結婚を親に反対された時の説得方法。反対を押し切って結婚するべきか?
大好きな人ができて、プロポーズもしてもらって、そして、両親に彼を紹介したら、ご両親が結婚に反対してきた・・・そんなこともあるかも知れません。
「結婚を両親に反対された時にどう説得したらいいですか?どうしても一緒になりたいと思っているのですが、親に反対されてまで結婚しない方がいいのでしょうか・・」
以前、ある方からそんなご質問をいただきました。
今回はこの場をお借りして、ご両親に結婚を反対された時にどうやってご両親を説得したらいいか?、どうやったらご両親は結婚を許してくれるか?そんなことについて考えてみたいと思います。
また、説得できなかった場合に、反対を押し切ってでも結婚するべきなのか?ということについても記事の最後に考えてみたいと思います。
まずは説得する方法から順を追って考えてゆきたいと思います。
ご両親を説得するために必要なこと
結婚を反対されたりすると、ついカッとなってしまって親御さんと口論になった・・・という方もいますが、これだけは避けるべきだと思います。
というのも、冷静に話さない限り、相手を説得することはできないから、です。
また、冷静さを失えば失うほど、あなたが、彼(彼女)を選んだのは、一時の恋心や気の迷いなのではないかと、ご両親に思われてしまいます。
結婚を反対されるということは、大好きな人を否定されるようなもので、とても悔しいことだと思いますし、本来であればどんなことがあっても自分の味方でいるはずのご両親が自分を信じてくれないようなことがあれば、それはとてもショックなことだと思います。
ただ、それでもご両親を説得するためには、冷静さを失ってはだめだと思います。
でも、冷静に親御さんと向き合うためにはどうしたらいいのでしょう?
結婚を反対されているのに冷静に・・なんて難しいことだと思いますが、ただ、少し客観的に物事を見れたら、冷静になれるかも知れません。
そのためにできることが一つあって、それは何かというと、一旦、自分と(結婚を反対している)親御さんの立場を入れ替えてみる・・ということになります。
自分の立場を一旦離れて、親御さんの立場になってみて、何故、反対しているのだろう?どうやったら、結婚を許してくれるだろう?と、親の立場で、または、自分が年を重ねて親の立場になったらと仮定して、考えてみます。
そうやって考えてみると少し、客観的に考えられるようになることがあります。
そして、例えば、自分の娘や息子がカッカしながら、「なんで反対なの!」って言ってきても、わかった・・とは言わないだろうな・・と思えたりするかも、知れませんし。
または、こんな風に言われたら、結婚を許したくなるかも知れないなと思えて来たりするかも知れませんし。
立場を入れ替えて考えることで、何かヒントが見つかることもあるかも知れません。
また、そうすることで(立場を入れ替えて考えてみることで)少し冷静に相手と向き合えるようになることもあります。
そしてその冷静さが、ご両親に限らず、誰かを説得するためにはどうしても必要なものなのだと思います。
1)親の反対理由をまず聞くことから
言うは易く行うは難しですが、結婚に限らず、誰かに何かをわかってもらうには、まず、相手をわかってみようとする必要があるのだと思います。
そして、それが、ご両親のこと、もっというと、ご両親が反対している理由を知るということが、ご両親を説得するための最初にステップになるのかなと、思います。
親御さんが反対している理由を聞いてみます。
できるだけ時間をかけて、冷静に、反対している理由をただ聞くようにしてみます。
その場では反論したり、否定したりしない方がいいかも知れません。
まずは親御さんが思っていることをただ黙って聞くようにしてみると、親御さんも話を聞いてもらったと感じるかも知れません。
人はしてもらったことを返そうとするところがあって、話を聞いてもらったと思うと、話を聞こうとするのが人の心理だと思います。
ですので、話を聞いてもらいたい時は、まず、相手の話を聞くようにしてみるといいのかも知れません。その後で話を聞いてもらおうとした方が、話を聞いてもらえる可能性は高くなると思います。
もっとも、親御さんとは親子の関係ですから、普通の人間関係とはまた違うわけですが、それでも話を聞こうとする姿勢は大切だと思います。
話をまず、聞いてみる理由は、その後に自分の話を聞いてもらうためだけではなくて、親御さんの不安を解消するため、でもあります。
結婚に反対する親御さんの理由は様々だと思いますが、そういうことをまとめると、「不安」だから、ということになるのかなと、思います。
あの相手と結婚して、娘(息子)は本当に幸せになれるのだろうか・・と不安だから・・・反対するし、あの相手の学歴では娘が苦労するのではないだろうか・・と不安だから、反対するわけです。
ですので、反対する理由(不安に思っていること)を聞き出して、そして、その不安を解消してあげるということが、親御さんを説得する上では大切なことになるのかなと、思います。
2)親の不安を解消する
さて、親御さんの話を十分に聞いた後は、その親御さんが反対していること、もっというと、不安に思っていることを解消してあげる必要があると思います。
親が子供の結婚に反対する理由も色々あると思いますが、例えば、結婚を反対する理由が
・学歴がないから
・結婚相手の収入が足りないから
・年齢差があるから
・・・といった理由だったとします。
これらも言い換えると、学歴がない、収入が少ない、年齢差がある相手が娘を幸せにできるのか「不安」ということなのかも、知れません。
この場合は、そういったものが自分を幸せにするものではないということを親御さんに一生懸命伝えようとすることで、親御さんもいつか理解してくれることがあるかも知れません。
親は、たとえ結婚を反対するような親であっても、子供の幸せを願っているものだと思うのです。
だからこそ、幸せになれないのではと不安だからこそ、反対している親御さんもいらっしゃるかも知れません。
