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長い付き合いの友達(友人)が苦手になった時はどうしたらいい?

以前はそんなことはなかったのに、一緒にいて楽しい関係だったのに、そんな友人のことが苦手になってしまった・・そんなこともあるかも知れません。

例えば、学生時代からの長い付き合いの友達と、社会人になってからであったり、またはどちらかが結婚したり、出産したり、または、転職をした後であったり・・・そんな何かのタイミングで以前のように付き合えなくなってしまうこともあるかも知れません。

以前は仲が良かったはずのに、いつからか苦手意識を持ち始めてしまうというか。

そして、とても残念な気持ちになってしまったり。

今回はそんな時にどうしたらいいのか?

そのまま苦手意識を持ちながらも付き合ってゆくべきなのか、時間や距離を置いた方がいいのか?

・・ということについて考えてみたいと思います。

環境の変化で人は変わってしまうもの

親友や友達と価値観が合わなくなったり、違和感を感じるようになったらでも少し書かせていただきましたが、人も含めて色々なことは常に変わり続けてゆくものなのかも知れません。

変わるといっても、それは少しづつ変わってゆくものだと思います。

だけど、その少しづつがいつか大きくなっていって、時に違和感に変わったりすることもあるかも知れません。

特に人は、良くも悪くも環境に大きな影響を受けるものなのかも、知れません。

例えば、社会人になってから価値観がガラリと変わる人もいます。それは例えば、社会人として生きてゆくために変わらなければならなかったのかも知れません。

また、結婚してから考え方が変わる人もいます。

結婚して旦那さんや奥さんの影響で考え方や価値観が変わる人もいますし、結婚を機に旦那さん、奥さんとの時間が増えて、友人達と疎遠になってゆく人もいます。

または、出産してから、子供ができてから、変わってしまう人もいるかも知れません。

母親になることで、または父親になることで、自分の役割が変わったり、または時間が制限されてしまったりして、優先順位が変わってしまうということも、あるかも知れません。

もっとも、そういったことは友人の立場からすれば、寂しいことだと思うんです。

ただ、そうやって人は変わってしまうことがあります。

だけど、変わったといっても、その人そのものが変わってしまったのかというと、必ずしもそうとは限らないのかも知れません。

今は、事情があって、それまでの自分ではいられないだけなのかも知れないし、今は、何かしらの理由で余裕がないのかも知れないですし、何かこちらが知らない理由があるのかも、知れません。

だけど、その一方で、環境によって価値観が少しづつ変わっていって、その人そのものも変わってゆくこともあるかも知れません。

以前にも書かせていただいたことがありますが、世の中も人も、少しづつ変わってゆくもので、変わらないものは何もないようです。

親友や友達と価値観が合わなくなったり、違和感を感じるようになったら

そんな風にして変わってしまった友人、特に長い付き合いの友人がそんな風にして変わってしまったと思った時はとても残念で悲しい気持ちになるものだと、思います。

苦手だと感じた時の2つの選択肢

これも上記の記事でも書かせていただいたことですが、苦手だと感じてしまった時、何かが違うと感じてしまった時、

1)何かがおかしいと感じながらも付き合い続けようとする人
2)無理せずに一旦離れる人

の2つにわかれるかと思います。

1)を選んでしまうと、その先、苦しい思いをしてしまうこともあるかも、知れません。

何かがおかしいと思っているのにそのままその気持ちを押し殺してお付き合いをしてゆくことになれば、それはとても辛いものだと思います。

1)を選んでしまうのはただ、長い付き合いの友達を苦手だとは思いたくないという気持ちがどこかにあったり、いつか気づいてくれる、いつかわかってくれるという思いがあるからだったり、するかも知れません。

