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誰も自分をわかってくれない、理解してくれない

誰も自分のことをわかってくれない・・・そう思ってしまうことが以前の僕にはありました。

今、そんな風に思うことはなくなりました。それは少しだけ、考え方を変えてみたからです。今回は、僕がやったことをここに書いてみたいと思います。

「わかろうとする」と「わかってもらえる」

誰もわかってくれないと悩んでいた頃、自分自身に問いかけてみたことがあります。

それは、「自分は誰かを本当にわかろうとしてきたのか?誰かのことを心から理解しようとしたことがあったか?」・・・ということでした。

そう思ってみた時、恥ずかしいことかも知れませんが・・・自信を持って誰かをその人の立場になってわかろうとはしていなかったように思えたんです・・。

何故、自分自身に問いかけてみようとしたか・・・ということですが、この悩みの答えは他人の中にはきっとないと思ったからでした。

人はどんな人のことを「この人のことをよく知りたい」と思うのか?

・・・そう思った時、それは、きっと「自分のことを理解してくれる人」・・・だと思いました。

自分のことをわかってくれる人、自分を大事にしてくれる人のことは自分も同じようにもっと知りたいと思うし、そんな人は大事にしたいと思うものだと思うんです。

たくさんの人に理解されている人、人からわかってもらえる人・・・というのは、それ以上に相手のことをわかってあげようとしてきた人なのかも知れません。

だとしたら、人からわかってもらうには、自分が相手を「わかってあげる」ことが一番大切なことになるように思いました。

そして、そういうことを実践するようになってから、「わかってもらえない」と悩むことがどんどんなくなっていったんです。

「わかってもらいたい」、そう思った時に相手を「わかろうとする」ことで、「わかってもらえる」ようになったり、相手のことを知ろうとすることで、わかってもらおうとする気持ちを諦めることができたり。

不思議なものだと思います。

親にわかってもらえない

中には親御さんにわかってもらえない・・・という方もいると思います。

僕などは典型的なそのタイプでした。

家業を継ぐために親の会社に入って、その後、会社を出てゆくように言われました。勿論何か不正なことをしたわけでもないし、自分は未熟で申し訳なかった、配慮が足りなかったとは思っても、そこまで間違っていたとは思えなかったのです・・。

「お前とは合わない」

父に言われた、その言葉はなかなか忘れることができません。

でも、そういう運命だったのだと思うんです。
ただ、そういう運命だったのだと。

親御さんのことで悩んでいる方は沢山いて、僕もそういう方々のお話をお聞きすることがあって、とても切ない気持ちになります。

僕はそんな方に直接ああです、こうですとは特別なことでもない限り言うこともありません。でも僕が思うのは、親も完璧ではなくて、一人の人間だということです。

子供にとっての親というのは大きな存在だと思うんです。多くの影響を受けますし、自分の考え方や価値観の多くは親から得ることが多いと思います。

だから、親というのは特別な存在で、子供は子供なりにその気持ちが裏切られると、「親のくせに・・・」と思ってしまうこともやっぱりあるものだと思うんです。

だけど、親であっても自分と同じように一人の人間で、時には間違ったことも言うし、間違ったこともするのかも知れません・・。

親も自分と同じなんだなと、そう思うことができたら・・・もしかしたら、気持ちが楽になるのかも・・・知れません。