人間関係のストレスをなくす5つの方法
悩みのほとんどは人間関係によるもの・・・なんて言われたりします。
それは「ままならないもの」だから、かも知れません。
でも、その人間関係のストレスをなくすための方法があります。
1.相手に変わることを期待しない
人間関係の悩み・・・そのほとんどは他人のことで、他人をどうしたらいいか?・・・という悩みが多いのかも、知れません。
例えば、職場の上司をどうしたらいいか?近所の○○さんをどうしたらいいか?義母をどうしたらいいか?友人の○○をどうしたらいいか?・・・という悩みです。
でも、そう思ったからこそ、悩みというのは生まれるのかも知れません。
つまり、「他人をどうにかしようと思うから悩みというのは起こる仕組み」のようです。
ですから、他人を変えようと思えば思うほどに悩みは深くなります。何故なら、相手は変わらないから・・です。人は誰かから変えられようとすると、抵抗します。
例えば、突然誰かが、自分の生き方や価値観を否定してきて、もっとこういう風に考えてこういう行動をとった方がいい・・・と言ってきても、誰も素直になんて、聞こうとは思わないと思うんです。そして、抵抗しようとすると思うんです。
相手は変わらない、そう思い定めることで、気持ちが相手をどうにかしたい・・・から、じゃあ自分はどうするか?ということに向かいます。
それこそが、人間関係の悩みから抜け出す最初のステップだと思うんです。
2.諦めることで心が解放される
相手は変わらない・・・そう思うということは、つまり、相手を諦めてしまう・・・ということだと思います。
自分が傷ついてしまうと、それをわからせてやりたい、相手に仕返しをしてやりたい・・・と思うこともあるかも知れません。
でも、僕は一番大切なことは自分が楽になることだと思うんです。相手をわからせてやったところで、何も残らないかも、知れません。それに相手をわからせてやるのは至難の業です。
相手は誰かから無理矢理変えられるのが嫌いです。
それを変えようとするには、何年もかかります・・・。それでも相手はわかってくれないかも・・・知れません。僕はそんなことに期待して、短い人生の大事な時間を費やすのは嫌だなと思うんです。
それよりも自分が楽になれる方がいいと思うんです。
そのためにできること、それは相手を諦める・・・ということです。
その人のことを諦めてしまえば、苦しみからも解放されます。お釈迦様がおっしゃった執着を手放せば苦しみから解放されるとはこのことだと思うんです。
苦しんでいる間は、自分に必ず執着があるはずです。
こうであるべきだ・・・という気持ちが相手にあると、それはつまり、執着している・・・ということであり、それが自分が苦しめていることになるのだと、思うんです。
楽になるには、それを捨ててしまうことだと思います。
3.自分はどうするか?
相手を諦めてしまった後は、自分はこれからどうするか?という風に気持ちを他人から自分に持って行くことができます。
つまり、どう解決するか・・・という風に動き出すことができるようになれます。
相手を諦めたら、早速「自分はどうするのか?」と自問自答してみます。
悩むより、答えを出そうとする・・・ということだと思います。
すると答えは案外簡単に出てきたりします。
何か月も同じことで悩んだりはしなくなると思うんです。
人間関係の答えというのはある程度限られています。大体が、
・自分が変わる
・相手との付き合いをやめる、距離を置く
・相手に伝える
・・・ということになると思います。
自分が変わる・・・というのは後でお話するとして、今すぐにできることは2つあると思うんです。1つは相手に自分が思っていることを伝えることです。
相手が自分の気持ちを落ち込ませるようなことをし続けているような場合ははっきりやめてほしいと伝えることだと思います。
自分の気持ちを伝えることに躊躇する方がいますが、伝えることは悪いことではないと思います、特に自分が傷ついているのであれば。
伝えても相手がわかってくれない場合もあると思います。でも、自分ができることはやってみてもいいのかも知れません。気づいていないだけなら、相手がわかってくれることもあります。
でも、相手に気づいてもらうのが目的であって、相手を変えようとすることが目的ではないので、それで気づいてくれなければ、そういう人なんだと諦めることだと思います。
ただ、自分ができることをやった上で諦めた方が、諦めやすいのかも・・知れません。
もう1つは、距離を置くということです。
人間関係で疲れたと思った時は相手との距離が近すぎたのかも知れません。ですから、少し離れてみてもいいのかも知れません。
お付き合いするのを少しお休みすることで関係が改善することもあります。
職場などどうしても付き合わなければならない時は、割り切った付き合い方をすることだと思います。つまり、ビジネスライクにお付き合いをする・・・ということだと思います。
4.大切なのは距離感
相手の領域に踏み込み過ぎると、うまくいかなくなることがあります。もっと分かり合いたい・・・そう思っている時は要注意です。
人間関係に必要なのは適度な距離感だと思うのです。いくら親友や家族であっても踏み込み過ぎてしまうとうまくいくものも、うまくいかなくなってしまいます。
こんなことを言うと冷たいと思われるかも知れませんが、人間関係はまだ足りない・・・位がちょうどよいのかも知れません。
例えば、親戚との付き合いにしても、そこそこ余所余所しさがあるから、長い間うまく付き合ってゆけるのではないかと思うんです。
親戚といっても、全く別の人格を持った人たちの集まりです。趣味も違えば、好みも違う、学生時代の仲良しグループとはわけが違うわけで・・
それなのに、親戚だからといって、プライベートのことまで根掘り葉掘り知ろうとするのはトラブルの元なのかも知れません。
どんな関係であっても、親しき仲にも礼儀あり・・・なのだと。そのためには、適度な距離を置くことだと思います。
踏み込み過ぎれば相手の欠点がよく見えるようになり、自分の欠点も相手には見えてくる・・・それがトラブルのはじまりなのだと思うんです。
大切なのは、「相手の良いところだけ見て付き合ってゆける距離感、もしくは相手の欠点があまり見えない程度の距離感」・・・かも知れません。
5.自分が変われば相手も変わって見える
今見えているこの世界は、人によって全く違うものに見えたり、感じられたりすると・・・思います。
例えば、夕日。ある方は綺麗な夕日だなと思って、何だかうれしい気持ちになりました。ところが、ある人は夕日のせいで家具が痛むな・・・と思ってカーテンをしめました。
同じ夕日なのに、全く違うことを考えたこの二人は感じ方も対照的でした。
Aさんという親切な近所のおじさんがいます。ある人は親切の押し売りをしてくる人だなぁ・・・と思ってイライラしました。ある人は、こんな自分に親切にしてくれる人はあまりいないな・・・と考えて感謝したくなりました。
Aさんは別に変わったわけじゃあありません。
考え方の違いで、これだけ感じ方が変わったのです。
もしかしたら、人間関係に悩んだ時は、考え方を変えてみてはどうですか?という神様からのアドバイス・・・なのかも知れません。
そう考えたら、人間関係の悩みって本当は幸せに過ごすための試験のようなものなのかも知れません。