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子供を作らない選択をしても幸せになれるか?老後や結婚する意味も

以前、子供がいない夫婦として生きてゆくことについてという記事を書かせていただきました。

その後に、2つの質問をいただきました。

1つ目の質問については子供ができなくても、子供がいなくても幸せになれますか?にて筆者なりに思ったことを書かせていただきました。

もう一つ、こんな質問も頂戴しました。

好きな人と結婚して幸せです。だけど、子供が欲しいとは思えません。夫婦二人の人生を選ぶということは悪いことでしょうか?

結婚したのに子供を作らないなんて意味がないと言われ、ショックを受けました。

子供がいなくても、このまま幸せでいられるか、また、老後のことを考えると不安になってしまうこともあります。

今回は、この場をお借りして、子供ができないということではなく、子供を作らないという選択をするということについて、考えてみたいと思います。

子供を作らない、子供が欲しいと思えないことについて

ある雑誌のインタビューの中で、女優の山口智子さんが語った言葉が大反響を呼んだことがありました。

下記は、山口智子さんが語った言葉です。

「私はずっと、子供を産んで育てる人生ではない、別の人生を望んでいました。今でも、一片の後悔もないです。

人それぞれ、いろんな選択があっていいはず。

もちろん、子供を持って初めてわかる感動もあると思います。実際に産んでみないとわからないことだと思うけれど。

でも私は、自分の選択に微塵の後悔もないです。夫としっかり向き合って、二人の関係を築いていく人生は、本当に幸せです」(出典:「FRaU」16年3月号)

山口智子さんのように子供を作らないと決めたご夫婦もいらっしゃると思います。

中には、子供を作らないと決めたことに後悔はないけど、それでも、やはり、どこかで肩身の狭い思いをされたり、または、子供が欲しいと思えない自分達はどこかおかしいのだろうかと、そう考えてしまう方もいます。

ただ、山口さんの言葉ではないですが、人生にも、結婚にも、色々な選択肢があってもいいのではないかなと、そう思います。

子供が欲しくない、子供はいらないと思われる方々には、そう思われた何か理由があることと思います。

夫婦二人の時間が何より大事だから。

そう思われたら、自分のその思いを大事にしてゆくことは、誰が何と言おうと、僕は大切なことだと思います。

また、僕の周りにも、子供の頃に両親が離婚して、辛い思いをしていたり、子供の頃に両親から虐待に近いようなものを受けてしまって、その結果、自分は子供は作らない、親にはならないと決めた人もいます。

そういう事情は、他人にはわからないものだと思いますし、そのせいで肩身の狭い思いをされたり、勘違いされたりということもあるかも知れません。それはとても残念なことだと思います。

だけど、少し視点を変えて、ちょっとスピリチュアルと言いますか、これは夢物語だと思っていただいていいのですが、人生にはどうも、シナリオのようなものがあって、人はそのシナリオ通りの人生を生きてゆく・・ということがどうもあるようです

(あくまでもスピリチュアルなお話になりますが)例えば、前世で沢山の子供を育てた方で、子育ての中で多くのことを学んだ方は、現世では子供を予め作らないという人生のシナリオを自分で作って、生まれてくる・・・ということがどうもあるようです。

それが本当かどうかということは置いておいて、ただ、子供がいないからこそ、この人生でできることって必ずあると思うんです。

そして、山口智子さんが語られたように、「二人の関係を築いていく人生」というものの中にもこの先、子供がいる人生と同じ位の幸せがあるのではないかなと、僕はそう思います。

子供を産まないことに罪悪感や劣等感を感じた時は

「子供を産まないこと、子供がいないことに罪悪感を感じてしまいます」

そんな風に話される方もいます。

子供がいない、子供を育てていない自分達は社会に貢献できていないのではないかと思ってしまったり、または、旦那さんや奥さんのご両親に「子供ができないなら、結婚した意味がない」と言われてしまったという方もいます。

そんなことから、罪悪感のようなものを感じてしまったり、または、劣等感のようなものを感じてしまったり。

「社会に貢献できていない」

・・ということですが、子供は日本の宝なんて言われることもあって、その通りだと、思います。

だけど、社会に貢献する方法は、何も子供を育てるだけとは限りません

キャリアコンサルタントの朝生容子さんという方がいらっしゃいますが、朝生さんは日経ウーマンオンラインのインタビューの中で、こんな風に語っていらっしゃいます。

「未来への貢献は、必ずしも自分の子供を育てることに限りません。

仕事を通じて若い人を育てる、若い人に夢や希望を与える、子供を持つ人の子育てに協力する。そういう形でも十分、貢献できます。」(出典:wol.nikkeibp.co.jp/atcl/column/15/112800113/053100005/)

色々な貢献の仕方というものがあって、だから、子供を産まないから、社会に貢献できない・・ということはないと思うのです。

「子供ができないなら、結婚した意味がない。」

とか、

「子供を作らないのに何で結婚してるの?」

そんな心無い言葉を掛けられてしまう方もいらっしゃるかも知れません。

子供を授からないことにしても、子供を作らないと決めたにしても、いずれにしても、そのご夫婦なりの理由があって、事情があってのことと思います。

そういう事情は他人にはわからないものだと思います。

それでも、そんな風に言ってくる人がもしいたとしたら、そういう人には言わせておけばいいのだと思います。

周りは好き勝手言うものです。

だけど、そういった人達は、自分の面倒を見てくれるわけではありません。自分の人生を代わりに生きてくれるわけではありません。

自分の人生は誰が何といおうと自分の人生ですから。

子供がいない夫婦は案外多くいる

これは以前にも書かせていただきましたが、中には、「自分達だけが子供がいなくて・・」と話される方もいます。

ただ、日本には子供がいない夫婦が案外多くいます。

これは少し前(2000年)の統計になりますが、日本国内の夫婦の総数は、31,394,173組。(国勢調査による統計より)

