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これ以上親切にできない、優しくできないと思ったら

「助けて欲しいと言われて、助けようとしてきたけど、だけど、その気持ちが相手に伝わっていないみたいで・・」

・・・ある時、知人がそんな風に話してくれました。

それでもやっぱり、困っているんだから助けた方がいいのかと・・・悩んでいたようです。

こんなことを言うと冷たいと思われてしまうかも知れませんが・・僕は親切や優しさって、限りがあるものだと思ってます。

心の余裕が生んでくれる優しさ

自分の心にある余裕が形を変えて、優しさになることってあると思うんです。

もし、その余裕がなくて与えようとする優しさは自分を削っているようなもので・・・だから、何だか誰かに何かをすることに疲れてしまうようになったり、時にはそんな自分が情けなく思えたり、嫌になることもあるかもしれません・・。

自分を大切にしようという思いや時には自分三昧してみることで、心に余裕が生まれてくることがあります。

その心の余裕があれば、人には自然と、そして自分を削ることなく・・・優しくできるものだと思うんです。

だけど、それは限られていて。

だから、誰にでも優しくはできないものだと思うし、それで僕は構わないと思っています。

そんなことは当たり前だと思われてしまうかも・・・知れませんが。

ただ、求められたことには応えたいという気持ち、冒頭の知人の気持ちも、僕はよくわかる気がします。思いが返ってこない寂しさもよくわかります。

思いが返ってこない人に思いを送らない

誰にでも優しくしなさい。
困っている人には誰であっても手を差し伸べなさい。

・・・お釈迦様ならそうおっしゃるかも知れない・・・そう思ってしまいます。

だけど、実際はお釈迦様は関わる人を選ぶようにとおっしゃっています。悪い人と関わるな、卑しい人と関わるな・・・と。

そうではなくて、善い人と関わりなさい、尊敬できる人と関わりなさい・・・そうおっしゃったようです。

人に親切にしたい、優しくしたいという思いはとても素晴らしいものだと思うんです。

だけど、もうこれ以上親切にできない、優しくできないと思ったら、自分がそうし続けることで疲れてきたら・・・相手を選んでみてもいいのかも知れません。

思いが返ってこない人に思いを送りつづけると、本当に大事な人に送るものがなくなってしまうかも・・・知れません。

そんな時に必要なのは、断る勇気だと思うんです。

自分のために断るというのは、心の優しい人にとっては難しいことかも知れませんが・・・

ただ、自分が笑顔でやってあげることができないことを無理にしてみても、色々な意味で、相手のためにはならないのかも・・・知れません。

限られた思い・優しさを限られた人に向けてゆく・・・なんていうとととても冷たく聞こえますが・・・・そうやって優しさや思いを限定してゆくと・・・なぜかその思いは自然と返ってきて・・・

すると、限られているはずの優しさは一向に減らない。

そうなった時に、優しさを向けられる先が不思議と増えてゆく・・・何だか矛盾しているようですが、そんなこともあるようです。