楽しい人生を生きるたった3つのコツ
以前にアメリカである実験が行われました。40歳になった時に「もう40歳」と考えるグループと「まだ40歳」と考えるグループの寿命を比較するという実験で、2千人もの人が対象となりました。
結果はどうなったと思われますか・・・?
結果は・・・「まだ40歳」と考えるグループの方が長生きだったんです。
しかも何年差ではなく、10年も差が出たそうです。
年をとることの捉え方が違っていた・・・たったそれだけで10年もの差が出るなんて不思議です。
でもこの2つのグループに差なんて本当はそんなになかったはずです。どちらも同じ40歳。40歳という事実は変わらないけど、捉え方が少し違っていた。それが10年という大きな差になるなんて。
もう何歳と捉えることもできますが、まだ何歳と捉えることもできる。あとこれしか残っていないと捉えれば何だか悲しくなりますが、まだこれだけ残っていると捉えたら、何だか楽しくなったりします。
そういう1つ1つの物事に対する捉え方が自分の人生に対する捉え方そのものも、もしかしたら変えてくれるのかなと・・・思うんです。
楽しむことそのものを人生の目標にしてしまう
以前の僕は努力して頑張って何かを成し遂げたり、人よりも抜きんでることが大切なことだと思っていました。
でも、そうやって頑張ってきて、僕は体を壊して満足に仕事もできないようになったんです。
このままではもう自分がだめになると思って、僕は方向転換をしようと思いました。大袈裟なことを言えば、人生の方向転換をしようと。
僕が体を壊した原因は簡単に言ってしまうと、頑張り過ぎでした。その頃、365日働いていました。小さな仕事をはじめて、それを必死に守ろうとして働きました。
休めばいいのに・・・と言われても、休むのが怖かったんです。
でももう頑張ることもできなくなり、体が痛みで動かなくなって寝たきりで仕事をするしかないと・・・そんなところに来たとき、自分を変えないといけないと、やっと思えました。
僕にとって、人生で何かを成し遂げることが全てだったけど、それを変えてみようと思ったんです。
僕は一生懸命頑張ってきたつもりだけど・・・1つのことが欠けていました。
楽しむこと・・・です。何を頑張ってきたかと聞かれたら、これとあれと・・と言えるけど、何を楽しんできたかと言われたら、言葉につまってしまう・・・そんな自分でした。
自分で自分を追いつめて苦しくなってやっと、そんなことに気づきました。
そして、これからは楽しむことそのものを目標に生きてみようかなと・・・ふとそんなことを考えました。
どんな人生にしたいかと自分に問いかけてみました。何かを成し遂げる人生も素晴らしいとは思うけれど・・・僕はその時、楽しい人生だったと言えるそんな人生にしたいなと・・思ったんです。
楽しむことそのものを人生の目標にしよう・・・そう思ってからは、色々なことが今までとは違って見えたり、今まで思いもしなかったことが浮かんで来たり、見えたりするようになりました。
最終的な目標が違うわけなので・・・歩いてゆく道も全く違うわけで・・・見たことのない景色と言うのでしょうか・・・そんなものを見ていたというか・・。
そうやっているうちに何故か不思議なことが沢山起こるようになりました。
今までうまくいかなかったこと、仕事や人間関係・・・そんなものがどんどんうまくまわり始めるようになったんです。
楽しむことそのものを目標に生きてみようと、実践を続けてゆくと今まで見つかることのなかった楽しいことが見えるようになりました。
それはほんの小さなことだったりします。だけど、小さな楽しみがどんどん見つかってゆく不思議な体験をしました。
仕事はお金をいただく以上、楽しいことばかりではないですが・・・楽しむ工夫を自然とするようになりました。どうやったら、楽しくなるかなと・・そう考えて仕事をするようになったんです。
すると、じゃあ、お客さんに喜んでもらえることをしてみようかなとか・・・今まで頭ではわかっているつもりだったけど・・・行動に移せなかったことを実践するようになりました。
楽しむことそのものを人生の目標にしてしまおう・・・そう思って実践してゆく中で、何だか楽しくなってゆく自分がいる、人を羨んだり、駄目な自分を責めていたのに、今、笑って過ごせている自分がいます。
「辛い人生」「楽しい人生」「幸せな人生」
生きていると、どうしても苦しいことも悲しいことも起きるわけで、そんなことで頭がいっぱいになってしまうこともあります。
でも、僕はもうそうやって起こるマイナスな出来事って諦めてしまおうかなと・・・思うようになりました。
以前の僕はある意味、完璧に生きようとしていたのかも知れません。でも、マイナスな出来事をどうにかして排除しようとしたり、そこに納得のゆく答えを見つけようとしている時は、楽しくはありませんでした。
辛いこともある、悲しいこともある、納得のいかないことだってあるけど、自分の人生を決めるものって、やっぱり、何があったか・・・という事実や現実というよりも、自分がこの人生で何を思って生きたか・・・ということなんだと思ったんです。
自分に起こったマイナスな出来事のことばかり考えれば、僕の人生はきっと「辛い人生」になると思うんです。
だけど、例えば小さなことでも、楽しいなと思うことばかり考えようとして生きたら、きっと僕の人生は「楽しい人生」になるように思ったんです。
辛いことも苦しいことも起こるけど、感謝できることを考えようと思って、苦しいことを思うより、感謝の数を増やしていったら、きっと僕の人生は「幸せな人生」になりそうな気がしています。