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趣味がない、見つからないという悩みについて

趣味がない、趣味が見つからない。

そう思って悩んでしまうこともあるかも知れません。

そんな時に、どうやって趣味を見つけたらいいか?「趣味がないから毎日が楽しくないのだ」と思った時はどうしたらいいか?

また、そもそも趣味とは何か?趣味がないと人生は楽しめないのか?・・・今回はそんなことについても考えてみたいと思います。

趣味はなくてはならないものか?

趣味がないと人生が豊かにならないか?

・・と考えてみると、そうではないのかも知れません。趣味がなくても、楽しい人生、豊かな人生を送っている人もいます。

ミュージシャンで俳優の福山雅治さんは自身のラジオの中で(リスナーからのメールに答える形で)こんな風に語っています。

ぜんっぜんいらないから、趣味とか。

(中略)

趣味があれば人生豊かになれるって言うのも違うと思う。本当に心が豊かな人っていうのは、ただ空を見上げて、流れる雲を追いかけるだけで、感動できる人のことですよ。

僕はそういう天才を知っています。写真家の植田正治先生。

鳥取県の米子、境港界隈、あの辺りに住んでいらっしゃったんだけど、毎朝散歩に出かけて、なんか拾って帰ってくる。落ち葉とか枝とか拾って帰ってくる。それをテーブルの上に乗せて、写真を撮る。

そこらへんに埃が落ちてても、「この埃、なんか面白い形してるな」パシャ・・・みたいな感じですよ。

先生はそれが趣味であり、人生であったのかもしれないけど、「何かやんなきゃ!」とかそういうことじゃないよね。必然的に体が動いたこと、動かざるを得ないくらい興味を持ったことが趣味になる。

別にそれが趣味にならなかったとしても、毎日空を見上げるだけで感動できる人って世の中いるわけですよ。

福山雅治 福のラジオ/TOKYO FMより

「これが私の趣味です」

そう言えるものがないと楽しめないか?というと、そうではないのかも知れません。

これが私の趣味ですと人に胸を張って言えるようなものはないけれど、充実した毎日を送っている・・・そんな人もいます。

毎日やるべきことに追われていて、趣味と言えるものはないし、その時間もないけれど、そうやってやるべきことをやっている毎日も悪くはない・・そんな人もいます。

そう考えてゆくと、趣味は必ずしもないといけないものではないのかも知れません。

勿論、冒頭で書かせていただいたように、どうやって趣味を見つけるか?ということについてはこれから書かせていただきますが、ただ、「趣味がなくても大丈夫」だと思って、何かを探し始めるのと、「趣味がないとだめだ」と思って何かを探し始めるのでは、気持ちの持ち方が全く違ってくるように思います。

楽しいことは、何かに追われて見つかるよりも、何か楽しい気分になっているような時に見つかりやすいものなので・・どちらかといったら、「趣味はなくても大丈夫」と自分にプレッシャーをかけずに、少し気持ちを楽にした上で、何かを探し始めてみてもいいのかも知れません。もし、趣味が欲しいと思った時には。

趣味とは何か?

趣味とは何か?

・・と考えていった時、それは、必ずしも世間一般で趣味として認識されているものだけとは限らないと思います。

冒頭の福山さんのお話ではありませんが、空を見上げることで気持ちが明るくなる・・そう感じたのなら、それも趣味であることに違いないと思うのです。

趣味とは、辞書で調べると「楽しみとしてしている事柄」(小学館/デジタル大辞泉)とありますが、それが楽しみになるなら、それは趣味なのだと思います。

それは自分が楽しみとしていることなので、人がどう思うかはあまり関係なくて、自分が楽しいと思って、楽しみになるなら、それは趣味なのだと思います。

それは世間一般で趣味として認識されていないようなことでもいいし、小さなことでもいいと思うんです。

それはまた、継続して続けるものではなくてもいいのかも知れません。

趣味というと、何か定期的に続けてゆけるもの・・という風に思ってしまいますが、やりたいと思った時だけやる・・それも立派な趣味だと思います。

勿論、継続してやらなければならないものもありますが、ただ、気が向いた時だけ、やることも、それが自分の楽しみになるなら、それは趣味だと思います。

冒頭で、「趣味がないから毎日が楽しくないのだと思ってしまった時はどうしたらいいか?」

・・と書かせていただきましたが、そんな時は、そんな、たまにしかやらないもの、気が向いた時にしかやらないもの、だけど、何だかちょっと楽しい・・というものを増やしていってみてもいいのかも知れません。

そんな小さな何かが集まって、大きな喜びになることもあります。

何か小さなことで、ちょっと好きだな、ちょっと楽しいな、または、ちょっと興味がある・・そう思えるものを少しづつ増やしてゆきます。

そういう小さなものが増えて、大きな喜びになることもあるし、そうやって集めた小さな、だけど楽しいと感じるものの中から、これが自分が求めてたものだと思えるものが見つかるかも、知れません。

やりたいことが見つからないと悩んだ時は?

では、そもそもやりたいこと、好きなこと、楽しいことが見つからないと悩んだ時はどうしたらいいでしょうか・・?

実は、やりたいことや好きなこと、楽しいことというのは見つけるのがとても難しいものだと思います。

でも、何故でしょうか・・?

それは、やりたいことや好きなこと、楽しいことというのは、見つけるものというよりも、気づくものだから・・・だと思うのです。

つまり、いきなり、「これが自分がやりたいことだ!」というものが見つかるというよりも、やっているうちに、これが自分のやりたいことだと「気づく」ものというか。

何が言いたいかと言うと、「やってみないとわからない」ということなんです。

やってみないとわからない。

最初はそんなに興味がなかったものが、自分を支えるようなもの、一生懸命になれるもの、心から楽しいと思えるものになる・・ということがあります。

だから、どんなことも、「やってみないとわからない」ものだと思います。

やりたいことが見つからない時は、考えることや探す時間を少し減らして、何かを実際にやってみる時間を増やしてみてもいいのかも知れません。

これがやりたい!というものが見つからなくても、何かちょっとでも自分の心に引っかかったら、やってみる。

やっても意味がないなと思っても、それでもいいと思うのです。

意味がないと思うものでも、ちょっとでも自分の心のどこかに引っかかったものなら、やってみます。

それが本当に意味がないかどうかは、やってみないとわからないためです。

そんな風にして何気なくやってみたことが、何か、自分にとって大きな喜びに繋がっていった・・そんなこともあります。

思うように楽しめない時は充電している時

「思うように物事を楽しめない。毎日が楽しいとは思えない。」

そんな日々は辛い毎日だったりします。

ただ、それは辛い日々ではあるかも知れないけど、無駄な日々ではないのかも知れません。

思うように楽しめない日々は、無駄な日々ではなくて、充電している時だと思うのです。

何を充電しているのかというと、将来の喜びです。

楽しめない時があるからこそ、喜びというものは大きくなるものだと思います。

学校のマラソン大会のようなものでしょうか。

走っている時は辛いし、何でこんなに辛い思いをして走らないといけないんだと思ったりしても、走り切った時、何だか気持ちよくて、達成感が生まれたりします。

楽しめない日々というのは、そんな喜びをつかむために、走り続けている日々なのかも、知れません。