友達といても孤独感や寂しい、虚しい気持ちが湧いてくるのは何故?
友達といても孤独な気持ちになったり、どこか寂しい気持ちが湧いてくる。
そんなこともあるかも知れません。
不思議なもので、物理的に誰かと一緒にいるから、孤独にならない、寂しくならない・・というわけではないようです。
人と一緒にいても孤独感や寂しいという気持ちが湧いてくることがあります。
それにはどうもある理由があるようです。
今日は、友達といても孤独や寂しさが湧いてくる理由について、見てゆきたいと思います。
また、寂しさと少し似た感情ですが、友達といても虚しいという気持ちが湧いてくるということについても見てゆきたいと思います。
目次
- 人と一緒にいるのに寂しい気持ち、孤独な気持ちになるのは何故?
- 「虚しさ」は、自分が本当に望んでいることと違うことをした時に湧いてくる
- 寂しい、虚しいという気持ちは自分に何かを教えてくれている
- 一緒にいて孤独を感じる友達とは離れるべきか?
人と一緒にいるのに寂しい気持ち、孤独な気持ちになるのは何故?
友達と一緒にいたり、友達に囲まれているのに寂しい、孤独を感じてしまう。
でも、その理由は何でしょうか?
何か自分をそうさせている原因があるのでしょうか?
孤独や寂しいという気持ちの原因になるものはいくつかあるのですが、その中の1つとして、人は相手と「つながり」を感じられない時に寂しいと感じる、もしくは孤独だと感じるようにできているようです。
ここでいうつながりとは物理的なつながりではなくて、精神的な、もしくは心のつながりのことになります。
ただ人と一緒にいるだけでは、物理的なつながりを得ることはできても、精神的なつながり、もしくは心のつながりを得られるとは限らないわけですが、それが例えば、多くの友人達と一緒にいても孤独を感じてしまう理由でもあるかも知れません。
もし、友達のグループの中にいても、心のどこかで寂しさを感じているような場合は、その相手の友人達と自分との間に精神的なつながり、心のつながりを感じられていないのかも・・知れません。
じゃあ、心のつながりってどうやったら持てるの?
ということですが、例えば、共通の何か、例えば、共通の趣味があるだけでも、相手とつながりを感じられたりします。
ただ、それは心のつながりかというと、必ずしもそうとは限らなくて、共通の趣味があるというだけでは、心のつながりは持てないかも知れません。
共通の何かがあるだけでは心のつながりは生まれない。ただ、共通の「思い」があれば、そこには心のつながりが生まれる可能性があります。
だから、心のつながりが欲しい時は、共通のモノではなくて、共通の思いの方を大事にしてゆく必要があるのかも知れません。
話を少し戻しますが・・
友達と一緒にいても寂しくなってしまうのは、もしくは孤独な気持ちになってしまうのは、その友達との間に心のつながりを感じられないから、なのかも知れません。
心のつながりを感じられない相手とは、いくら一緒にいても寂しいという気持ちが消えなかったり、むしろ、一緒にいようとすればするほど、孤独感が増していったりすることがあります。
「虚しさ」は、自分が本当に望んでいることと違うことをした時に湧いてくる
冒頭では友達といても虚しいという気持ちが湧いてくる・・ということについて書かせていただきました。
ではこの「虚しい」という気持ちの原因は何でしょうか?
何故、虚しいと感じるのか?