その不安を、自分がどんなことに幸せを感じるかということを一生懸命伝えようとすることで、解消してあげると言いますか、そんな説得の方法もあるのかなと、思います。
いずれにしても、一方的に自分の言い分を伝えようとする代わりに、まず、相手の話を聞いて、相手の気持ち(不安)を理解しようとしてみることが、結婚を許してもらう上でも、とても大切なことなのかなと、思います。
その上で、自分はこの人と一緒に暮らしてゆきたい、それが自分の幸せなんだということを伝えようとする方が、わかっていただける可能性は高くなるのではないかなと思います。
もし、ご両親がこんな理由で反対していたら
少し話は変わりますが、もし、親御さんが結婚に反対している理由が
・礼儀がない
・性格が悪い
・態度が悪い
・・・というような根拠があって、反対しているような場合は、少し親御さんの話に耳を傾けてみてもいいのかも知れません。
親御さんはあなたよりもずっと人生経験が豊富な方(方々)だと思います。人を見る目も、あると思うのです。
そういう人が、もし、この人はおかしい・・・というのであれば、何か自分が知らない部分が相手にはあるのかも知れません。
よく、結婚してから相手が変わった・・といって悩んだ末に離婚する人がいます。
ですが、それは厳しい言い方になりますが、相手が変わったというよりは、相手の隠れた部分に気づいていなかった・・・ということなのかも知れません。
人生経験を積んでゆくと、そういった若い頃には見えなかった部分が見えるようになることもあります。
ですから、もし、ご両親が相手の方の人間性を根拠に反対しているような場合は、少し耳を傾けてみるのもいいですし、もう少しだけ時間をかけてみるのもいいかも知れません。
結婚前というのは、どうしても、冷静になれない時もあると思います。
そんな時に自分の味方でいてくれる人達(ご両親)の話に耳を傾けてみることは時に大切なことかも、知れません。
彼(彼女)に協力してもらう必要がある時は
少し話がそれましたが、親御さんが結婚に反対している理由を十分に聞き出した次のステップは、親御さんの不安を解消してあげる・・・ということでした。
この時、場合によっては彼氏(彼女)にも協力してもらう必要がある場合もあるかも、知れません。
彼(彼女)のことをご両親が誤解しているような時は、そうではないことを誠心誠意、二人で伝えてゆく必要があるかも知れません。
彼(彼女)に協力してもらわないといけないとと思ってお願いした時ですが、もし「反対されてもいいから、結婚してしまおうよ」・・と言ってくる人であれば、それは少し注意した方がいいかも知れません。
あなたの親御さんというのはあなたを大切に育ててくれた人だと思います。少なくともご両親がいなければ、あなたは存在しなかったわけです。
そんな人達をもし、そのように扱うのであれば(大切に扱わないのであれば)、今はよくても、ラブラブの期間が終わりやすい結婚3、4年目位から・・・そういった扱いを自分にもしてくるかも・・知れません。
もし、彼(彼女)に事情を説明した時、「わかってもらえるように一緒に努力しよう」と言ってくれる人であれば、大丈夫だと思います。
二人で親御さんに会いに行く時ですが、一度に全て解決しようとするよりは、何度も何度も足を運ぶ方が効果的かも知れません。
会った回数というのが親しみを感じさせてくれるものです。ですから、1回6時間会うよりは、1時間を6回重ねた方がいいです。
説得できなかった場合、反対を押し切ってでも結婚するべきなのか?
そうやって、冷静に親の立場になってみて、相手の話をしっかりと聞いて、その上で、自分が伝えたいことを伝えてみて・・
それでも結婚を反対された場合は、どうするべきでしょうか?反対を押し切ってでも結婚するべきでしょうか?
これは勿論、誰かが答えを出せるものではなくて、ご自分にしか出せない答えだと思います。
ただ、一度、冷静になって親御さんがおっしゃっていることを考えてみる必要があるのかも知れません。
先程も書かせていただきましたが、相手の性格であったり、態度、礼儀・・・そういった人間性に関するものは結婚する前や結婚してラブラブの時には問題にならなくても、ラブラブの期間が終わりやすい結婚3、4年目あたりから大きな問題になってくることがあります。
また、あなたのご両親を大事にしないような相手であれば、それも問題かも知れません。
結婚というのは、するのは簡単なのですが、離婚するのは大変だったりします。
ですから、できることなら、反対を押し切って結婚してしまう・・というよりは、もう少し時間をかけてみるのも一つの方法かも知れません。
ただ、それでも、そうやって時間をかけてみても、反対されてしまうこともあるかも知れません。
「両親に反対されて結婚すると幸せになれないのでは?」
と思う方もいらっしゃるようですが、実際には、結婚を反対されて、それでも自分達を信じて結婚してずっと幸せに暮らしているカップルもいます。
ただ、反対を押し切って結婚するのであれば、ご両親との関係は崩れてしまうこともあるかも知れませんし、そういった、結婚した後のことも色々な意味で覚悟しておく必要があるかも、知れません。
反対されて結婚したために、親戚との関係まで断たなければならなかったカップルもいます。
結婚することだけではなくて、そういった「結婚した後」のことも考えてみる必要があると思うのです。
ただ、そういうことを考えてみて、色々なことを失っても、それでもやっぱりこの人と結婚したいと思うのであれば、僕は、無責任な言い方かも知れませんが、結婚してみるのも一つの道なのかなと、そう思います。
誰が何といおうと、自分の人生です。
昔は結婚は本人達だけの問題ではなくて、お互いの家の問題でもあったのだと思います。
だけど、今は、結婚といっても色々な形があってもいいのかも知れません。
色々な道があるかと思いますが、どんな道であっても、「幸せ」だと思える、そんな道が見つかるといいですね。