ホーム > 人間関係の悩み全般 >

「人に好かれたい」「人から否定されるのが怖い」という気持ちと自己価値感

「人から好かれたい」
「人から否定されたくない」

そんな風に思ってしまうこともあるかも知れません。

好かれたいという思いが強くあって、自分を犠牲にしてしまったり、自分らしくないことをしてみたり。

または、相手に悪気はないのだろうとわかっていても、何かを否定されると、まるで自分自身が否定されたような気持ちになってしまって、落ち込んでしまったり、自分をそこで見失ってしまったり。

そんなことが続くと、人付き合いそのものが嫌になってしまうこともあるかも知れません。

そんな時はどうしたらいいでしょうか?

今回は、自分を犠牲にしてしまうほどの人に好かれたいという気持ち、そして、人から否定されるのが怖いという気持ちの原因や手放し方について見てゆきたいと思います。

目次

「好かれたい」「否定されたくない」と感じることは当然のこと

「好かれたい」「否定されたくない」という気持ちですが、これはどちらもあって当然の気持ちだと思うんですね。

以前にマイナビウーマンが行った「あなたは人に好かれたいと思いますか?」というアンケート調査では、「好かれたいと思う」が84.2%でした。

多くの人は嫌われたくはないわけで、好かれたいという気持ちはあって当たり前のものだと思います。

ただ、その好かれたい気持ちが強くなり過ぎて、コントロールできなくなったり、その気持ちが強いために自分を犠牲にし続けたり、自分らしさを失うようであれば、そこには何か自分をそうさせる原因があるのかも知れません。

また、人には自分のことを認めてもらいたいという根本的な欲求があります。

だから、否定されるのが嫌なのは当然のことで、否定されても何にも感じない、否定されても全然構わない・・と思えるようになる必要はないと思うんです。

否定されて嫌だなと感じるからこそ、自分はそうしないようにしよう、自分は人のことを認められる人になろうと思えるのだと思います。

ただ、(否定されるのが)「怖い」という気持ちになると、その気持ちが原因で人との関係がうまく築けなくなったり、色々な意味で自分の自由が奪われてしまうかも知れません。

そんな時は、否定されるのが嫌という気持ちはそのままに、その「怖い」という気持ちだけは少し手放せるようになるといいかも知れません。

また、否定されるのが嫌を通り越して、怖いという気持ちに発展している場合は、そこに何か自分をそう思わせている原因があるのかも知れません。

この、時に自分を苦しめてしまうほどの「好かれたい」という気持ち※、そして、「否定されるのが怖い」という気持ちですが、思わぬことがこの2つの気持ちの原因になっていることがあります。

※ここからは「好かれたい」=自分を苦しめてしまうほどの(強すぎる)「好かれたい」気持ちと考えていただければ幸いです。

何故、否定されることが怖いのか?自己価値感とは?

では何故、「好かれたい」のでしょうか?
何故、否定されることが怖いのでしょうか?

誰もがある程度は好かれたいもので、それは当たり前の気持ちだと思いますが、その気持ちを通り越して、自分を犠牲にしてまで周りに好かれたいと思ってしまうのは何故か?

否定されるのは誰もが嫌なものだし、それは持っていて当たり前の気持ちだと思いますが、嫌を通り越して、怖いと思ってしまうのは何故か?

ということですが、これは人によって色々な原因があると思います。

ただ、自己価値、もっというと、自己価値感の低さがこの2つの大きな原因になっていることがあります。

自己価値感とは、自分を価値のある存在だと思う心のことです。

ところで、怖いという言葉にはこんな意味があります。

「1)それに近づくと危害を加えられそうで不安である。2)悪い結果がでるのではないかと不安で避けたい気持ちである。」(出典:デジタル大辞泉(小学館))

1)と2)の意味がありますが、どちらも「不安」が関係していることに気づきます。

怖いのは不安だから・・というわけですが、この不安というのは、自分を守るために感じるものです。

将来が不安だと感じるのも、将来の自分を守るため。そのために、不安という感情が湧き上がるのです。

だから、怖いという時は不安がある時で、不安な時は自分、もしくは自分の何かを守ろうとしている時・・ということになります。

じゃあ、否定されるのが怖い時、自分は何を守ろうとしているの?

ということですが、その1つは先ほどの自己価値、もしくは自己価値感かも知れません。

似たような意味のある言葉で自己重要感という言葉もあります。自己重要感とは、自分は重要な存在なんだと感じる心のことですが、この自己重要感が好かれたい、否定されるのが怖いことに深く関係していることもあります。

自己重要感については自己重要感という悩みの根源。自己重要感を高める2つの方法にて詳しくご紹介しています。

さて、自己価値、もしくは自己価値感ですが、自己価値とはその言葉の通り、自分の価値のこと、自己価値感とは、自分を価値のある存在だと思う心になります。

これが好かれたい、または否定されるのが怖いという気持ちとどう関係しているのか?

