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夫婦円満のたった2つのコツとは?

あるご夫婦がいました。結婚してから29年という月日が経ちましたが、なんと夫婦喧嘩を一度もしていないのです。

このお二人がやってきたこと・・・何だと思われますか?

与えて得る夫婦関係

喧嘩というのは必ず、売る方がいて、買うほうがいないと成立しません。喧嘩を売る人だけでは喧嘩になりません。必ず喧嘩を買う人がいないとダメです。

このお二人は、喧嘩を売ることも買うこともしない・・・そう決めて結婚したのだそうです。

だから、例えば、どちらかが、何かを言っても、もう片方がそれを買わなければ喧嘩にはならない。そうやって、売らないし、買わないを実践してきた結果、29年間夫婦喧嘩なしで穏やかな日々を過ごしてこれたそうです。

売らないし、買わない・・・なかなか実践するのは僕には難しいですけど、ただ、このご夫婦はきっと、二人の違いというものを歩み寄る形で埋めてきた・・・というよりは・・・その違いをそのまま受け入れてしまってきたのではないかなと・・・そんなことを思いました。

歩み寄ることは時に大切なことだと思うんです。

ただ、歩み寄るということは、お互いのままを受け入れているというよりも、私も変わるから、あなたも変わってね・・・そういうことだと思うんです。

それよりはこの人はこういう人なんだなと、思い切って受け入れてしまった時に歩み寄る必要もなくなるのかなと・・・ふと、そんなことを思いました。

それはとても難しいことですけど、相手を相手のまま受け入れようとすると、不思議と相手も自分のこととそのまま受け入れようとしてくれたりします。

だけど、自分のことをわかってもらおうとするだけでは、相手は自分を受け入れてくれなくて。

それはつまり・・・自分から与えてみようとした時に、相手から同じものを得ることができるということなのかも知れません。

夫婦関係というのはそんな風に、与えて得るようにできているのかなと思ったりします。不思議なものだと思います。

もう1つのコツ

この29年間夫婦喧嘩を一度もしなかったご夫婦にはもう1つの秘密がありました。

それはお互いに「感謝」という気持ちを持っていたことです。旦那さんは、結婚する前は一人暮らしでした。だから、自分で料理をしていたし、片付けや掃除、洗濯もしていました。

ところが、結婚してからはそれらをすべて奥さんがやってくれるようになった。

結婚して奥さんが専業主婦になった場合、料理や掃除、洗濯はしてもらって当たり前と考えることもできたと思うんです。

でも、この旦那さんはそれを当たり前だとは思わなかった。

奥さんは奥さんで旦那さんがお仕事をされて、お給料を稼いできてくれることを夫なんだから当たり前と思うこともできたかも知れません。

でも、そうではなかったようです。

旦那さんは言いました。
感謝という概念があれば、夫婦喧嘩は起きない・・・と。

そのなのかも知れないと、思いました。

「当たり前」という思いが色々なものを奪ってゆくのかも知れません。言い換えれば、「当たり前」という思いがなければ、夫婦はずっと円満でいられるのかも知れません。

勿論、多少衝突したりはすると思いますし・・・長年夫婦を続けていると、多少どころではなく、大きくぶつかってしまうこともあったりします。

でも、「当たり前」という思いがお互いに対してなければ、そして、このご夫婦のように相手に対して「感謝」という概念があれば、きっといつでもやり直せるような気が僕はしています。