また、国立社会保障・人口問題研究所が行った調査によると、子供がいない夫婦の割合は全体の6.4%でした。(同じく00年の調査。この割合(子供がいない夫婦の割合)は1977年から見ると倍になっています)

この2つの調査結果から計算すると、この時、日本にはおよそ3139万組の夫婦がいて、そのうち、子供がいない夫婦の数はおよそ200万組という数になります

この数値はその時代によっても変わってきますが(また、子供がいない夫婦には子供を作らないという選択をした夫婦だけではなく、子供ができなかった夫婦も含まれます)、日本全体を見ると、200万組の夫婦に子供がいないことになります。

「自分達だけが子供がいない」

というのは、自分の周りだけを見ればそうかも知れませんが、日本国内全体を見た場合、「自分達だけ」では決してないと思います。

幸せか不幸かを決めるのは、子供の有無ではなくて、自分自身

ここまで書いてきて、勘違いされるかも知れませんが、僕は子供がいない方がいいと言っているわけではなく、子供がいる人生というのも、楽しい人生であることに違いないと思っています。

僕ら夫婦には色々な事情があって、子供がいません。

だけど、僕は子供は好きです。小さな子供を見れば可愛いなと思います。(ただ、今は、子供がいない人生というのは、恐らく、自分の運命なのだろうなと、この人生で子供がいないなりの何か、自分にできることがあるのかも知れないなと、思っています)

だから、もし、まだ子供を作るかどうか悩んでいる方がいらっしゃるなら、ご夫婦で、納得のゆくまで悩んだ方がいいと、そう思っています。

ただ、子供がいるから、幸せな人生かというとそうではないと思います。

じゃあ、子供がいない方が幸せな人生かというと、そうではないと思います。

幸せか不幸かを決めるのは、子供がいるかいないかではなくて、自分自身だと思うのです。

子供がいて、幸せな人生ですと話される方もいれば、子供がいても、不幸な人生ですとおっしゃる方もいます。

子供がいなくても、幸せですとおっしゃる方もいれば、子供がいないから不幸な人生ですと話される方もいます。

つまり、幸せか不幸かを決めているのは、子供の有無じゃなくて、自分自身なんだと思います。

冒頭の方の「子供がいなくても、このまま幸せでいられるか・・」ということですが、実は、子供がいるか、いないかということで幸福度に差が出てくるか・・という調査は色々な場所で行われています。

これはアメリカで行われた調査になりますが、プリンストン大学とストーニーブルック大学の研究チームによって「子供のいる夫婦といない夫婦の幸福度」に関する調査が行われています。

これは、およそ180万人を対象とした調査ですが、「子供の有無で幸福度に差はない」という調査結果が出ています。

日本でも実は夫婦関係に関する調査が色々と行われていて、子供の有無が幸せにどう関係するか?といった調査も行われているのですが、その殆どの調査で子供がいる、いないで幸せ度に差はないという結果になっています。

幸せは、子供がいるいないで決まるわけではないように思います。

子供がいないと老後が不安

話は少し変わりますが、子供がいないと老後が心配だという方もいます。

老後の面倒を子供にみてもらえないので、不安という方もいらっしゃいますし、夫や妻が元気なうちはいいですが、どちらか一人になってしまったら寂しいし不安、または、供養してくれる人がいないと成仏できないのではないかと不安という方も。

確かに、そういう一面もあるかも知れません。

ただ、親子三代で同じ家に暮らしていた時代とは違って、今は、核家族が多くなっていて、暮らし方も時代と共に変わってきました。

子供がいるから、老後の面倒をみてもらえるとは・・限らないと思うのです。

また、今は昔と違ってみなさん、長生きです。

面倒を見てもらう必要が出てきた頃には、子供も老いていて、面倒を見てもらえるような状態ではなかった・・というケースも実際には起こっています。(老老介護)

また、子供がいないために、供養してくれる人もいなくて、成仏できないのではないか?と不安に思う方もいらっしゃるかも知れません。

ただ、これはあるスピリチュアルカウンセラーの方からお聞きしたのですが、供養する人がいない、身内がいない方が実は早く成仏できるのだそうです。

身内(子供)がいたりすると、その人が心配で、むしろ成仏するのに時間がかかってしまう、と。

だから、1人でこの世を去ってゆくというのは、むしろ、成仏という意味ではよいかも知れませんよ、と。

これはあくまでもスピリチュアルなお話で、色々な考え方があるとは思いますが、そんな考え方もあります。

ただ、先ほどのどちらか一人になってしまったら寂しいというのは、本当のその通りだなと、思います。

だけど、「もし、1人になったら・・」という思い、寂しさがあるから、今を、この二人の時間をもっと大事にしようと思えるのかも知れないなと、そう思っています。

長文になりましたが、最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。