一方で、2)を選ぶ人は違和感であったり、苦手だなと感じたり、そういう風に何かが違うと感じたら、サッと離れることができる人なわけです。

そういう人は友人関係で悩むことが1)のタイプの人に比べると圧倒的に少ないようです。

何が違うかというと・・・

1)の人は自分の素直な気持ちを見て見ないふりをしていて、2)の人は自分の素直な気持ちに従っています。

相手を諦めないということも僕は大事なことだと思います。

ただ、自分の素直な気持ちを無視して、友人に対する苦手意識を抱えたまま、無理をしてお付き合いを続けて、その後に関係がよくなることはとても稀なことかも知れません。

また、自分が我慢してきたことをわかって欲しいとどこかで思ってしまうこともあります。

2)の人は一見すると冷たい人のようにも見えるかも知れませんが、実はそうではないのかも知れません。

2)の人は、自分の気持ちを尊重していて、また、相手に変わって欲しいとも思っていないので、相手のことも、相手のまま受け入れようとしているのかも知れません。

少し違う、苦手だと感じてしまう時にさっと離れてみるのは、それは冷たいのではなくて、相手を尊重することにもなるのだと思うのです。

それは今の相手をある意味諦めることでもあるわけです。

ただ、諦めるということは、「明らかにする」ということでもあって、勿論、推測だけでは諦めることはできないと思います。

相手のことを知って、相手の今の状況を相手の立場になってわかってみようとしてみなければ、相手の今は明らかにはならないと思うのです。

そうすることで気持ちが楽になることもありますし、そうすることで、今はお付き合いを続ける時ではないかも知れないなと、思えてくることもあるかも、知れません。

大きな視点で二人の関係を見てみる

長い付き合いの友達に対して、苦手だと感じるようになった時は、少し大きな視点で二人の関係を見ようとしてみるのも一つの方法なのかなと思います。

長い付き合いの友人とは、長い付き合いをしてきただけの歴史があると思うのです。

長年付き合ってきたのには必ず理由があって、たとえ今は二人の関係がどこかうまくいかないように見えても、その相手というのは自分にとってはこの人生で何か特別なご縁があって出会えた人なのだと思います。

もっとも、だから、無理をして付き合った方がいいということではないと思うんです。

むしろ、そういうご縁のある人だからこそ、離れてみることが大切というか、そういう時期があってもいいのではないかなと、思います。

そんな時は、今だけにとらわれずに、少し大きな視点で、二人のこれまでの関係を振り返って、そして、これからの関係を考えてゆくことも一つの方法かも知れません。

つまり、今だけではなくて、もっともっと長い期間で二人の関係を見て、例えば、この人生で・・・という大きな視点で見て、今は、お互いに別の方向を見ている時期なのかも知れないなと、考えてみてもいいのかも知れません。

冒頭でも書かせていただきましたが、人は環境やその時々の事情によって変わってゆくものなので、今、何か違うと思っても、この先ずっとそうだとは限らないからです。

今は苦手に思うようになってしまっていても、以前はそうではなかった人なわけです。

だから、何かがまた変わってゆくかも知れない。

むしろ、ずっと同じなんてことの方が稀なことだと思うのです。

それに本当にご縁がある人とは、お互いに無理をしなくても、また自然と出会えるものだと思います。

特に長い間、お付き合いをしてきたような人とは必ずまたそういう機会がやってくるのではないかなと。

もっとも、本当は何かがふっと変わってくれて、そして、また、二人の関係が元通りになれば、それが一番だと思うんです。

だけど、すぐにはそんな風にはならないこともあって。

でも、いつか何かが変わるかも知れない。

長い付き合いの友人に対して、苦手だと思うようになること自体、何だかとても悲しいことだし、寂しいことだと思います。

だけど、何かが変わってしまって今があるように、また何かが変わってゆくかも知れない。

そう信じてみると、思い出すのは、今の、苦手だと思った出来事よりも、それまで友人と過ごした楽しい時間だったりするかも知れません。

また、そう信じてみることで、苦手に思うことはあっても、嫌いになるようなことは避けることができるのかも知れません。