1つ悪いことがあると落ち込むのは考え方の癖?
何か1つ悪いことが起こったりすると、落ち込んでしまったり、もうすべてがうまくいっていないように感じてしまう・・・そんな方もいらっしゃるかも・・知れません。
「何かあるとすぐに落ち込んでしまいます。」
・・・そんな風に話してくださった方がいました。
それを自分はそういう性格なんだと思うと・・・何だか落ち込んでしまいます。性格というと、直らないもの・・・というイメージがあったりすると思うんです。
でも、1つダメなことがあると、すべてがダメだと感じてしまったり、落ち込んでしまうのは、もしかしたら、考え方の癖・・・かも知れません。
全か無か思考という1つの「考え方の癖」
以前に、考え方の癖を変える方法という記事を書かせていただきました。
その中に考え方の癖は10通りに分類することができるというお話をご紹介させていただきました。
ここで言う考え方の癖とは、自分をマイナスな気持ちにさせる考え方の癖・・・です。
ここでご紹介した最初の癖が「全か無か思考(All or Nothing Thinking)」というものでした。
物事に白黒をつけたくなったり、1つダメだともう全てダメなんだと思ってしまうのは・・・性格のせいではないかも知れません。
それは「考え方の癖」でしかないのかも・・。
「全か無か思考」を捨てる
考え方の癖というのは専門的な言葉だと「認知の歪み」などと言われますが、「歪んでいる」つまり、偏っている、もしくは、非論理的な考え方であることが多いです。
1つダメだと全てダメだと思う・・・これも、非論理的です。
今、うまくいっていないことがあります。でも、それ以外のことは実はうまくいっていたりするかも知れません。
そんな時はうまくいかないことに意識を集中させるのを一旦お休みして・・うまくいっていることを考えてみます。
すると、これもうまくいっている、これはできている・・・と思えたりします。
1つダメだと落ち込んでしまう・・・それはあくまでも「考え方の癖」であり、そう考える癖があるだけ・・・なのかも知れません。
白か黒か・・・で考えていると、もう全てが嫌になってくることもありますし、自分は本当に不幸なんだと思えてくることがあるかも・・・知れません。
そんな時は、「自分は世の中で何番目に不幸なんだろう」と考えてみてもいいと思うんです。自分は世界で何番目に恵まれていないのだろうか・・・と。
「何番目」と考えることで、感情で考えることから離れて、少し客観的に物事を捉えることができるかも・・知れません。
感情で物事を考え始めると、どんどんマイナスな方向に引っ張られるような気がするんです。でもそうやって考えて感じてしまったものは、現実とはかけ離れているかも・・知れません。
そうではなくて・・・「これもうまくいっている、これもできている、ダメなこと以外はできている」・・・そう思ってみると、気持ちも楽になれたりするように僕は思っています。