、最後は「もうこのままでは仕事はできなくなりますよ」と医師に言われました。

ドクターストップです。

「できません」とは言えない変なプライドとどこかで逃げたいと思ってしまう相反する自分、自分の力のなさと自分にのしかかる責任の重さ・・・そんなものに悩み続けました。

先生(医師)に止めてもらってよかったのだと思いました。

僕はそこから何故自分がそこまで追い詰められていたのかを考えていました。最初はひたすら自分を責めました。

自責感にさいなまれ続けて、何年も経ちました。
勿論、今でも自分の力のなさと申し訳ない気持ちは消えることはありません。

ただ、ある時、ふとある考え方が浮かんできたんです。
そして、その時から僕は楽になれたのかも・・・知れません。

自分を知る

自分の力が足りなかった。自分が情けない・・・と自責感に苦しむ。

実は僕と同じように、自分を責めて落ち込む方がカウンセラーの方にも多いというお話をある時お聞きしました。カウンセラーも責任の多いお仕事で、責任に押しつぶされそうになることが多いそうです。

ところが、熟練のカウンセラーの方はそんな形で責任に押しつぶされることはないそうです。

何が違うのか・・・ということですが、それはある方に言わせると、「自分の限界」を知っているかどうかの違い・・・なのだそうです。

僕にある時、浮かんできた考え方は「自分は小さい人間なのだ」ということでした。

僕はある意味、ずっとどこかで自分を過信していたのかも・・知れません。それは威張るとかそういうことではなくても、例えば、「できません」と言えない自分、一度任された仕事は途中で諦めたりできない自分・・。

それは、自分がその仕事をできるのだという思いが自分の中にあるということなのかも・・・知れません。

自分を冷静に分析して、自分の力を客観的に把握していれば・・・もしかしたら、断れたのかも・・知れないと思ったんです。

僕にできることは、本当に限られている。自分は小さな存在なんだと、ある意味、そう諦めてしまってから、僕は楽になりました。

これは以前にもお話させていただいたことがあったかも知れませんが、自分を冷静に見ることって、とても残酷なことでもあったりすると思うんです。

だから僕は、そんなことをずっと避けてきたのかも・・・知れません。

だけど、自分を少しだけ知って、自分にできることが限られていることを知って、こんなことを言うと矛盾するようですが、僕はどこか自由になれた気がしました。

今、僕は、逃げることに躊躇しないと思います。(・・・と自信を持っていうのも変ですが・・。)

勿論、突然すべてを放り出すことはしません。
だけど、最後は逃げてもいいかな・・・と思います。

それは自分の限界を知ったから・・・かも知れません。

だけど、自分にできることの限界は上にはあるけど、横には結構広がっていたりするのかも知れない・・・と思うんです。

だから僕は、その横の可能性を色々探っていったら楽しいかな・・・と思っています。