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長男・長女の性格と考え方には傾向がある?

兄弟(姉妹)の何番目に生まれたか、または一人っ子だったか・・・というのは、その人の性格に何かしらの形で影響を与えることがあると、心理学の世界ではそんな風にいわれています。

もっとも、性格というのは、何番目に生まれたか・・・ということ以外にも持って生まれたものであったり、家庭環境などなど、多くの要因が絡み合ってできあがってゆくと言われています。

そのため、何番目に生まれたか、長男であること、長女であることが自分の今の考え方や性格につながっているかどうかというのは人それぞれ・・・のようです。

ただ、一つの傾向として、何番目に生まれたことでこういう性格になりやすい、こういう考え方を手に入れてしまうこともある・・・ということを今回は長男・長女(長子、もしくは第一子)のケースで見てみたいと思います。

長男・長女(第一子)の傾向について

長男・長女(第一子)は最初に生まれた人です。

親にとっても最初の子供ということで、沢山の愛情を注がれることもあれば、長男(長女)だからと厳しくしつけられることもあるようです。

問題は次の子供が生まれた時で、それまで親の愛情を自分一人で独占していたのに、ある日突然のように、親からの愛情や一身に集めていた親の注目をある意味・・・奪われてしまうことになります。

この事態を(子供なりに)どう捉えたか・・・ということがその後の自分の考え方や性格にも大きく関係してくるようです。

「あなたはお兄ちゃんなんだから(お姉ちゃんなんだから)」と言われて、まだ親の愛情がたっぷり欲しい時期に、または自分ではできないことが多い時に、兄だから、姉なんだからという理由で自立を求められることで、

1)甘えたい気持ちを抑えてしまう人、甘えられない人になったり、2)弟や妹の面倒を見ることで、面倒見のよい人になったり、3)人の期待に応えなくてはならないと考える人(または断れない人)になったり、4)お兄ちゃんなんだから、お姉ちゃんなんだからと言われることで、責任感の強い人になったり・・・という傾向もあるようです。

アドラーの心理学に関するベストセラー「嫌われる勇気」の著者で哲学者、心理カウンセラーの岸見一郎さんは長男・長女に生まれることで、「勤勉で努力家」になりやすい一方で、時には(何かを得るために)問題行動を起こしたり、現状を維持したいために保守的になることもあると語られています。(参考: 人生の意味の心理学 アドラー 100分de名著 岸見一郎)

考え方は「選び直す」ことができる

ここまで長男・長女に生まれることで得る考え方や性格の傾向、あくまでも傾向ですが、そんなことについて見てきました。

そうやって子供の頃に得た考え方や自分なりの生きてゆく術、または性格といったものは大人になってからも自分を救ってくれることもあれば、反対に自分を苦しめてしまうことも、どうもあるようです。

本当は助けを求めた方がいい時に甘えられないことであったり、本当は我慢しない方がよいかも知れないことを我慢してしまったり、人からの期待に過剰に答えようとしてしまったり、責任感が強すぎて自分を追い込んでしまったり・・・

例えば、そんなこともあるかも知れません。

そういう風に自分を苦しめてしまうもの、または考え方・性格というものが子供の頃に子供なりに生きてゆくために身に付けたものであったとしたら、つまり、後天的なものであれば・・・(それは簡単なことではありませんが)・・・手放すことももしかしたらできるのかも知れません。

自分を変える方法とは?自分を変えたいと思った時にできることでも書かせていただきましたが、自分を変えるのには、時間がかかります・・何か一つを変えるのに僕は3年かかると思っていて、実際に何かを手放すために毎回不思議な位、3年かかっていて。

ただ、自分自身が実践してきて言えることは、考え方は「選び直す」ことができるということです。

勿論、全てを手放せるわけではなくて、手放そうと思っても手放せないものもあります。

だけど、手放せるもの、選び直せるものもあると思っています。