・・ということですが、虚しいという気持ちは、自分が本当に望んでいることとは違うことをした時に湧いてくることがあります。
以前、虚しい気持ちの原因とその解消方法とは?でもご紹介しましたが、その時は、虚しさとは、自分が本当に望んでいることと現実のズレであると書かせていただきました。
だから、本当にやりたいこととは違うことをしていたり、無理をして何かをしていたりすると、虚しさを感じやすくなります。
もっとも、虚しい気持ちの原因はその1つだけではありませんが、例えば、友人達の集まりに参加した後、もし、虚しいという気持ちが湧いてくる場合は、それはもしかしたら、本当は望んでいないことをしたから・・なのかも知れません。
虚しいという気持ちに苦しめられてしまうことが多い人は、何事に対しても真摯に取り組む人も多く、また、自分の気持ちに嘘をついてまで無理をしてしまうという人も多いようです。
もし、自分の気持ちに素直に従うことができたなら、恐らく虚しいという気持ちは感じないと思うんですね。
でも、自分の気持ちを無視したり、無理を続けてしまうと、いずれはその時に感じた気持ちがたまっていって、それが大きな虚しさになってしまうことがあります。
そんな時は、少し自分の気持ちに素直になって、無理をするのをやめてみることで、虚しいという気持ちも手放せるかも知れません。
寂しい、虚しいという気持ちは自分に何かを教えてくれる
寂しいとか孤独、虚しいという感情は、一見するとマイナスな感情に思ってしまいます。
ただ、そんな寂しい、孤独、虚しいといった感情も実は自分に何かを教えてくれているんだと思うんです。
何故、そう思うのかというと、感情というのは、例外なく、自分のために働くものだからです。
例えば、不安という感情は自分を危険なことから守るために湧いてくるものです。不安を感じるから・・暗い夜道を歩くのはやめようと思えるわけです。
同じように、寂しい、孤独、虚しいといった感情も何らかの目的や理由があって、自分のために湧き上がってきているものだと思います。
それらは、自分のために働いてくれるものですから。
もっとも、自分のために働いている感情も、使い方を間違えると(本来であれば、自分のために働いてくれているはずの感情に)自分自身が振り回されてしまう・・ということにもなるわけで、感情はうまく使ってゆく必要があるわけです。
ただ、本当は寂しい、孤独、虚しいという感情は自分に何かを教えてくれているんだと思います。
では、何を教えてくれているのか?
・・ということですが、それは人によって違ってくるかも知れません。
ただ、その1つは「もっと自分を大切にした方がいいよ」ということなのかも知れません。
寂しいと感じたり、虚しいと感じることが多いという人は、結構無理をしていたりします。自分の気持ちを無視してでも、頑張っていたり、どこかで自分を犠牲にしていたり。
もしかしたら、寂しさや孤独、虚しさという感情は、「そういうことを続けるのはあまりよくないかも知れないよ」ということを自分に教えてくれているのかも知れません。
これまで自分を押し殺したり、自分の素直な気持ちを無視してきた人が自分を大切にしようと、自分を変えようとした時、その人の世界が大きく変わってゆくことがあります。
自分を押し殺したり、自分の素直な気持ちを無視することをやめることで、一時的につながりが途絶えてしまうこともあるかも知れませんが、その後に大きな喜びや楽しさが次々と見つかったり、自分が本当にやりたかったことが見つかったりすることがあります。
虚しさ、寂しさという感情はある意味、そんな自分が本当に求めていたものへと導いてくれるものなのかも、知れません。
一緒にいて孤独を感じる友達とは離れるべきか?
最後に、一緒にいて孤独を感じる友達とは離れた方がいいのでしょうか?
それは恐らく、その人の置かれた状況によっても変わってきますし、先ほども書かせていただいたように孤独を感じる理由はそれ以外にもあるので、一概に離れた方がいいとは言えないと思います。
心のつながりを感じられていないのは、自分が心を開いていないから・・ということもあって、その場合に必要なのは友達から離れることではなくて、自分から心を少し開いてみる・・ということかも知れません。
ただ、心のつながりを感じられているか?これから相手と心のつながりを築いてゆけるか?と考えてみて、もし、そうは思えないなら、少し離れてみるのはよいことかも知れません。
人は誰もが変わり続けてゆくもので、今、つながりを感じられていなくても、将来のことは誰もわからないわけで、またどこかで道がつながって、その友達との心のつながりが取り戻せることもあると思うんです。
だから、少し離れてみるというのは、僕はそれは1つの選択肢なのかなと思います。
寂しかったり、孤独を感じていたりすると、誰かと一緒にいたくなったりします。
だけど、皮肉なことに、一緒にいてもそこにつながりがなければ、もっと孤独になったりする。
そこから抜け出すために求めるべきは物理的なつながりではなくて、心のつながりなんだと思うのです。
心のつながりというのはそんなに多くの人との間に持てるものではないかも知れませんし、それは時間をかけて築いてゆくものなので、今すぐに手に入るというものでもないかも知れない。
ただ、心のつながりを持てたと感じた後は、たとえ、一人でいる時もそんなに寂しくはなかったり、孤独ではなくなったりします。
「友達はそんなに多くいないし、一人でいることも多いけど、そんなに寂しいとは思わない。」
中にはそんな人もいますが、そんな人は人と一緒にいることはそれほど多くはなくても、どこかで誰かと心のつながりを感じられているのかも知れませんね。