ということですが、自己価値感が低い状態はつまり、自分には価値がない、もしくは自分には存在価値がないと思っている状態になります。

この自己価値感が低い状態だと、人から好かれたいと過度に思ってしまったり、または、他人のちょっとした言葉に傷つきやすい自分になってしまうことがあります。

自己価値感がある程度ある状態の場合は、好かれたいと思っても自分を犠牲にしてまで好かれたいとは思わないかも知れません。

また、自己価値感がある程度ある状態の場合は、他人の(否定的な)言葉に対しても、「あぁ、あなたはそう思うんだね」という風に、相手と自分をわけて考えることができたりします。

ところが、自己価値感が低い状態の場合は、例えば、好かれない、嫌われるということは、自分の価値、場合によっては自分の存在価値をさらに下げることを意味していて、だから、その状態では、好かれたいという気持ちがコントロールできなくなってしまうことがあります。

また、自己価値感が低い状態の場合は、相手の否定的な言葉はある意味、自分の価値を下げること、場合によっては自分の存在を否定されることを意味していて、だから、ちょっとした言葉に落ち込んだり、またはイライラしてしまったり、それを引きずってしまったり・・ということがあるかも知れません。

そして、それがもう傷つきたくないという気持ちや怖いという気持ちに発展することも。

もっとも、先ほども書かせていただきましたが、好かれたい、否定されるのが怖いという気持ちの原因は色々とあって、これだけが原因ではないわけですが、この自己価値感の低さはその大きな原因の1つのように思います。

自己価値感が低い原因は何か?

ところで、そもそも自己価値感が低い原因は何か?

・・ということですが、ある心理の専門家によると、自己価値感が低い人の原因を探ってゆくと、「一生懸命頑張ったのに、自分の大切な人に認められなかったり、否定された経験」にたどり着くことが多いそうです。

自分の大切な人とは、例えば、親がそうです。

一生懸命頑張ったのに、親から認められなかったり、否定されたり・・そういった経験が自己価値が認められない根本的な原因になっていることもあります。

反対に、親に褒められたり、認められて育った人は自己価値感が高くなりやすく、それは自分で自分のことを認めることができている状態なので、必要以上に人から好かれたいと思うことはないかも知れません。

好かれるというのは、自分を認めてもらえたということでもあると思うのです。

また、自己価値感が高い人は、人からの言葉に自分を見失う・・ということは少ないかも知れません。

否定的なことを言われても、自分で自分を認められているために「私はそうは思わない」と思えるためです。

言い換えると、自分で自分のことを認めることができれば、好かれたいと必要以上に思ったり、他人の否定的な言葉に心が揺れたりすることも減ってゆくかも知れません

自己価値感というのは、大人になってからも十分に高めてゆけるものなので、今、自己価値感が低くても、それは自分次第で高めることができます。

自分で自分を否定していると否定されるのが怖くなる

自己価値感をどうやって高めていったらいいか?ということですが、そのためには自分のことを自分で認めてゆく・・ということがとても効果的です

この場合は、自分、もしくは自分の価値を認めてゆくということになります。

自己価値感の低い人の場合は、この反対のことをしていることが多いです。

どういうことかというと、自分で自分のことを否定していることが多い。これは無意識にやっていることが多く、自分では気づかないことが殆どかも知れません。

例えば、後悔することが多い人。「あぁ、あんなことを言わなければよかったな」と後悔することも実は、自分を否定していることになります。

そう言ってしまった自分を否定しているわけです。そう言いたくなった自分の事情を考慮しないまま、です。

自己価値感がある程度ある人は、そういう意味では後悔というより、反省の方が多いかも知れません。

後悔は自分を責める行為であることが多いですが、反省は違います。

自分を否定する癖のある人は、そんな風にして、至るところで自分を責めたり、否定している可能性があります。

そして、不思議なことに、自分で自分を否定していると、人から否定されるのが怖くなることがあります。

どういうことかというと、自分で自分を否定していると、自己価値感がどんどん下がっていきます。

そうなると、自分や自分の存在価値を感じられなくなるので、どんどん自分がみじめに思えてきます。

そして、その状態から抜け出すために、人から認めてもらう必要がでてきます。(承認欲求が必要以上に高まってしまいます。その結果、好かれたいと思うことも。好かれるというのは承認欲求を最も満たしてくれることの1つであるため)

人から認めてもらう必要があるのに、人から肯定してもらう必要があるのに、否定されたりしたら、さらに自分がみじめになってしまうことがあって、だから、否定されることを極度に避けようとしたくなる。

こんな風にして、自分で自分を否定していると、人から否定されるのが怖くなってしまうのです。

自己価値感を高めるためにできること

さて、少し話がそれましたが、自己価値感を高めるためには何をしたらいいか?

