同じように頑張っているのに自分だけが評価してもらえない
「同じように頑張っているのに、自分は評価されず他の人が評価されると落ち込んでしまいます」・・・そう僕に話してくださった方がいました。
彼女は自分の性格を変えたいと話してくれました。
でも僕は彼女の性格に何か問題があるとは思えませんでした。
頑張っているのに、自分だけが報われない・・・そう思うことはやっぱりあるものだと思うんです。実際にそういうことはこの社会ではあって・・。
本当に評価されるべき人が評価されないこともあるのがこの世の中なのかも・・。それはとても残念なことではありますが・・。
考え方の癖、捉え方の癖
僕は冒頭の彼女のこと、性格の問題ではないように思ったんです。
それは「捉え方の癖」、「考え方の癖」の問題ではないのかな・・と。
人にはそういう何かあった時の反応の仕方に「癖」があるようです。癖なので、毎回やってしまいます。そして、その「捉え方の癖」が自分の気分を変えたり、時には落ち込ませたりするものだと思います。
同じことがあっても彼女のように落ち込んでしまわれる方とそうでない方がいます。でもその違いは、その出来事を「どう捉えるか」の違いでしかないように思います。
相手ではなくて、傷ついている自分に注目してあげる
自分よりも頑張っていないのに評価される人がいたりするかも・・・知れません。そんな時、何故自分だけが報われないの・・・と思ってしまうことってあると思うんですね。
その感情が強くなってしまうと、その感情が嫉妬に変わってしまうことがあって・・。
でも、その嫉妬という感情は決して、持ってはいけないものとか、醜いものとかそういうことではなくて、それは、「傷ついている自分を癒した方がいいですよ」という1つのサインだと思うんです。
だからこそ、相手に注目するのではなくて、傷ついているご自分に注目してあげた方がいいのかも知れません。
傷を癒すには、お友達に話を聞いてもらうのもいいでしょうし、「よく頑張ってるよ」とまず自分が自分自身に対して優しくなってあげてもいいように思います。
人の評価に動じない人になるために必要なモノ
冒頭の彼女のように「同じように頑張っているのに自分だけが評価されない」・・・と感じた時って、とても悔しい思いをしてしまうものだと思います。
でも、それは彼女に問題があるわけではなくて・・・相手の問題かも知れません。他人の評価って、とても曖昧なものだと思うんです。
同じことをしても評価してくれる人とそうでない人がいます。
人の評価はまた、移ろいやすいものです。評価してくれていた人が突然、評価してくれなくなることも、よくあります。
曖昧で移ろいやすい、人からの自分への評価・・・それは間違っても本当の自分の評価を決めるものでもなければ、自分の価値を決めるものでもないと思うんです。
でも、「自分はどうせ報われない人間だ」・・・そう思ってしまうことは、頑張っている自分を見てくれない人、評価してくれない人とどこか同じように自分を扱っていることになるのでは・・・と思うんです。
人は自分を肯定的に捉えていないと、他人からの評価に敏感になってしまうのかも知れません。
だから、自分のここがダメ、あそこがダメ・・・と自分の欠点ばかり見ていると、他人からの言葉で心が大きく揺れてしまいます。
自分を変えることも大事なことだと思うんです・・・でも、まず今の自分も認めてあげて、褒めてあげて、肯定してあげて、その自己肯定感が一定のところに達した時、人の評価に気持ちが動揺することも減ってゆくのかなと・・・僕は思っています。
使い方は2つある
不条理な世の中です。頑張っている人が評価されるとは限らない世の中かも・・・知れません。会社でも、本当に頑張っている人、力のある人が評価されないこともあります・・。
でも、理不尽なこと、不条理なことをどう乗り越えるか・・・でも書かせていただきましたが、例えば、その悔しい感情の使い方って、2つあると思うんです。
それは自分を落ち込ませるために使うのか、自分のために役立てて、それを力に変えるのか・・・ということだと思います。
不条理な世の中には、向かい風が自分に向かって吹いてくることがよくあります。それを逆風だと、不利な風だと思うこともできますが、その向かい風って自分を動かす力にもなると思うんです。
スキージャンパーは向かい風を受けた方がより遠くに飛ぶそうです。
その納得のいかない思いや悔しさは力にもなって、負けてたまるかという自分の力にもなって。そう思った時、その風は上昇気流のように自分を押し上げてくれるのかも知れません。
そういう自分への向かい風で大きく伸びた人・・・大勢いらっしゃると思うんです。
仕事でもスポーツの世界でも。
その向かい風の使い方って自分の選択だと思うんです。
僕も、今まで様々な職場で働いてきましたが、悔しい思いであったり惨めな気持ちを味わったこともあります。
勿論、落ち込むこともありましたが、最後はその悔しさを自分の力に変える道を選択してきました。「こんなところで負けてたまるか」・・・何度思ってきたでしょう・・でも、僕にはその悔しさがあってよかったのかも・・知れません。
どんな経験も自分の捉え方や使い方次第・・だと思います。
世の中にはまた、大して頑張ったように見えなくて、努力もなく、恵まれているように見える・・・という人もいるかも・・知れません。
例えば、容姿端麗で注目を浴びる人・・、裕福な家庭に生まれて欲しいものが何でも手に入る人・・・、お金持ちと結婚して、豪邸に住んでいる人・・・。
そんな人に対して、あまりよくない感情を抱いてしまうのは、相手の人が不当に恵まれていると思ってしまったから・・・かも知れません。
その感情が強くなるとそれは嫉妬に変わってしまうことがありますが、今回は少し長くなりましたので・・・次回、不当に恵まれた人への嫉妬を手放す・・・で続きをご紹介させていただきたいと思います。