ということですが、そのためには自分で自分を否定する癖を、自分で自分を認めてゆく習慣に変えてゆく必要があると思います。

もっとも、自分が無意識にやってきたようなことを変えることはそんなに簡単なことではありませんが、ただ、少しづつでも自分で自分を認めてゆくことを習慣にしてゆきます。

だけど、自分で自分を認めるなんて・・と思われるかも知れません。

実は僕自身がそういう風に思っていたんですね。僕自身、以前は自分をよく否定していました。

欠点を直せ、悪いところを見つけてそこを直せ・・という風に教えられて育ったので、自分で自分を認めるなんてことをしたことがないわけで、自分で自分を認めるなんて恥ずかしいことのようにさえ感じていました。

ところが、自分で自分を認めていないことが自分が抱えていた様々な悩みにつながっていたことをある時に知って、そこからは少しづつ自分で自分を認めることを実践してゆきました。

そうするようになって、不思議と沢山の悩みが自然と消えていきました。

自分を否定する癖というのは、思わぬ形でやっていて、そして、それは思わぬ形で様々な悩みにつながっているようです。

少し話がそれましたが、自己価値感を高めるためには、自分を認めてゆくようにすることがとても効果的です。

具体的には、例えば、1日の終わりに自分のよかったところを自分でいくつか挙げてみます。

自分のよかったところ、例えば、「今日は疲れていたけど弱音を吐かずに頑張った」でもいいし、「落ちていたゴミを拾った」でもいいです。

または、「友達の話を親身になって聞こうとした」でもいいし、「お客さんの立場になって考えた」でもいいです。

こんな感じで思いついたことを小さなことでもいいので、どんどん挙げていきます。

そうやって自分のよかったところを自分で挙げてゆくことがイコール、自分を認めることになって、それが結果的に自己価値を高めてゆきます。

また、自分の価値を認めてゆくようにすることも良い方法だと思います。

自分の価値というと大げさに聞こえるかも知れませんが、自分自身でこんな自分なら、存在する価値があると思える・・・というものを考えてみます。

例えば、思いやりのある行動のできる自分なら、そう思える・・・と思った場合は、毎日の暮らしの中で、チャンスがある時にちょっとしたことでいいので、思いやりのある行動をとってみます。

例えば、「電車の席を譲った」でもいいし、「道を譲った」でもいいです。

そして、その日の終わりに、そういう行動をとることができたことを「よかった」と自分で認めてみるのです。

(日記などに書き込んでゆくのもいいかも知れません)

そうやって自分で自分を認めてゆくと、自己価値感は少しづつ高まっていきます。

このやり方の何がいいかというと、人に依存しなくて済むということで、自分次第でいくらでも自己価値感を高めることができます。

人に認めてもらっても自己価値感は高まりますが、そのやり方だと自分以外の人に依存しなければなりません。

人は認めてくれる時もあれば、認めてくれない時もあるわけで、そのやり方では自己価値感は上がったり、下がったりして、安定しなくなるかも知れません。

それに比べて、自分で自分を認めてゆくやり方は自分次第でいくらでも、いつでもできます。

少しまとめると、自己価値感を高めるには、

1)自分を否定する癖を自分を認める癖に変える
2)自分の価値を感じられる行動をとってみる。そして、その自分を自分で認めてゆく

といったことが効果的だと思います。

気を付けたいのは、人は基本的に自分には厳しいということ、そして、人は自分のことは主観的に見ることが多いということです。

これはどういうことかというと、例えば、ちょっと体調が悪くて、人に優しくできなかったとします。こんな時、

「何でもっと優しくできなかったんだろう。情けないな・・」

なんて思ってしまう人は自己価値感を高められないことが多いかも知れません。自分を否定しているからです。

この場合、自分のことじゃなくて、大事な友達のことだったとしたら・・と考えてみると・・

「体調が悪かったのだから、無理もないよ・・」

という言葉を掛けてあげることができるかも知れません。

この、自分自身のこととしてではなく、時には友達のこととして考えてみる・・ということも、自分を否定したくなった時に使えるテクニックだと思います。

自己価値感をうまく高められない・・という人は、こんな風にして、主観的になり過ぎた結果、自分に厳しくなってしまうことが(自己価値を高められない)原因になっていることがあるので、注意する必要があると思います。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。